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八十分間異世界半周  作者: 仙葉康大
第十二章
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熟考という概念が存在しない退屈な世界③

「三人ってばいきなり泣き出すんだよ、変だよね」


 その日の夜、学校であったことをママに話していたら、ママはうつむきがちになっていき、「ちょっとトイレ」と言って席を立った。


 私はテレビを見ながら、スマホをいじりながら、ママが戻ってくるのを待つことにした。

 けれど、十分経っても二十分経っても、ママは戻ってこなかった。

 トイレへ行ってみると、ドアからすすり泣きが聞こえてきた。


「どうしたの? ママ」

「ごめんなさい。何でもないの」

「でも泣いてるじゃん」

「本当に大丈夫だから」


 ますます意味が分からない。

 そのとき、私は突然、ひらめいた。


「もしかして便秘なの?」


 中から笑い声が聞こえた。


「違うわよ」

「ふーん」


 ってことは、やっぱり泣くのが流行ってたりするのかも。私も泣いた方がいいのかも。

 ま、涙なんてそう簡単に出ないんだけどね。

 だって私、なんにも悲しくないんだもん。


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