ばっちゃんの悪だくみ④
なかなか日間50位に入れない…
が、pv数が安定してきたのと、累計ptが1000ptに近づいてきた!
嬉しい!いつもありがとうございます!
前回のあらすじ
ユウちゃんがなかなか帰ってこずにやきもきしていたおばあさん!
そこに無傷のユウちゃんが帰ってきた!
そして、森でクマに襲われて死に戻ったことを報告され、超落ち込むおばあさん!
その時だった!じいさんが帰ってきたのは!
元気になったおばあさんは、ユウちゃんを強引に料理に誘ったのだった!
悪いが、ユウちゃん以外のトラベラーには優しくするつもりはないよ!!!
「まず、今日採ってきた薬草をさっと下茹でする!」
今日ユウちゃんに採って来てもらった薬草。名前をエシャロッタというのだが、実はこれにはステータスを少しだけ上げる効果があるのだ。しかも味もおいしい!そして、調理すれば、ステータスを上げる効果はより高まる。でもこれは毒草で、食べると生命力が削られ、毒耐性が無いと強烈な腹痛に悩まされる。幸い、街の中なら状態異常にはならないし、何度も食べれば毒耐性がつき生命力が削られることはなくなる。しかも、もし生命力が削られても、街の中なら死ないようにHP1の状態で生き残るようになっている。それならば、これを料理してトラベラーに食べさせればよいのではなかろうか。
「次にウサギ肉を炒める!」
つまり、ユウちゃんの料理を毒耐性のないトラベラーどもに食わせるのだ。
いや、ユウちゃんの手作りの料理を食べるとかうらやましすぎる!!!死ね!むしろ、私が食べて死にたい!毒耐性あるから死なないけど、美少女の料理で死ぬとか本望だわ!!!
が、まあ、そこだけは我慢してやろう!そして、毒状態を回避させるために毒消しを飲ませるのだ!これにより、本当は料理によって上がったステータスが、あたかも私の毒消しによって上がったように見せる事が出来る!
完璧だ!
「もうちょい丁寧に混ぜる!」
そうと決まれば、ユウちゃんにしっかり料理を教えこんで、明日完璧に仕上げなくては!
「混ぜ終えたね!じゃあ、次!このスパイスで味を調える!」
ユウちゃんに美味しいものを作って売ってもらわなくてはこの作戦は成り立たないからな!
「よし、じゃあ最後に盛り付けて完成」
こうして、私はユウちゃんと一緒に料理をし、エシャロッタの炒め方や味の調え方をしっかりと教え明日に備えるのだった。
てか、料理してるユウちゃんマジ天使!!!
「いただきます!」
3人で食卓を囲み、ユウちゃんの作った野菜炒めモドキを食べる。
うわー――!美味しそうに食べるなぁ!!てか、カワイイ!!!食べる姿めっちゃカワイイ!!!てか、これ美味しい!!ユウちゃんが作ったって考えたらもう……。何も言えないわ!!
「ごちそうさまでした!」
食べながら、ユウちゃんに癒されながらしているうちに、気が付けば野菜炒めモドキは無くなっていた。
「お待ち、これを飲みな」
帰ろうとするユウちゃんに、毒消しを渡す。
ここで、あらかじめブラフを入れとくことによって、トラベラー達はよりいっそ私の薬を求めるのさ!ただの毒消しだというのにねぇ…。こういう小さなブラフが大きな嘘をつくときに大事になってくるんだよ!ユウちゃんに嘘をつくのはつらいが、背に腹はかえられないね!
「これを飲めば、ステータスが1時間の間+10されるよ。夜の狩りは危ないからねぇ。気を付けな。あと、これもやるよ」
そして、薬と一緒に渡したのはさっき使ったスパイスである。このスパイスで調理することによって味も良くなるし、ステータスUPの効果も高くなるのだ。それに、ここでユウちゃんに恩を売っておけば、私が悪だくみしてもユウちゃんは信じてくれるという打算もある。
「これを使って、街でさっきの作って売りな。そしたら30万コルなんてあっという間さ」
「ありがとうございます!」
予想通り、笑顔で走り去っていくユウちゃん。
こうして、ブラフと欺瞞に満ちた料理教室と試食会はおおむね私の思惑通り終わったのだった。
いや、最後の1行こわすぎじゃね?
自分で書いてて鳥肌立ってた(笑)
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