初ログイン!
ブクマ増えてる‼初感想もありがとうございます‼
今回はネタを入れてみました!わかる人いらっしゃいましたら、ぜひ感想欄に!(またもや露骨な感想稼ぎ(笑)
不意に訪れるまぶしさに僕は目を閉じ、手で影を作る。空を見上げれば、そこには現実と変わらない青空が。風が頬を心地よく撫で、肉を焼いているのだろうか。風と共にどこからからともなく、おいしそうな香りが漂って来る。また、それと一緒に遠くの方の喧騒もここまで運ばれてくる。周りを見回せば、広がるのは赤レンガ屋根の家々と石畳の道。そして、大量のプレイヤー達。僕は無事、始まりの町【ファスト】へと降り立つことが出来たのだった。
【ファスト】の町の中心にある広場は、多くの人でごった返していた。たくさんの人がパーティーメンバーを募集しているからだ。周りからは、
「僧侶、僧侶がいましたら是非うちに―」
「アタッカー募集してます!こちら前衛2後衛2サポート1編成です!」
なんて声が聞こえる。そんな声を尻目に、僕は独り広場を後にした。話は10分前に遡る。
おかしい…。サポートタイプなのに誰もパーティー組んでくれないんだけど!ねぇ、なんで!?どうして???
ログインしてから、僕はパーティーを組んでもらう人を探そうと、パーティーメンバーを探している人に声をかけまくった。最初は「ねえねえ、君!俺と一緒にパーティーを組まない?」みたいに、後ろから声をかけてくれた人がいたのだ。しかし、何故かすぐに「ごめん、人違いだった」とか「!?………。」なんて変な反応をされ、結局断られた。仕方がないので、こっちからパーティーメンバー募集中の人に声をかけることにした。その結果が、ゴメンなさい50人達成である。フラれつづけて50人‼この快記録はだれにもやぶれね~ぜ‼
冗談はさておき……
「いま、前衛2後衛3です!あと一人、サポート職募集中です!どなたかよろしくお願いします!」
また、新たにメンバーを探している人が現れた。
「僕、吟遊詩人なんですけど!良かったらパーティーに入れてくれませんか?」
そういってそのパーティーのリーダーっぽい人に声をかける。すると、そこのパーティーメンバーの一人が言い出した。
「おい、タク。吟遊詩人は止めとけ…」
何かを知っているらしいそいつから聞くところによると、吟遊詩人は不遇らしい。というかサポートタイプは、ある職業を除いた全てが不遇らしい。その理由は、魔法の射程が短いことにある。唯一の優遇サポートタイプは僧侶。こいつは回復とバフの射程が魔法と同じ30m程度ある。そのため、バフや回復を後衛の位置で行うことが出来る。しかし、僕の職業である吟遊詩人は歌唱が届く範囲にしか効果がなく、音の大きさで効果が変化するという特性上、後衛より前の遊撃的位置で歌唱する必要がある。しかも、吟遊詩人で前衛を行うことは難しいため、中距離からの歌唱では効果がどうしても弱くなってしまう。そんな理由から、雑魚狩りのレベル上げには向いていないらしい。
彼が他にも何か説明をしていたが、僕の頭の中はそれどころではなかった。
マジかよー!吟遊詩人ってパーティープレイに一番向いていないのかよ!聞いてないぜ!せっかくパーティープレイをするためにこのサポート職を選んだのに!てか、どおりでみんな琵琶を見た瞬間に断ってくるわけだ…。そうだよな、そりゃパーティーにこんなお荷物入れたくないよな…
頭の中でいろいろなことがグルグルと回り、混乱していると、
「お、おいお前!聞いてんのか!って、えっ!えっっっ!?と、と、と、とにかくだ!公式サイトの掲示板を見ろ!俺が言ったよりも詳しく書いてあるから!」
何故か驚き、顔を赤くしながら、彼はそう言って走り去っていった。
「ちょ、ケン待てよ!…ごめんねー、彼照れちゃって…。まあそういうわけだから今回はパーティー組めないってことで…。ホントごめんねー」
そう言い残して、彼を追うため行ってしまった彼ら。それを見ながら、ひとり残された僕は茫然としたのだった。
そして、パーティープレイできないし、これからどうしよう…。とりあえず広場から出るか…。という結論が出て、今に至る。
「とりあえず、さっきのタクだっけ?あいつが言ってた掲示板ってやつ覗いてみるか!」
さあ、今度こそ掲示板!………か?掲示板書けたらいいなぁ…
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あと、もし26日に投稿できなかったらすみません…