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八十分間異世界半周  作者: 仙葉康大
第七章
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辜(つみ)の形

 寝坊した。


 これは断じて俺のせいではない。昨夜、ウチの班の馬鹿どもが肝試しに行こうとした。別にそれはかまわない。奴らの脳みそは胡桃くるみよりも小さい、ただそれだけのことだ。ここまではいい。問題はここからだ。


 俺はくそったれどもがいなくなった部屋で一人、ラノベを読んでいたのだが、そこへ谷口や村上や井上がしょげた顔をして戻ってきた。しかも、体育教師というおまけ付きで。


 戸を閉めると、教師は怒声をあらわにして説教し始めた。

 うるさい。死ね。

 そう思いながら俺は読書を続けていた。そしたら、なぜか俺まで叱られたのである。


「お前はなぜ止めなかった?」

「こいつらが何をしようと関係ありませんから」

「連帯責任という言葉を知らんのか」


 俺はこの四文字熟語は滅ぶべきだと思っている。

 教師の説教は長々と続いた。俺が学生だった時代は体罰が当たり前で云々《うんぬん》かんぬん。


「あの、もう寝たいんですけど」


 誰も言わないので俺が言ったら、教師は汚らしい歯をむき出しにして口答えするなと言った。


 説教が終わったのが、零時過ぎ。

 というわけで寝るのが遅くなり、結果、俺は寝坊したのである。


 他の奴らは今頃、食堂で朝食を食べているだろう。いや、もう食べ終わっているかもしれない。


 俺は林間学校のしおりを取り出し今日の予定を確認した。


 七時から朝のつどいというものがあったらしい。原則宿泊者全員参加と書いてあるが、俺は寝ていたので参加していない。まあ班長の谷口がうまくごまかしてくれただろう。


 その後、朝食。

 その次は、八時四十分。キャンプ場に集合と書いてある。


 今は八時五十分である。


 やれやれ。

 ゆっくり行くか。


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