表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄されて森に捨てられた悪役令嬢を救ったら〜〜名もなき平民の世直し戦記〜〜  作者: naturalsoft


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/97

ダンジョンへ行こう!

自宅に戻るとエリザとアイリスはもう屋敷に戻っていた。


「やっほー!戻ったよ」

「あらシオンさんどうでしたか」


シオンはちょうど領主が来ていた事とダンジョンに潜る事を話した。


「ではその領主の方に手紙を渡せばよろしいのですね」

「うん、直接持っていってくれるって。今なら近衛騎士団に徴収という略奪の相談って事で怪しまれないしね」


エリザは喜んだ。


「エリザのお父さんも無事だといいね」

「ええ、私と違いお父様には個人的に雇っている私兵団いますのできっと無事ですわ」


「あれ?どうしてエリザは騎士団に送ってもらったの?」


「婚約破棄されたとはいえ、長年に渡り次期王妃として準王族として、政務に取り組み王城で暮らしていましたので、最後の仕事だと言われて騎士団に送ってもらうことなりましたの」


なるほどね。

幼い頃からの婚約者を蔑ろにして、更に殺そうとするなんて王子のヤツ最低だな。シオンは王子の評価を更に下げるのだった。


「ってか、アイリスはどうして机に伏せって死んでるの?」

「なんか久しぶりに外にでて人混みに酔ったそうですわ」


ああ、昨日の略奪で朝から街の人々が外にでて話してたからなぁ~


「アイリス、アイリス、朗報だよ♪」


シオンの声掛けにアイリスはようやく顔だけ起こした。


「なに?シオン?」

「これからダンジョンに向かいます!準備して下さい!」


ガバッと起きてシオンをみた。


「えっ、本当に!?すぐに用意するね!」


ドタバタと部屋に走っていった。そんな様子をエリザは不思議に見ていた。


「あら?意外ですわ。ダンジョンに出掛けるなんて嫌がりそうですのに」

「そだねー、ただアイリスの研究成果を試せるから嬉しいんだよ」


研究成果?


「確か、薬草などの効能を上げる研究をしていると聞いたけど?」

「それは表向きの研究だよ。今は毒物の研究や兵器の研究しているから、最近は実験をしたくてウズウズしてたのよ」


エリザは引き攣った顔で聞いた。


「それ、大丈夫ですの?」

「大丈夫じゃないよ~、外の森で毒薬使われると、私達も危ないし、倒した獣の肉が取れなくなっちゃうから禁止させてたの」

(毒で倒した獣の肉なんて食べれないからね)


「まぁ、みんなに秘密で時々、ダンジョンで実験しているんだけどね~ほら、ダンジョンで倒した魔物は消えて素材だけ出てくるから大丈夫?みたいな?」


「・・・改めてシオンの仲間も大概ですわねと認識しましたわ」


準備ができると昼前ぐらいの時間だった。


「近場だし、グーちゃんなら一時間で着くね」

「そだね。ただ・・・」


レイはちらっとある人物を見た。


「どうしてエリザが乗っているの?」

「話をお聞きして、シオン達の活動に興味が出たんですの。出発前に領主様に手紙も渡しましたし問題ありませんわ」

(なぜだかシオン達がやらかさないか見張っておかないといけないとは言えませんわ)


この1日でエリザは王太子殿下よりもシオン達を放っておくと国を滅ぼしかねないと思うようになっていた。

グリフォンの引く馬車は室内も素晴らしい作りとなっており、車輪にはゴムのような素材が使われていて、揺れを軽減するサスペンションなどの最新技術が使われており、座るソファーも凄くフカフカな物であった。


「それにしてもこの馬車はどこで作られている物なのですか?とても素晴らしくて、我が家でも購入したいのですが?」

「やっぱり?この馬車に乗った人はみんなそう言うんだよ」

「こんな揺れの少なく、座りごごちの良い馬車なんて王族でも持っておりませんわ。この馬車に慣れてしまうと、他の馬車など乗れませんわ」


「この馬車はシオンのお父様が考えた物なの。知恵を出して職人達の協力の元できたのよ。ただ一点ものなので値が張るから、まだ流通はしてないわね」

「そうなのですね。帰ったら詳しい相談をしましょう。楽しみですわ♪」


『自分の命が狙われているの自覚してる?』


エリザはエリザでシオン達からのんきだなぁ~と思われていたのでした。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ