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藤凰院理子と奇妙な学園  作者: 石表
35/39

35 決戦兵器と月鳶宇佐1

他愛のない日常の光景。パステルカラーの星を飾ったカフェで、ハート型に絡まった二本のストローで、ブルーハワイ的なジュースを飲む二人。


「ねぇ武ぃ~、私ダイヤが欲しいわ☆」 宇佐(うさ)


「これはうっかりしていたよ。幼馴染なのにそんな事にも気付かないなんて。」 武


「やっぱりぃ~、


 ダイヤモンドカッターがあれば作品の幅が広がると思うのぉ~~♪」宇佐




翌日。トレーラーと共に1人の少女が学園の前庭に現れるのでした。


「貴女が機械工作の天才、この秋から特待生として入学した月鳶宇佐さまですね。


 ところであのトレーラーの積み荷は何でしょうか?」 理子


「アレはね。うちで開発したどんな物でも傷つかない超合金ウータンX☆」宇佐


「何を以っても傷つかないなら…。」 理子




突然、文化の日より1日遅れで地底より目覚めた巨大ブンガッキーが学園を襲うのでした。


「理子、ここは任せなさい。古瀬、あれを起動させろ!」 榛名


「だが、あれはまだ…。」 古瀬


「いいから早く!」 榛名


ぐぐぐ。


突如前庭の一部の地面が開きます。


「我が北海神族に古代より受け継がれし人型最終決戦兵器、


 ………ジュゴック。その最新型よ。」 榛名


「古代より受け継がれたのに最新型なの?」 咲久羅


じゃきん。ずぼ。


前庭に現れた瞬間、ブンガッキーの触手に頭部を貫かれるジュゴック。



「いや、ジュゴックに頭は。」 八瑠佳


「7号機まで全て発進。」 榛名


ブンガッキーの一振りで全て弾き飛ばされるジュゴック達。生徒たちの上に降り注ぎます。


「頭1つ分身長が足りなかったか!?」 榛名


「まだ頭が付いていなかったんだ!」 古瀬


「だからジュゴックに頭は。もういいや。」 八瑠佳



「バックドロップにょろん。」 榛名


頭上に落ちてきたジュゴック1を九方向からの同時斬撃で切り裂く榛名。



「きゃぁ~~~っ。」 八瑠佳


その時、落下するズゴック2が突然金属疲労を起こし2つに割れるのでした。


「あらあら運がよかったわ☆


 私達、きっと日ごろの行いがいいからね♪」 咲久羅


「にゃぁ~ん♪」 マリー



「うわぁ~~~落ちてくる~~~。」 信悟


「距離良し…。方位良し…。風向き良し…。」


王冠を付けた2頭身の可愛いトラさんのカードを出す明日葉。


「………お出でませキングタイガー。そして…ファイヤー。」


異空間から突き出た戦車の砲身。発射された弾がジュゴック3を破砕。


「学園が大変だわ。


 ウータンXもあるのに。ダイヤモンドカッターさえあれば。」 宇佐


その時、華麗な音楽が流れると銀杏が舞い散り、古代人風の衣装で土偶の仮面を付けた男が木のてっぺんに立っているのでした。


「私は日本武尊仮面ヤマトタケルノミコトカメン


 うー子、これを使うんだ!」


袖口からダイヤモンドカッターを出し、宇佐へと投げる男。


「日本武尊仮面様☆」 宇佐


「ちょっと言いにくい名前かも☆」 咲久羅




ぎゅぃ~~~~ん。ウータンX製の巨大ロボットが完成するのでした。


「今、外形しか作ってなかったような。動力は!?」 理子


「私の最高傑作“終焉の騎士”発進。」 宇佐


パンチ一発でブンガッキーを倒すのでした。



「すっげ~、かっこいい~。」


巨大ロボットに群がる幼児・小学生達


「こら~、私のに触るな~。」 宇佐


追い払われる子供達。


「私は子供がキライなのよ。あっちへお行き、しっ、しっ。


 あっ、武と待ち合わせの時間!?


 それじゃみなさん。ごきげんよう。


 ぶははははははは。」 宇佐


こうして学園の平和は守られたのでした。


(おしまい)

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