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3:モンスターと戦おう!

 広い草原のあちこちで、額に角の生えたウサギが草を食んでいる。

 それを狙ったプレイヤーがウサギに武器を振りかざし、数割はそのままウサギを仕留め、残りは気づかれて反撃を受け、何とか仕留める。

 そんな光景が、『始まりの町』を出てすぐのフィールド『始まりの草原』で起こっていた。

 

 俺は今、『始まりの草原』で腕試しもかねてレベル上げをしていた。

 キャラクリエイトし直す前に実力を確かめてみようと思ったからだ。

 

 見せてもらおうか。『アーツスキル』を使えない『剛力闘士』に『筋力極振り』の力とやらを。

 と、意気込んで『始まりの草原』に出てみたはいいのだが――

 

 「ピキーッ!」

 唸り声をあげて、角の生えたウサギ『ホーンラビット』が突進してくる。

 俺はホーンラビットの攻撃に対応しようとするが、避けることが出来ずに攻撃を受けてしまう。

 HPゲージが4分の1ほど減った。

 俺はすぐにホーンラビットに攻撃するが、ホーンラビットはすぐにそれを避け、距離を取った。

 

 「ピキーッ!」

 唸り声をあげて、角の生えたウサギ『ホーンラビット』が突進してくる。

 俺はホーンラビットの攻撃に対応しようとするが、避けることが出来ずに攻撃を受けてしまう。

 HPゲージが4分の1ほど減った。

 俺はすぐにホーンラビットに攻撃するが、ホーンラビットはすぐにそれを避け、距離を取った。

 

 まずいな。このままではじり貧だ。

 攻撃を当てようにもすぐに攻撃をよけられてしまう。

 そして、筋力に極振りしているせいでHPは他のプレイヤーより低い。

 すでにHPゲージは半分になってしまっている。

 ホーンラビットの攻撃でHPが4分の1減るから、あと2回攻撃を受ければ倒されてしまうだろう。

 

 「やれるかどうかわからないけど……やるしかない!」

 

 覚悟を決める。そして――

 

 「スゥーッ……ハァーッ……スゥーッ……ハァーッ……スゥーッ……ハァーッ……」

 ホーンラビットを見つめたまま、攻撃の構えを取って、深く息を吸い、そして吐く。

 俺がよくやる集中法だ。

 深く息を吸ってから吐くことで、集中力を極限まで高めることが出来る。

 

 「ピキーッ!」

 唸り声をあげて、ホーンラビットが突進してくる!

 避ける事は出来ない! 避けるより相手の攻撃が当たるほうが早いだろう。

 そして、ホーンラビットが目の前まで迫った時――

 「ハアッ!」

 俺は、突進してくるホーンラビットに向かって正拳突きを放つ。

 放たれた拳はホーンラビットの角をへし折り、数十メートル先まで吹き飛ばす。

 ……遠くの方で、ホーンラビットが光とともに砕け散るのが見えた。

 

 

 :

 モンスターを討伐しました。

 レベルが2に上昇しました。

 ステータスポイントを8ポイント獲得しました。

 

 条件 『戦闘中に連続で深く呼吸をする』を達成しました。

 スキル 『コンセントレイト』を習得しました。

 『コンセントレイト』 アビリティスキル 効果:相手に与えるダメージアップ。

 

 条件 『戦闘中にダメージを受けた状態で深く呼吸をする』を達成しました。

 スキル 『リカバリィ』を習得しました。

 『リカバリィ』 アビリティスキル 効果:深く呼吸することでHPを回復する。

 

 条件 『筋力が敏捷より高い状態で敏捷が自分より高いモンスターを討伐する』を達成しました。

 スキル 『パワーIsスピード』を習得しました。

 『パワーIsスピード』 アビリティスキル 効果:一定時間『敏捷』を『筋力』の数値で代替できる。

 

 条件 『筋力が器用より高い状態で器用が自分より高いモンスターを討伐する』を達成しました。

 スキル 『パワーIsテクニック』を習得しました。

 『パワーIsテクニック』 アビリティスキル 効果:一定時間『器用』を『筋力』の数値で代替できる。

 

 :

 

 

 ファンファーレとともに、ウィンドウがポップアップする。

 どうやら、スキルをいくつか覚えたようだ。

 早速確認してみる。……なかなかに有用なスキルを覚えたようだ。

 

 「確か、スキルの使い方は……」

 特定の動作を取ればいいんだったな。

 じゃあ、早速『リカバリィ』で減ったHPを回復するか。

 

 「スゥーッ……ハァーッ……スゥーッ……ハァーッ……スゥーッ……ハァーッ……」

 深く息を吸い、そして吐く。

 すると、半分近くまで減っていたHPが、少しの時間で満タンになった。

 これでまだまだ戦える。

 

 さて、さっきの攻撃をモノにしないとな。

 『リカバリィ』もあるし、何とかなるだろう。

 そう言うわけで、俺は次の相手を探すのであった。

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