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17.枝分かれした本

工場中央部に全てのグレムリン達が集まった。

「皆さん、今回は忙しいなか集まってくださりありがとうございます。」

サイセの演説風な喋りにグレムリン達はかたずを飲んで見守る。

「さっそくこの中の犯人を炙り出して見せましょう。」とサイセは持っていた袋を投げる。空中でキュウキが爪で袋を破く。

袋から大量の飴玉が散らばる。グレムリン達は

一斉に動き出す。動きは我先にとバラバラだが、統一性が取れてる。だがその中に明らかに異質な存在が混じっていたのをサイセは見逃さなかった。サイセはソレの足元を撃つ。急な攻撃にソレは転倒する。それと同時に全てのグレムリン達がソレに注目する。

ソレは頭に包帯を巻いたグレムリンだった。

「お前が犯人だ。そしてこいつはグレムリンではない。オーガだ。」 グレムリン達はざわめくて包帯を巻いたグレムリンはオーガになる。

「なぜわかった!?」オーガは聞く。

「お前の細工の仕方だ。返品された商品は内部がどれも荒らされていた。グレムリンの姿なら外部を開くのは簡単だ。犯人がグレムリンならできるが、お前の頭じゃ内部を違和感なく細工することはできない。」

「グレムリンの姿になれば外部を開けれるの?」

隼斗が小声で工場長に聞く。

「グレムリンの爪はドライバーなどの工具の役割を果たす。うちはグレムリンなら誰でも開けれる構造だから可能じゃ。」工場長は答える。

「極めつけはこれだ。」サイセはあるものをオーガに投げつける。それはオーガの角だ。

よく見るとオーガの二本角は片方折れている。

サイセが先ほどの戦いで拾った怪物の角はオーガの角へ変化したのだ。

「う…ぐぐぐ…」オーガは悔しそうに唸りをあげる。

「なぜこんなことをしたんだ。」一人のグレムリンが聞く。

「この工場をぶっ壊すためだ。俺はずっとこの工場で働くことに憧れていた。この工場で働くために全てを惜しんで努力してきた。それなのにこいつらはグレムリンしか雇えないどころか俺を迫害した。憧れた存在に夢を壊された苦しみがどれほど辛いかお前らわかってんのかぁ?

だから俺は俺の夢を壊したこの工場をぶっ壊すんだよ。」

オーガの姿が変化する。

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