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ダンジョンマスターへの道  作者: シキシ
3/4

2話 誕生

意識が戻ると岩場?に俺だけがいた。


ここは何処?私は誰?


なんてな。言ってみただけだよ。

ここはあれだろ、あの声が言っていたダンジョン。そして俺は...あれ?おれはーーー誰だ?

あれっちょっと洒落にならなくない?自分の名前が思い出せないんだけど。

落ち着け、落ち着け俺。きっとド忘れしただけだ、いろんな事があったから忘れてるだけだ。よく思い出せ。


…全然思い出せない。それ以外の名前や記憶は思い出せるのに…。


っあ、そうだ。ステータスだ。ステータスなら名前が書いてあるんじゃないか?よし、見てみよう。頭の中で念じて…ステータスオープン。


『リトルポイズンスネーク LV1 名無し

HP:20 MP:2 満腹値:30/30

攻撃力:2 防御力:7 素早さ:7

スキル

「毒牙LV1」「毒霧LV1」「HP自動回復LV1」「熱感知LV4」

「聴覚低下LV8」「視力低下LV3」

所持DP:10000DP』


……あー、うん。名無しなら名前ないよなー。そうかそうかー。

ってちょっと待てよ。え、どういうこと?

い、いやまあ、さっきから気づかないようにはしてたけど、これはもう無理だよね。


なに、リトルポイズンスネークって。直訳で「小さな毒蛇」ってことだろ。

確かに手足が動く感覚がないし、目が霞むから「あー、外れ引いたんだろうなー」とは思ってたけど、蛇って。

こんなんじゃ、モンスターが来たら本当に手も足も出ないし、攻撃手段が口って、相手に頭を近づけないと攻撃出来ないってことだよねぇ。

つまり自分の急所を一番危ない場所におけってことだろ。

ふざけんなよーーー!!!


はぁー、はぁー、はぁー、疲れた。


あ、満腹値が1減ってる。


まあ、あと29もあるから大丈夫か。…俺が蛇なのに比べれば。


はぁー、とりあえずDPを使って尻尾で攻撃する手段を得よう。

魔法も使えるみたいだけど、MPが2しかないし、あーあ、相手から離れて魔法をつかいたかったなぁ。


おお、いっぱい項目があるなぁ。『自己強化』『魔法獲得』『スキル獲得』『スキル強化』あと読めないのもあるけど、全部で7項目か。


今回は『スキル獲得』を押してっと、……多いなぁ使える分だけ整理とか出来ないのかなぁ。


テロン!


…あ、右上に新しくアイコンがでてきた。

…使えるスキルのみのピックアップができるようになってる……。


…深く考えないようにしとこう。




よし、「急所突きLV1」と「弱点探知LV1」にしよう。

どっちも、1000DPだけど頭で攻撃するよりはいい。


≪「急所突きLV1」を会得しました。残りDPは9000DPです≫

≪「弱点探知LV1」を会得しました。残りDPは8000DPです≫


スキルを選ぶと頭の中に機械みたいな平坦な声が響いた。

つい驚いてしまい、ビクッと体を硬直させ周りをキョロキョロ見回してしまった。


……蛇の体に成ったばかりなのに思い道理に体が動いた……。まあ、困るんだけどね動いてくれないと。


俺の中で人間性が少し減ってしまった感じがして少しへこんだ。


気を取り直してスキルでも使ってみるか。


俺は慣れていない蛇の体を使い(実際は思った通りに動くけど人間性が減ってく気がするからぎこちなく動く)、今の自分より数倍大きな岩の近くまで来た。


さて、まずは「熱感知」で周りに誰もいない事の確認…よし、誰も近くにいないし、スキルもしっかり発動したな。

次は「弱点探知」で岩を見て、弱点を「急所突き」で打つ。


グキリ


…い、痛ったぁーーー。


俺は全身を使いその場でのたうちまわった。


さっきまでの俺馬鹿じゃないの。いくら岩の弱点が見ても蛇の尻尾で付けば尻尾が負けるよ。


尻尾の先を口に入れ、舌で尻尾が傷付いてないか確認した。


うん、傷は無いかな。

……ん、人間性はもういいのかって?

っは、もうそういうのはいいよ、余裕がないから。それに俺、今蛇ですし、上等な人間様じゃないですし。


こうして俺は立派な蛇への道を一歩登った気がする……。


少し落ち着いたので口から尻尾を放す。…ヨダレが尻尾に少しついてる。

俺はヨダレに気づかなかった振りをし、地面に尻尾をねじつけながら先程の岩を見た。


岩は、尻尾で突いたところが五センチ程へこみ、そこから岩全体にひびが入っていた。


…正直微妙な攻撃だと思う。攻撃力は高いと思うけどそれ以上に痛かったから。

あ、HPも4減ってる…。…自爆攻撃じゃんこれ。


と、とりあえず他にもスキルをとろうかな~。今のままじゃなに相手しても死ねる…。


≪「局所硬化LV1」を会得しました。残りDPは3000DPです≫


ぐっ、高い買い物だった。こんなことなら別のスキルを最初に取っとくんだった。


俺は残り三分の一以下になったDPを見ながらため息をついた。


俺は先程の岩と同じぐらいの大きさの岩に近づき、「急所突きLV1」と「局所硬化LV1」を使い、恐る恐る岩を突いてみた。


ゴツッ


…痛みは無かったし先程と同じくらいのへこみができてた。それにHPも全く減ってなかった。


よっしゃー!まともな攻撃手段がてに入ったー!


……うん、一人でなにやってるんだろおれ、虚しくなってきた。


俺は一様すべてのスキルをその場で試してみた。

「毒牙LV1」と「局所硬化LV1」を使って岩に噛みついたりもした。……俺は岩を絶対齧らないと決めた。絶対にだ。







『リトルポイズンスネーク LV1 名無し

HP:14 MP:2 満腹値:24/30

攻撃力:2 防御力:7 素早さ:7

スキル

「毒牙LV1」「毒霧LV1」「HP自動回復LV1」「熱感知LV4」

「聴覚低下LV8」「視力低下LV3」「急所突きLV1」

「弱点探知LV1」「局所硬化LV2」

所持DP:3000DP』

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