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タイトルはまだ考え中  作者: 人生谷だらけ
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1話

のんびり書いていきます。


「あー、今日も暇だなー」


そう言いながらこの俺こと桐島 健は布団の中でスマホの中のファンタジー系の小説を読み漁っていた。ジャンルは最近になって増えてきている主人公がチート能力を手にし異世界を謳歌するという内容だ。


今年、大学3年となった健は夏休みを利用して田舎の実家に帰省をしていたが、場所が田舎なので当然することもなく実家に帰っているとしても、毎日布団の中でダラダラしていた。地元で友達と遊べばいいのではと思うかもしれないが、健は高校時代友達はいたが,大学生となり連絡が途切れてしまい,現時点では地元の遊ぶ友達はほとんどいなかった。


「この小説の中の奴らみたいに異世界転移してチート能力を使ってハーレムを作りつつ,幸せに暮らせたら楽なのになー」


そう、大学3年生である健にとって一番の面倒事は来年の就職活動であった。なので、高校生やサラリーマンで異世界に転生し、永遠に現実世界に戻らなくていいという事はめんどくさがり屋の健にとって今一番望んでいる事であった。


「まぁ、宝くじが当たれば一番いいんだけどな、、」


そう言いつつ健は先日抽選日だった事を思い出し、小説を中断し、見てみるが億万長者の夢が叶うことはなかった。


「はぁ、まあそんな事だろうと思ってたよ」


健は外れた宝くじをくしゃくしゃにして再びスマホを開き,小説を読み始めた


「まぁ、特にやることもないし、今年の夏はチート系主人公の小説でも読み漁ろうかな、、っともうこんな時間かそろそろ寝るか」


気づいたら外は明るくなっており,いつも通り携帯を横に眠りにつくのであった。







「……ん?なんだここ?確かいつも通り寝たはずだけど…」


未だ目は覚めておらず頭はぼーっとしていたが,いつものベットの上で寝ていないことに健は気付いた。

そして、なにか違和感を感じ,身体を起こすとそこは幾何学模様の描かれた魔法陣の上であった。


「もしかしたら…、これって異世界転生物によくあるパターンか?

いや,あの状況で死ぬはずないからこれは異世界転移か…………」


起き上がった後,自分の身体がいつも通り動くことを確認した後、あたりを見回すと、床に描かれている魔法陣だけではなく、よくわからない文字が壁一面に描かれていた。

そして、周りの景色とよくわからない魔法陣からその可能性を考えていると,


突然、背後にあった扉が開き、何者かが入ってくると同時に、

「そうです。あなたは異世界転移物の主人公よろしくこの神々の世界に転移されたのです。」


と透き通るような美しい声が聞こえた。


その声の主に目を向けると健はその人物?に目を奪われた。何故ならその声の主はテレビで見るような女優やアイドル顔負けの美しいルックスとスタイルを兼ね備えていたからだ。もし、地球でその女性が存在するならば,100人中100人が目を奪われるだろうと健は思った。それほどまでに,その女性は美しかったのである。


そして,その女性の美しさに健が目を奪われぼーっとしているとその女性は心配そうな顔をしながら,


「大丈夫ですか…?やはり,急な転移でまだ意識が混濁しているのでしょうか……?」


と不安そうな顔で健を見つめていた。


そこで健は慌てつつも,まずは疑問に思ったことを口にした


「い、いや大丈夫です!それより,あなたは女神さまでしょうか?それと転移ってことは死んだわけではないんですよね・・?」


「はい,私は女神アリアです。詳しく言えば,ここ神々の世界パルテナの異世界問題解決課の女神です。そして、あなたは死んではいません。今回この場所に来てもらったのはあなたに頼み事があってのことなのです。」


「異世界問題解決課?それに頼み事…?」


「それについては後程詳しく説明します。

まず頼み事というのは、あなたには異世界に行ってもらいそこにいるチート能力を持った異世界転移者、転生者を元いた世界に戻してほしいのです。転生者の場合は天国または地獄ですが……」


その言葉を聞いて健は初め理解ができなかった。何故ならこういう場面では普通、世界を救ってほしいや魔王を倒してくれなどの頼み事をされるのだと思っていたからである。


「そ。それはどういうことでしょうか…?元いた場所というのはおれがいた地球ってことですよね…?天国や地獄って存在するんですか?それに、どうしてそんなことをする必要があるのでしょうか?」


「そうですね。その理由について話すために少し場所を変えましょうか。ここはあなたを呼ぶためだけの部屋ですから。ついて来てください。

ちなみに、天国はあります。もちろん、地獄もですが」


そう言って、アリアは扉を開け手招きした。どうやら詳しい説明は違う部屋で聞けるらしい。


健は未だ理解が追い付いておらず頭の中が軽くパニック状態であったが,退屈であった夏休みのことや憂欝であった就職活動のことを奥に押し込む代わりに未知の大冒険が始まるかもしれないことに心を躍らせていた。

そして、女神の後に続きこの部屋を出るのであった。

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