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藤凰院理子と奇妙な学園  作者: 石表
28/39

28 悪魔の契約と織田姫子1

「最後に勝つのは、力でもお金でもなく………愛よ!」



 織田(おだ) 姫子(ひめこ)


 織り姫の生まれ変わりの彼女は、彦星の生まれ変わりの2歳年上の彦田(ひこだ) 星哉(せいや)と短大時代に出会いました。うふふな2年間を過ごした後、彦田は就職した商社で海水濾過設備建造事業を行っている南ア支店に配属となり、年に一度しか日本には帰れなくなりました。


「姫子は織り姫の生まれ変わりだから、毎年7月7日に帰ってくるよ。」


 ロマンチストな彦田でしたが、年に一度ではいろいろガマンできない姫子は、海で出会った青年実業家と一時交際するものの破局。その食指を学園へと向けたのでした。



その1


「へぇ~、片瀬さんってお医者さまなんですか。すご~い。


 でも、大変なお仕事ですよね。」 姫子


「ま、まあね。人の命を預かるわけだから、ミスは許されないよ。」 片瀬


「繊細で神経を使うお仕事だから、ストレスも溜るでしょうし、


 けっこー体力も要りますよねぇ~。


 そうだ! 私、ストレスを緩和して体力を増進できる、


 ビタミンCとタンパク質たっぷりのメニュー開発したんですよ。


 よかったら今度、実験台になってもらえませんか?」 姫子


「ははっ、それは怖いなぁ(笑)」


 …片瀬陥落。



その2


「痛っ、った!どうしよう?歩けなぁ~い。」


 転んでヒールを折る姫子。立ち上がろうとして、右足を引きずる。ばびゅ~んと寄ってくる警備員。


「大丈夫っスか? 自分が救護室までおぶって行くッス!」 信悟


「えっ?悪いですよぉ~。だいじょう…ぶじゃないかも。


 スミマセン。ありがとうございます。


 あっ、広い背中…。」 姫子


「ははははっ、自分は男ッスから。」


 …信悟陥落。



その3


 大荷物を持って前も見えない様子で男に突進した姫子は、ぶつかって逆に尻餅をつくのです。


「あんた!一体どこ見て歩いてんのよ!」


 逆切れしたかに見えて、相手の男に右ストレートパンチを繰り出しますが、男は余裕で受け止めます。


「ふっ、気の強い娘だな。だがキライじゃない。」 古瀬


「バカじゃない。私はアンタなんかキライよ!」


 …なんやかんやで古瀬陥落。



その4


「湖大さんて秀才なんですね! すご~い☆」 姫子


「それほどでも…あるけどな。(もっと言ってくれ~。)」 湖大


 …湖大陥落。




「うふふふふっ。


 内部から学園を切り崩し、私が理事長になる日も近いわね。」 姫子


「そうは行きませんわ。」 理子



「金壺さん?


 職場放棄でしたら、今後藤凰院グループ、及び関係会社には就職できませんよ。


 もっとも日本に藤凰院グループと関係のない会社は、


 ほとんどございませんが…。」 理子


「スンマセン、ほんとスンマセンッス。」 信悟



「片瀬。いままでいろいろありがとう。


 貴方が幸せになってくれて、私もうれしいわ☆


 えっと、退職金は弾んであげなきゃね。


 そうそう、これまでお世話になったんだし、結婚式はうちで開いて差し上げるわ。


 一万人規模で、各国の首脳も呼んで少し華やかにやりましょう♪」 咲久羅


「お嬢様!この片瀬、お嬢様の優しいお心に触れ、


 目が覚めましてございます!」 片瀬



「ほほう。全力の北東神拳と“近未来予知(ヴィジョン)”を使える機会がくるとはな☆」 榛名


「いや、お嬢。一般人に超常能力全力は良くない…。」 古瀬



「ふふふふふ……。


 新しいお友達、満月うさぎ、半月うさぎ、新月うさぎが完成したですよ。」 明日葉


「ぎょえ~~~~~っ!? た、助けてくれ~~~!」 湖大




「そんな!?


 貴方達の愛は、そんなものだったの~?


 きぃ~~~~~~~っ、覚えてらっしゃ~~~い!」


そう言って逃げていく姫子。


「…また、めんどうくさい子が現れたわね。」 理子


「まったく。」 榛名


「お気を付けて~~~。ばいば~~~い☆」 咲久羅


おしまい

お読み頂きありがとうございます。

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