26 黒魔術と霊峰山明日葉2
湖大 王司。
小学校時代のあだ名はズォーダー。苗字が宇宙戦艦ヤ○トの主人公・古代○(こだいすす○)と同じ事と、苗字の下と名前の上をつなげると大王になるので、ヤマトの敵役ズォーター大帝から取ったという苦しい謂れを持ちます。
知力・運動能力・努力とも人並み以上ですが、“詰めが甘い”性格が災いして、成績学年4位とか、体育大会4位など、どうしても微妙な成果しか残せませんでした。
マヤ文明の聖遺物・・・によって超常能力を得たことを機に、「自分の甘さを克服するため」という何ともめんどーくさい理由により学園七王を組織。理事長に挑戦するものの返り討に遭い、校内清掃を言い渡されます。他2名と学園ジャングルに入るものの、いつの間にか2名が行方不明となり、学園砂漠に辿りついたのは彼一人でした。
「いったい砂漠の清掃って、何をすればいいんだ?」
照りつける日差しの中、そう呟きながら砂山を越える彼の目に、砂の上に白い玉が2つ重なっているが見えました。近づいていみると、それは振り返りこう言うのでした。
「やあ、珍しい。キミは何だるま?ぼくは雪だるまだよ。
ここは涼しくて気持ちがいいねぇ~。」 雪だるまA
「何だお前は?こんな暑い中、雪だるまが…」
そう彼が言いかけた時、雪だるまが突然すっとんきょうな声を上げます。
「えぇぇっ~~~~~~~~~っ、あ、あついのぉぉ~~~ぉ?」
「暑いだろう。普通雪だるまなら、とけ…」 湖大
「うわぁぁ~~~~~っ。」 雪だるまA
ぼん。
突如雪だるまが爆発すると、水蒸気と共に冷気が周囲一帯に広がり視界を遮ります。
「冷た!?」 湖大
服に大量の霜が纏わり着く湖大。しかし、一瞬後にはすごい勢いで全て蒸発します。
「暑っ!? この温度差、死ねる。まさかここいらの砂漠って…。」 湖大
さらに進む湖大は、2人目の雪だるまに会ってしまうのです。その雪だるま、湖大がいくら固辞しようと強引に雪だるま村へと連れて行こうと話を進めます。
「大体おまえら、手足もないのにどうして移動できるんだ?
念力でも使って自分を引っ張るのか?」 湖大
「うううん。
0.数mmの瞬間移動を秒間60~100回繰り返して進むんだよ。」 雪だるまB
「ほう。じゃあ、空を飛んだりもできるのか。」 湖大
「空なんか飛ぼうとしたら、重力でおっこって壊れちゃうよ…。
…っ、こわれちゃうぅぅ~~~~ぅ?」 雪だるまB
「壊れない!お前は壊れない!壊れないぞ~~~!」 湖大
「うわぁぁ~~~~~っ。」 雪だるまB
ぼん。
「くはっ。雪だるまなんかに構ってないで、早く砂漠を抜けないと死ぬ…。」 湖大
そういう彼が1つの砂山の頂きに辿りついた時、躓きました。
「おおっ!?」
砂山の向こうは、巨大なすり鉢状に凹んだ砂の谷がありました。ころころと転がり落ちる湖大。
「おおおおっっおおおっ!?」
すり鉢の底には、雪だるま達の村と、ニコニコと微笑む大勢の雪だるまがいました。
「おおおおほおおっぅっ~~~おおお~~~!?」
その後、彼を見かけた者は誰もいないと言います。おしまい。
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