第九十五話「空みんラジオ・第3回 〜星座とおじさま〜」
\空みんラジオ〜っ!/
「パーソナリティはわたくし、サンと〜」
「星三兄弟のツッコミ担当、トキオでお届けしまーす!」
「今回はなんと、歴史の大先輩を星空からお招きしました! お名前をどうぞ!」
「……クラウディオス・プトレマイオスである」
「きたーーーっ! 星座の“仕掛け人”!!」
「ちなみに今は“星界文化保存機構”の解説員をやっておる」
「なんか未来と過去が混ざってるな! で、本題いきます!“星座”ってどうやって生まれたんですか?」
「うむ。星座とは、天に散らばる星たちを、人々が意味づけて線で結んだ“物語の地図”である」
「出た、名言風の説明!」
「わしの時代、人は空を見て“あれは狩人だ”“あれは女神だ”と想像した。それがオリオン座やアンドロメダ座となったのだ」
「今ある星座って、いつ全部決まったんですか?」
「わしの時代には48星座。後に南半球の空が見えるようになり、ヨーロッパの航海者たちが40個追加した」
「まさかの“増設型”星座!?」
「『とかげ座』『のこぎり座』『顕微鏡座』など、かなり無理があるものも多い」
「誰が夜空に“顕微鏡”描くねん!」
「時代のセンスじゃな。ちなみに、わしは“うしかい座”が好きだ。渋くて良い」
「そこもセンス独特〜!」
プトレマイオスは話しながらも、星座を空中に投影して見せてくれた。星たちの線が、いまも物語として息づいている。
サンが締めの言葉をマイクへ向けた。
「というわけで、今夜のゲストは星座のレジェンド・プトレマイオスさんでしたー!」
「また呼んでくれたまえ。次は“天動説のしくじり”について語ろう」
「それはまた別の番組でー!」
\またね〜っ!/




