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藤凰院理子と奇妙な学園  作者: 石表
14/39

14 大天使と天御堂咲久羅2

「・・・八瑠佳ちゃんとは、そんな頃からの縁だったんですねぇ~。」 理子


「咲久羅は何か、面白いネタは持ってないのか?」 榛名


「わたしはですねぇ~、


 前に核ミサイルを撃ち込まれた事があるんですよぉ~。」 咲久羅





数か月前の事。


私は金田雅子。ああっ、片瀬怜治さま。


あのステキな笑顔、優しい瞳、お医者様としての明晰な頭脳。


あなたは私の執事になるべきだったのです。


それを、あの咲久羅め~~~!!


「雅子お嬢様、ターゲットがポイントに到着しました。」 雅子の部下


「あなたはこの世から消えてなくなるべきなのよ!!!


 人を呪えども穴一つ。地獄に落ちるのはあなただけ。ポチっとな。」 雅子





「雅子さ~ん、どこ~。


 誰にも内緒の話だから執事も連れてこないでって、


 こんな周囲100kmも人気のない荒野に呼び出して、


 いったい何のお話でしょう?


 あら、あれは?」 咲久羅


きら~ん。


ひゅ~~~ん。


ちゅど~~~~~~~ん。




「お嬢様、ターゲット消滅しました。」 雅子の部下


「おーほっほっほっ。悪は滅びたわ!」 雅子


ぷーっ、ぷーっ、ぷーっ。


「あら、何の音?」 雅子


「大変です。2号機が誤作動!


 コントロール間に合いません!爆発します!


 非常脱出口へ!


 なに~~~ぃ、非常脱出口が開かない~~~ぃ!?」 雅子の部下


ちゅど~~~~~~~ん。




1泊400万円のラスベガス一高いお部屋。


「びっくりしましたよぉ~~~。


 何でも誤発射だったらしいのですが、


 ミサイルが飛んでくると思ったら足元が崩れて。


 地盤が緩んでいたようで、突然地下水脈に墜ちちゃったんですよ。





 でも、そのおかげで無事だったんですけど。


 何でもそこは昔、鉛の大量不法投棄があったとかで、


 それがたまたま放射能も防いでくれたんで、被爆もなしです。





 地下にはヒカリゴケか何かが生えていて、 暗くはなかったんです。


 ぐるぐる回されながら幻想的な風景のところを流されて、


 なんだか遊園地のアトラクションみたいでした。




 そのときはよく分からなかったんですが、流れが速かったみたいで、


 あっという間にそこから300km離れた山脈1つ向こうの街に辿りついたんです。


 しかも、ちょうど私が滞在していたホテルがあって、


 そこのお池に流れ着いたんですよ。


 ホテルの人や使用人達は、私が池に落ちたって大騒ぎでした。




 そういえば、そのとき会う事になっていたお友達。


 別のところ事故で亡くなっていたとか。とても残念です。


 ひょっとすると私が助かったのは、


 その子が守ってくれたのかもしれませんね。」 咲久羅(←超幸運体質☆)






そのころ、日本では。


「またこのボロアパートに戻って来たッス。


 明日からまた日当3000円の土方ッス。」 信悟


「お帰りなさい。」 八瑠佳(←押し掛け居候1)


「はーーーっ、何でいるッス!?」 信悟


「だって、他に行くとこ無いんだもの。


 ムリに追い出そうとすると、叫びますよ!?」 八瑠佳


「ちゅ、中学生のくせに悪魔ッス。


 絶対、地球外生命体が取り憑いてるッス。」 信悟




「失礼な。それより、お友達と言う方がいらっしゃったので、


 上げておきましたよ。」 八瑠佳


「ぶわはははははは、ぶわは、ぶわは、


 ほとぼりが冷めるまで、ちょ~~~とかくまってもらうぜ、


 よ~~~そ~~~ろ~~~。」        クックパッド(←押し掛け居候2)


「うわ~~~っ、いつからいたッス~~~。」 信悟(←ちょっぴり不幸体質)


「いつからも何も、これだけ狭い部屋で、


 入ってきた時に分かったでしょうに。


 そんなに私がいたのが、ショッキングでしたか?」 八瑠佳

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