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十三 1日の終わり


 ラーファウルとの激闘の後、俺達はすぐに城へ戻ってきた。神島に運ばれて。

 案内の兵士がいなかったため、少し迷ってしまったが、みんなで馬車に乗って城に戻る頃には痛みがほとんど無くなり、元気が復活して空は既に暗闇に包まれていた。

 正直いってこの森に居た魔物は異常なくらい強かった。


「どうして強い魔物がいたんですか!」

「***、***************。」

「もぐもぐうーん、他のペアはモグモグ生き物すら出会わなかったらしいからな。あ、これ美味…何か問題事を呼んだのかもしれん。これ秀も食べる?」


 城へ戻ってきた後、俺は今、食堂らしき場所にいた。

 神島と高濱は騎士に問い詰めているが、どうやら騎士も分かっていないらしい。


[食堂ってあったんですね。]

[俺達は飯が必要ない体だからな、食べてる途中に邪魔されたら食べ物が台無しになるからだろう。まぁ全員知性はあるから邪魔はしないだろうけど(適当)]

[当たり前だ、我々は召喚した者の知性を写して造られた魔物だからな。]


 ふーん、初耳だな。白竜は泉が召喚したやつだし、こんな性格なのも頷ける。

 なら猪原はこの世界の住民の声が聞こえるのに何で俺だけ分からないんだ?

 教室での召喚の過程で神様から言語理解のパッシブを貰ったとかか?


[なぁ猪原、お前にはこの世界の住民の声が日本語に聞こえるのか?]

[え、はいそうですけど。]

[じゃあステータスとか開いたらなんかそういう系の技能とかあるの?]

[いえ、そういうのはありませんね。]


 よくわからないからこの件はほっとくか。

 それで、森での実戦はどうなるんだろうか。

 俺達の事例がまた起きるかもしれないし、中止になるだろうな。


[リエルさん、今度から生徒全員で行動することになるらしいですよ。]

[え、まじか。]


 全員で行動するなら俺の出番は無くなるな。

 よし、じゃあ俺はこっそり集団を離れて1人レベリングしようかな。

無理だけど。


俺達は食べ終わっている食器に置かれているスプーンを爪で弄りながら、神島達の話が終わるのを待つ。

[それにしても長いなぁー。]

[あ、もうすぐ終わりますよ。]

[なんやねん。]


俺達は多分二度と来ることが無いと思う食堂を出て自分の部屋に戻った。

 最近、俺が毎日神島の布団の中で寝ているため神島は俺を机の霊獣用の布団ではなく、自分のベッドに乗せた。


「今日は災難だったなぁー。」

[そうだな。]

 相変わらず口では話せないため神島は俺が反応しているかすら分かっていないようだ。


「もうあんな危険な事しないでね、リエル。」

[それは無理だな。]

 とか言いつつも俺はコクリと頷く。

 出来れば死にかけるというのはあまり体験したくはないけど、まぁ、今後絶対にそういうの避けられないからな。

俺がレベルMAXで強くなっても強い奴なんてまだめちゃくちゃいるだろうし。



「僕はもう疲れたから寝るよ、おやすみ。」

 [あぁ。]


 神島はそう言うと布団で横になった。

 …鳴き声を出すことが出来ないってなんだか不便だよな。

 今日、あの状況から生きてるのはめちゃくちゃ主人公補正がかかっていた気がする。

普通に考えて世界が突然アニメのようにめちゃくちゃ遅くなるなんてことはないだろうし、魔力で火の玉を耐えるとかどうしてあんな動きが出来たかは知らないが…でもなんか疲れてあんま覚えてないな、寝るか。

 俺は疲れた体を休ませるように直ぐに深い眠りに落ちた。

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