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藤凰院理子と奇妙な学園  作者: 石表
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38 決戦兵器と月鳶宇佐4

12/17 15:00


「私、ルビーが欲しいのぉ☆」 宇佐


 クリスマス1週間前。宇佐が武に自分の欲しいものについて、それがいかに素晴らしいかをじっくりと語るのは、毎年の恒例イベントとなっておりました。


「レンズにルビーを使ったレーザー溶接機はぁ♡ 光の収束率が高くて、ピンポイントでより高温にできるのよ♪ それでね…。」


12/17 17:00


「パパにクリスマスプレゼントにDVDボックスが欲しいと言ったら、

 バイトを紹介されたです。庶民は厳しいです。」 明日葉


「明日葉さ~ん。今お客さんいないから、

 奥で好きなDVD見てていいわよぉ~。」 バイトの先輩


「(先輩に向かって)はいです~。ありがとうで~す。

 (独り言で)このレンタルビデオ屋さんは、レイホーのグループ会社らしいです。オーナーさんも霊峰山と言うらしいですけど、庶民のうちとは大違いです。あ、でもパパがここのバイトを見つけてくれたということは、親戚か何かなのかしら?それにしてもここの人達みんな、くすぐったい位に親切です。あとここの品揃えは、何というか私にベストマッチな偏り方をしてるです。それにDVDの劣化チェック用に奥に店舗と同じくらいのスペースがあって、70インチテレビと黒革張りのごっついソファがあるです。スタッフの休憩ルームを兼用していて、店長さんのご厚意でお菓子とドリンクも置いてあります。そういえばまだ一度も接客をしたことがなくて、DVDばかり見ているです。バイトは初めてですけど、1日2時間・5日働いたら30万円って高いのか安いのかどっちなんでしょうね…。」 明日葉



12/17 19:00


「お嬢様、奥様がクリスマスプレゼントは何がよろしいかとおっしゃっていますが。」 百瀬


「年に1度は帰国して顔を見せて頂戴と言っておいて。」 理子


「そう。じゃ、これでいいわね。」 理子ママ


「お母さま、いつ帰国なさったのですか!?」 理子


「そんなことはどうでもいいの。理子、1年間理事長お疲れ。」 理子ママ


「お母さま。」 理子


「じゃ、来年もよろしく。」 理子ママ


「奥様、移動のお時間です。」 柳瀬(ママの執事)


去っていく理子ママ。


「…お母さま。2分だけ顔を見せてくれてありがとう…。」 理子


12/18 13:00


武に12番目のクリスマスプレゼントについて、話す宇佐。長々と。


12/18 15:00


「そういえばもうじきクリスマスね。今年も多いの?」 咲久羅


「お嬢様へのプレゼントに関しては、ウィンザー家のアルフレッドさま、イホップ家のアフマド様、河内家の冬彦さま他、ちょうど昨年の2倍の776件のお問い合わせがございまして、お嬢様が既にお持ちの物や他の方からのプレゼントとかぶらないように調整致しました。」 片瀬


「まあ、そんなに。御苦労でしたね。」 咲久羅


「それ程ではございません。特に不動産に関しては、お嬢様は17の島と23の城と74の庭園をお持ちですが、かぶることはございませんし。」 片瀬


「あら、まだ行った事が無いところもあるわね。昨年までに頂いた物は、来年中に1回は見に行けるようにスケジュールを立てておいてもらえないかしら?」 咲久羅


「畏まりました。」 片瀬


「あっ!あと1件でスリーセブンよ☆ おっし~~ぃ♪」 咲久羅


12/19 11:00


武に45番目のクリスマスプレゼントについて、話す宇佐。えんえんと。


12/19 19:00


「おい、お嬢。」 ???


「おい、はないだろう古瀬…。ゼスタス!?

 今日来るとは聞いてなかったぞ。ま、待て着替えてくる。」 榛名


 胸元と背中の大きく開いた赤いドレスを着て、戻ってくる榛名


「おいおい、そんなに気合を入れんでも。」 ゼスタス


「き、気合なぞいれておらん。これは私の持っている中でも、

 もっともラフな服なのだ。お前にはこれで十分だからな。」 少し頬の赤い榛名


「まあいいや。クリスマスプレゼントのことだがな。」 ゼスタス


「クリスマスだと。私は子供ではないぞ、そんな。」 榛名


「いらんのか?」 ゼスタス


「いるとも! いや、私がいらんと言っても、何かドキドキするような物を持ってくれば、

 喜んでやらなくもないぞ。」 背中まで赤い榛名


12/20 15:00


「おや?

 キミと一緒だと楽しくて、ほんとうに時の経つのを忘れるよ。

 もう話し始めて三日三晩も経っていたんだね。」 武


「私も少し、喉が渇いたわ。」 宇佐


「欲しい物はそんなところかな?

 じゃあ、クリスマス・イブ当日を楽しみにしていてくれよ。」 武


そう、例年であればこれで終わったのですが、今年の宇佐は一味違いました。


「待って、明日追加のリストを渡すわね☆(ニッコリ)」 宇佐


武の腰が初めて引いた瞬間でした。


(おしまい)

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