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八十分間異世界半周  作者: 仙葉康大
第十一章
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霧物語(キリモノガタリ)

 帰ったら、告白する。


 ――いいのか? 怖くないのか?


 うるさい。黙れ。告白もしないで死ぬ方がよっぽど怖い。


 ――まあ、それもそうか。


 やけに聞き分けがいいじゃないか。


 ――そりゃあ、俺はお前だから。


 自分を説き伏せる。そんな簡単なことが、今の今まで俺にはできなかったのだ。

 そのときだった。 

 上から下へ、俺たちを叩きつけるように、風が、吹いた。       



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