6/29
6. ツギの日には毒されて
「ご主人様、今日の依頼来てますよ。起きてください。」
トラのような耳の銀色の少女はベッドで眠ってる男をゆする。
「ん…?も…少し…。」男が起きる気配はない。
少女のはめている手袋から爪が出る。その爪で少女はガラスを引っ掻く。
ギイギイと嫌なガラス音が響く。
「わかっわかったから、起きる。起きるから。」
男は起床する。
朝食を取りながら男は聞く。
「今日は誰からだ?」
「なんでも、大手ショッピングモールのリザードマンの店長からですよ」
「それは…大変だな」
ショッピングモールに行く。
「お待たせしてました。サイセ様。」
応接室で茶を出してサイセと少女を歓迎する。
「殺人ですか。」
「はい、昨日控え室前の廊下でコボルトが…。」
店長はコボルトの死体の写真を見せる。
「彼はとても真面目で、次期店長にもなる予定でした。それなのに…こんな。」
「なるほど…必ず犯人を暴いてみせましょう。」