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八十分間異世界半周  作者: 仙葉康大
第四章
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ノーパンツ・ノーライフ③

 昼休み、いつもそうしているように、自分の机で一人でお弁当を食べていると、声をかけられた。


「相田さん」

「突然ごめんなさい」

「あの、お弁当、一緒に食べてもいい?」


 佐藤さんと鈴木さんと山田さんだった。私はあわてて、箸を落としそうになった。


 この三人はいつも一緒にいる。どちらかというとおとなしい人たちだ。つまり、休み時間に大声ではしゃいだり、体育祭などのイベントを仕切ったりはしないタイプの人たち。


 断る理由がなかったので、私は三人からの提案を快く受けた。

 机を合わせているとき、佐藤さんが瞳を震わせながら言った。


「私たち、相田さんのこと、ずっと見てるだけだった。ごめん」


 鈴木さんと山田さんもなぜか私に謝るのだった。


「だ、だだだ大丈夫だよ。た、食べよう」


 私は、もしかしたら、自分が思っている以上に、色々な人に罪悪感を抱かせてしまっていたのかもしれない。

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