29 悪魔の契約と織田姫子2
5秒前。
「左右、正面、真上からのマシンガン乱射っ!
後方からはネットっ!
ネットに飛び込めば左右と真上からの弾丸を避けられるが、
ネットを切り裂けば、正面からの弾丸を避けきれないっ!
正面の弾丸を弾いて、ネットにかかれという事かっ!」 榛名
3秒前。
「…だがっ!
床を叩き割って伏せれば、全て避けられるっ!」 榛名
1秒前
「なにっ!
床を割ると、仕掛けられた粘液が飛び出して絡め取られるっ!?
私はゴキブリホイホイかっ!」 榛名
0!
タタタンタン、タタタタタタタタッ!
ばさっ!
がん!ばりばり!
「5秒先までの未来が見えるってのは、本当だったのか。
まったくトンデモないお嬢だぜ。だが、床を割りながらも網に捕まったな。
100個目の最後のトラップだったが、とにかく依頼完了だぜ。」 古瀬
古瀬がネットに絡められたぱるなさまをつかもうとした時、逆にネットからの伸びたぱるなさまの手が、古瀬の手をつかむのでした。
「飛び散る瓦礫と粘液の筋を動かして一部の弾丸をそらし、
空いた僅かな時間にネットの一部を切れたわ☆
死ぬ前に何か言う事ある?」 榛名
「…あんたの部下になるから、命だけは助けてくれねぇ~か?」 古瀬
これが二人の出会いだったのです。ちなみに当時小学4年生の榛名。
「ちっ!貧乏くじを引いちまったな。
まあいい。ここは俺に任せて、お前らは地上に帰れ。」 古瀬
「そんなのダメよ!あなただけ犠牲にはできないわ!」 八瑠佳
「うん。分かった。」 榛名
地上征服を目論む地底人と戦い、その大王を倒した榛名達でしたが、地底人の大王は自分が死ぬと地球のコアが爆発するようにしていたのでした。止める方法はただ一つ。誰かが地底城に残って自爆させること。もちろん、残った者は死あるのみだったのです。ちなみに当時榛名は小学校6年生☆
「おいおいっ!即答かよ!
まあいい、この体が壊れても死ぬわけじゃない。
というよりも、古瀬晶はもうすでに死んでいるんだがな。」 古瀬
「何を、…言ってんの?」 八瑠佳
頭を開け、フロッピーディスクを取り出す古瀬。
「俺は古瀬晶の記憶と姿をコピーして作られたロボットさ。
俺のツッコミも、感情も、それらしく見えるように作ってあるだけで、
本物じゃない。
なあ、このバックアップ用メモリに俺の記憶の全てが入っている。
これをドクトル…に渡してくれないか?
そうすれば、俺は復活する。」 古瀬
「でもそれはあなたじゃない!別の古瀬よ!
感情が無いなんてウソ!
あなたの仲間を思う気持ちも…、感情も本物だわ!」 八瑠佳
「…行くわよ。」 榛名
こうして古瀬1号機は、地球を救うために地底城と共に自爆したのでした。
「…ドクトル・シープ。
このフロッピーで古瀬を復活させてくれないか。」 榛名
「分かりました。」 ドクトル
現在の古瀬2号機は、こうして作られたのです。
おしまい。
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