21 学園七王と白井嬢緒2
榛名との決着が着き、心王がごめんなさいを言っているちょうどその頃。学園の別の場所で・・・。
「生徒会長さん、最近学園七王なんていう物騒な輩が出るようなんで、
お迎えのお車まで送るッスよ~。」 信悟
「まあ、警備員さん。ご親切にどうも。」 咲久羅
ちょうど渡り廊下を曲がったところで、一人の生徒が咲久羅に倒れ掛って来ます。
「貴女は学園四天王の・・・、はっ!?」 咲久羅
倒れ伏す四天王達の中心に立つ黒い鉄仮面の男。まるで西洋の鎧武者の様な異様な姿です。そして少し離れたところには、青い仮面を付け黄色いトラのぬいぐるみを頭に乗せた少女。
「ほう。生徒会長とは丁度いい。俺は鎧王。
お前をこの槍でブスリと刺して、学園を恐怖に陥れてやる。」 鎧王
「・・・・・・霊王・・・です。」 霊王
咲久羅をかばい、鎧王に滅多打ちにされる信悟。
「・・・やめた方が・・・いいと思うよ。」 霊王
「このままじゃ警備員さんが死んじゃう。何とかしなきゃ。」 咲久羅
ふと気付くと、廊下のタイルに剣が刺さっているのでした。
「はっ、こんなところにぐうぜん聖剣エクスカリバーが!?
重いのかしら。 あら、意外と軽い。 うんしょっと、え~~~い。」 咲久羅
「ん?
なんだそのへっぴり腰は、そんな体勢で剣が使えるか。
ぐほっ?お、重い!何故だ!?」 鎧王
咲久羅の一撃に驚愕する鎧王。しかし、鎧王は槍で咲久羅の手から剣を叩き落とすのでした。
「えっ?」 その場にペタンと座り込み、剣の無くなった手を見る咲久羅
「脅かしやがって、もう許さねぇぞ。恐怖しろ!」 鎧王
「えっ?」 鎧王を見る咲久羅
「えっ?」 鎧王のその後ろを見る咲久羅
「・・・・・・鎧王、後ろ。」 霊王
がっしん。
「ぐはっ?」 鎧王
落ちた聖剣が宙を飛び、鎧王を背後から打ち据えるのでした。
「な~んだ、私が握ってなくても動くじゃない☆
魔法の剣さん、その悪い人を懲らしめて。」 咲久羅
宙を舞う聖剣と戦う鎧王。
「霊王、その娘を何とかしろ!」 鎧王
「・・・・・・う~ん、どうしようかな。じゃあ。
生徒会長さん、この真っ赤なリンゴ。美味しそうでしょう。
お一ついかがですか?」 霊王
「あら、これはどうもありがとうございます。
お一つ頂きますね。かぷ。
あら。何だか眠くなってきたわ。
少し休ませてもらってもいいかしら?」 咲久羅
「どうぞ、どうぞ。このトラさんのクッションも貸してあげますよ。
(虚空に向かって)・・・・・・私はこの娘に危害は加えてないですよ。
トラさんだって、貸してあげたし・・・・・・。」 霊王
「どうなってる?剣の動きが止まらないぞ!」 鎧王
「・・・だから止めた方がいいって、言ったのに。
見えない方が、幸せだと思うよ。
・・・・・・少しの間、見えるようにしてあげてもいいけど。」 霊王
鎧王の目に映ったその姿は・・・。
「な、なんじゃ~。剣を持っているのは・・・・・・、
天使ぃ~~~!?」 鎧王
「グングニール、カラドボルグ、ロト○剣、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
じゃあ、私。これで帰るから。」 霊王
背後に気配を感じて振り返る鎧王。
「で、伝説の武器を手に手に持った天使の大軍団~~~っ!?」 鎧王
「・・・・・・あとはよろしく。じゃあね、バイバイ。」
それだけ言って、足早に去って行く霊王。
「もしかして、囲んでタコ殴りですか?
ぎゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」 鎧王
「むにゃむにゃ。
マリーちゃ~~~ん、おイタをすると罰が当たりますよぉ~~~。
ぐーすーぴー。」 咲久羅
学園に木霊した絶叫。恐怖したのは一体誰か?
霊王さま帰らないで(笑)
”絶対幸運圏”は揺るがない☆
つづく
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