おばあさん、いい人でした!
昨日、とうとう10000pv突破しました!(拍手)
そして、今日ブクマ100突破しました!(拍手)
なお今回は、伏線というかブラフというかを詰め込んでおります!よかったら、これからユウちゃんが何をするか(やらかすか)当ててみてください!予想は感想欄にどうぞ!(またもや、露骨に感想稼ぎをして行くぅ~!)
おばあさんの家へは迷うことなく着いた。
結構待たせちゃったなぁ…。てか、あのおばあさん待ってるかなぁ?そんなことを考えながら扉を開け、中に入る。
「おや、やっと帰ってきたのかい。ずいぶんと遅かったじゃないの。どうしたんだい?」
中では、おばあさんが心配そうな顔で待っていた。
「クマに襲われまして…。そして、クマと戦っていたら後ろから攻撃を受けて死んだっぽいです。さっき教会で生き返ったんですけどね…」
そういうと、おばあさんは険しい顔になり、うーんと考えこんでしまった。
「森の入り口付近なら危険はないと思ってお願いしたんだけどねぇ…。済まないねぇ…」
おばあさんが謝ってきて、どんどん空気が重くなっていく。
「あ、いや、違くて。僕が入り口付近にないと思って森の奥まで行ったのが悪いんで…」
フォローしようにも、僕のフォローが下手過ぎて逆効果になってしまう始末。そんな嫌な空気を変えてくれたのは、意外な人物だった。
「おーい、ばあさん!帰ったぞぉー。おや、お客さんかい」
ガチャリと開いた扉から覗いた顔は、さっきまでいた教会の牧師、アベルさんだった。
話を聞けば、二人は夫婦らしい。そして、アベルさんの仕事が終わり家に帰ってきたら、僕がいたということらしい。くせ者おばあさんと善人司祭さんが夫婦というのには驚きを禁じ得なかったが、そこは二人の問題であり、他の人がとやかく言うことではないだろうとスルーすることにした。
「5本で2万コルも貰っていいんですか!ありがとうございます!じゃあ、そろそろ僕は帰りますね!」
アベルさんが帰ってきてさっきの重苦しい空気が一変したので、僕は薬草をおばあさんに渡して帰ることにした。早く魔物を狩って、お金を稼がなくては!と思ったからだ。しかし、それは叶わなかった。
「今からお祈りをするんじゃが、お嬢ちゃんもしないかい?」
「今からご飯を作るけど、よかったら食べて行かないかい?」
帰ると言った瞬間に、二人同時に呼び止められたのだ。やはりこの二人はお似合いなのだな。そう思いつつ、どうでもいいけどお嬢ちゃん呼びだけはやめてもらわないと恥ずかしい、そう思った僕であった。
「あ、なら、ご飯ごちそうになりますね!」
そう答えると、おばあさんは、
「ならお嬢ちゃん、あんたも一緒に料理を作らないかい?女の子なら料理くらいできないとだしねぇ…」
と、強引に料理に誘ってきたのだった。そしてそこから
「まず、今日採ってきた薬草をさっと下茹でする!」
「次にウサギ肉を炒める!」
「もうちょい丁寧に混ぜる!」
「混ぜ終えたね!じゃあ次!このスパイスで味を調える!」
「よし、じゃあ最後に盛り付けて完成!」
という具合に、おばあさんのスパルタ料理教室が始まったのだった。
「いただきます!」
出来立てのウサギ肉と薬草の野菜炒めモドキを食べる。
うまっ!!!
においからして美味いだろうというのは想像に難くない。噛んでみれば、しっかりと生きた肉の味と、シャキシャキと食感まで楽しめる薬草の絶妙なハーモニーが。そして、ほのかに香るスパイスによって、箸の止まらないやみつきの味へと至る!まさに三味一体!
「ごちそうさまでした!」
あっという間に僕とおばあさんの作った野菜炒めモドキは無くなった。
そして、戻って狩りに出かけようとしたとき、おばあさんに呼び止められた。
「お待ち、これを飲みな」
渡されたのは、何かの薬だった。
「これを飲めば、ステータスが1時間の間+10されるよ。夜の狩りは危ないからねぇ。気を付けな。あと、これもやるよ」
そういって渡されたのは、さっき使ったスパイスであった。
「これを使って、町でさっきの作って売りな。そしたら30万コルなんてあっという間さ」
「ありがとうございます!」
なんだかんだ言ってもおばあさん優しいなぁ…。最初は胡散臭いとか怪しいとか思ってたけど、神父さんと夫婦になるとか、やっぱりなんだかんだ善人じゃないと務まらないんだなぁ…。
そう思いながら、僕は夜の狩りに出かける事にした。
ということで、明日は初めての狩り回です!いきなり夜狩りとか、ユウちゃんてば馬鹿なの?
野菜炒めモドキ美味しそうとか、そこ夫婦なの!?とか思った人や、少しでも面白い、続きが読みたいと思った人は是非、ブクマ、評価、感想をお願いします!
日間50位以内に戻りたいんじゃあ!オラに元気(pt)分けてくれー!