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ルミナの冒険  作者: サーディ
ルミナ この世界を学ぶ
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ダンジョン④

ダンジョン探索は順調であった。


探索というより、わかってる目的地まで、向かうピクニックのようなものだ。


ただ、2層での最初の戦闘移行、隊列は入れ替わり、リオはルミナと同じ中衛に回される。


リオの攻撃が通じなくなったためだ。


理由は分かりやすい。出てくるモンスターの体格が人間サイズになったためだ。


3号の見立て通り、リオの剣技では大型になるだけでダメージが届かなくなる。


ぶつくさいうリオではあったが、依頼主が自分ではなくルミナであるため仕方なく引き下がった。


「戦えるんだけどなああ。」


リオは悔しそうに言う。


「技術だけなら通用するのがわかっただけでもいいじゃん。あと力が足りないのがわかっただけでも」


身にしみてわかることが成長には大事なこと。大した怪我無く実戦ができたことはリオにとっても大きい。


「でも、みろよ」


前衛が一人となったが、イーグルはペースを落とさずモンスターを倒し、前進する。


「ノスさんくらいつええな。あのイーグルって人。」


あれが冒険者。あれが本物。


ノスさんがリオを一人前扱いしないのが良くわかる。


「それにしても、シャープネス・・・なんとかっていう流派は誰に教わったの?」


長ったらしい流派名だったので名称は覚えていない。


「シャープネスエディション流だ!俺が編み出した剣術だ!」


どや顔で胸を突き上げるリオ。


・・・・・子供の遊びだったわ。




そんなこんなで労せず3層、そして最奥まで到着する。


出てくる敵はイーグルさんが一閃、すべて簡単になぎ倒してきた。


ここまでダンジョンを注意深く観察してきたルミナだが、勇者スキルも発動しないし、女神の存在も全く感じられなかった。


無駄足かあ。ルミナは早々あきらめる。まぁもともと何の情報もなく発見できるとは思っていなかったけど。


時間かけても仕方ないのでイーグルさんたちの用事を済まそうということになり、歩き出した。


なぜ急ぐかというと、実はまだ半日も立っていない。


このまま用事すまして帰れば銀貨5枚で済むかもしれない。


せこいルミナだった。




少し歩いたところでイーグルさんが、立ち止まる。


どうやらここが目的ポイントらしい。


あたりは何もないようだけど。


「このダンジョンってすべて同じ風景同じように見えますね。すべて踏破されているんですか?」


イーグルに聞いてみる。


「それはわからん。発見しても届ける義務はないからな。」


イーグルは周りを細かく探索しながら問いに答えてくれる。


採取品でもあるんかな?


他人の仕事にあまり顔を突っ込むのはマナー違反っぽそうだからあえて顔をそむける。


だけど早くしてほしい。あまり時間をかけると銀貨10枚になっちまうじゃないか。


・・・・・・は!まさかここで時間つぶすつもりじゃないだろうな。


「あった。おい、リオ、ちょっと来てみろ。」


イーグルに呼ばれるミリオン。


同じように顔をそむけていたリオは、自分の名が呼ばれたことにちょっとびっくりする。


こっちにに顔を向けにやりと笑いながらイーグルのほうへ向かう。


なんだあの勝ち誇った顔は!むかっ


「なんですか?イーグルさん」


イーグルのところまで軽い足取りついて声をかける。


珍しいもの?それともお宝?目を光らせながら返事を待つ。


イーグルは振り返り寂しそうな目でリオを見ながら


「優秀な冒険者の卵だったよ。お前は」


そういってリオの腹に拳をふるう。


全く警戒していなかったリオは、嗚咽をあげ気を失う。


なに?


「なにしてるの!イーグルさん」


「届けていないが、俺も知っていることがある。それがこれだ。」


そういうとイーグルはリオを軽く放りなげる。


投げられたリオは地面に落ちることなく、空間に消える。


!?


「ここは一方通行、帰ってきたやつはいない。別名「人捨て場」俺の組織ではちょっと有名な場所さ。」


組織・・・人捨て場・・・どういうこと?


「ついてこなければあいつも巻き込まれなかったのに。というわけで、あんたは死んでもらう。王族に生まれた運命を呪うんだな」


え?


そういうとイーグルは持っていた剣をルミナに振り下ろす。


とっさにステップする。思ったよりも体が動く。だがそれでも完全にかわし切ることはできなかった。


避けきれなかった右手が肘を残して宙を舞う。


「あああああああああああああああああああああああああ」


痛い痛い痛いいたいいいいぃいいいいい


「避けなければ痛みなどなかったものを。」


イーグルが憐みの視線で見てくる。ふざけんなあああああ。


再生スキルON!


切られた腕が地面に落ちる前に、ルミナの右手が再生される。


こいつぅ!いったい何のつもり?王族だと?


「人違いじゃ・・・・もうすまされないぞ。」


間違いなく人違い。だが殺そうとしたのだ。もう後には引けないだろう。


「年は12、学園に途中編入、見目麗しい女の子と聞いている。お前以外に該当者はいない。」


「その情報がおかしいわ!どこからの情報だ!」


さる筋からの情報と答える。答えになってないいい


「・・・その腕を瞬時に再生したスキル。王族専用とみる。間違いない証拠だ。」


腕が再生したことを冷静に分析するイーグル。的外れも甚だしい。


「王族じゃない!ふざけんなあああああ。」


話が通じそうにない。勘違いと知っても口封じで殺しに来るだろう。


上等だ。俺の再生スキルをなめるなよ。何べんやられても痛いの我慢すればいいだけだからな!!


ルミナはきっとイーグルをにらむ。


俺の相棒で粉砕してやるぅうううううう


と、スキルを使おうとした瞬間首筋に衝撃が走る。


「がぁあ。」


3号と2号もいたんだっけか・・・・お前ら存在感なさすぎるぞ・・・・


あっけなく意識を落とされてしまったルミナであった。

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