第百三十七話 ようこそ、ギンガ荘!
「ここがギンガ荘かぁ……広っ!!」
サンたちは、宇宙交流イベントの一環としてギンガ荘を訪れていた。
そこはヒカリ荘とは違い、果てしない空間に浮かぶ巨大な星の集合住宅。
「紹介しよう、我々の仲間たちを」
そう言って案内役のリゲルが腕を振ると、
個性豊かな面々が次々と現れた。
◉ **シリウス**
「銀河でいちばん輝く俺を忘れてもらっちゃ困るね!」
・犬の星として有名。地球から見える恒星で最も明るい。
・ちょっとナルシスト気味。でも憎めない。
◉ **ベテルギウス**
「うぅ……今日も爆発せずに済みました……」
・超巨星。いずれ超新星爆発する運命。
・実は繊細で気弱な優しい巨人。
◉ **アルファ・ケンタウリ**
「“近さ”とは距離ではなく、思考の波長さ」
・地球に最も近い恒星系のひとつ。
・話すことは難解。哲学系の思索家。
◉ **アンドロメダ**
「この銀河の未来を、共に考えましょう」
・実在する“銀河”がモデル。銀河荘の冷静なまとめ役。
・ちょっとクールで、どこか遠い存在感。
◉ **カノープス**
「若いの、光とはな……」
・古来から航海の目印とされた星。
・眠そうな賢者ポジション。たまに深い話をする。
◉ **リゲル**
「筋肉こそ、宇宙最強の言語だ!」
・サンと気が合う、体育会系の好青年。
・星間航行とトレーニングが大好き。
「まるで星の博物館だ……」とミラが目を輝かせる。
ルナがふと尋ねた。
「あなたたちは、何のためにここにいるの?」
アンドロメダが微笑む。
「私たちは“伝える”ためにいるのです。遠くても、光は届く。だからこそ、星の物語は続くのですよ」
トキオがボソッとつぶやいた。
「やっぱ宇宙、スケール違ぇな……」
それでも、彼らはどこか親しみやすくて、そして懐かしかった。
宇宙の果てからでも、
誰かの光になれると信じている――それがギンガ荘の星たちだった。




