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11.ツギの日には毒されて

キュウキ達とサソリの戦い。

キュウキはつむじ風を纏って体当たりする。軽くて素早いサソリも風の速度にはついていないようだ。

だが、はっきり言って状勢はよくない。

「こいつ、しぶとい。」

装甲が薄いくせにタフいことに苦戦している。

警備員達が次々と刺され、少なくなっている。

「遅れてすまない。」 

キュウキ達とサソリとの戦いにサイセは銃を連射しながら駆けつける。

無数の青い光弾がサソリに降りそそぐ。

「警備員達はみんな下がれ、後は大丈夫だ。」

「「了解」」 

警備員達はサイセの登場により、撤退する。

煙の中からサソリが現れる。 装甲が一部剥がれているのにも関わらず、全く弱ってない。

「一気に決めるしかないな。」

「はい。ご主人様。」

サソリはサイセの登場により自身に勝ち目がないことを悟り、ショッピングモールの奥へ逃亡する。

だが、風の速さでキュウキが先回りする。キュウキは正面からサソリに竜巻を放つ。

龍のようにうねる竜巻がサソリを押し出す。

体が軽いことが災いし、どんなに抵抗しても竜巻から脱出できない。

サソリはショッピングモールの外まで押し出される。

だが、外に押し出されると竜巻は変化し、サソリを上に吹き飛ばす。風に乗って上昇するというのは、さわやかな表現だが、そんな優しいものではない。嵐のような激しい風に触れるたび、サソリの装甲に

ヒビが入る。

ショッピングモールの屋上までサソリが上昇すると、いつのまにかキュウキが上で待ち構えており、

キュウキは爪をサソリに刺し、竜巻の中に急降下する。

上から爪。周りからは風。さらに急降下による重力もかかっているこの攻撃はさすがにサソリも耐え切れない。

地上では、サイセが銃をチャージしながら背を向けている。

サイセの射程距離内まで降ろされた時、サイセはサソリの方を向き、最大チャージした光球を放つ。

サソリは光球に当たると空中で爆散した。

偶然通りかかった市民達はこの爆発がショーとでも勘違いしたのか拍手喝采する。

「終わりましたね、ご主人様。」キュウキがサイセの元まで降りてくる。

爆発の中からなにか落ちてきた。キュウキが風を起こしゆっくり着地させた。

それはさっきまでサソリだったリザードマンだった。


「ご苦労様です。」

連行されるリザードマンの兄弟を見送る。

「ご主人様、あれ?」

キュウキが指さした先に少年が何かを待ってるようにキョロキョロしている。

「あいつ…」

サイセが近づくと少年も気が付き、距離をつめる。

「お前、帰れと言っただろ。」

「え…でも…それが」

「ご主人様、この人迷子なんじゃないですか。」

「…どこから来た?」

「信じられないかもしれませんけど…多分、違う世界?」

「は?」

「そりゃ信じてもらえないですよね」

「当然だr」

「いわゆるパラレルワールドから来たってことですよね。」

サイセの言葉をさえぎり、キュウキは目を輝かせて食いつく。

「おい、キュウキ。そんな戯言に付き合うな。」

「いいじゃないですかご主人様。それよりこれうちで飼ってもいい?」

キュウキはサイセの答えを待たず隼斗の手を引いて行ってしまう。

「おい!はぁー…」

ため息を吐きながら黄昏の都市。二人を追っていく。




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