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やはり俺の青春ソロプレイは間違っていない。②
林間学校というくそくだらない学校行事が来週に迫っていた。
今日のホームルームはその班決めである。
生徒たちの視線には、個々人の思惑が潜んでいる。二泊三日の林間学校を楽しく過ごせるか、言い換えれば、三日間の生死がこの班決めにかかっているのである。
くだらない。
体育の時間に二人組を作るのでさえ困難であるのに、四人組の班を作れなど無茶にもほどがある。
俺は机から一歩も動かず、ラノベを読むことにした。ソロプレイヤーがゲームで無双する話だ。といっても、この主人公にはヒロインたちがいる。ソロなどと言っておきながら複数のヒロインに好かれ、その誰に対しても自分の気持ちをはっきり表明することはせず、ハーレムライフを送っている。
主人公のデリカシーの無さにラノベを閉じた俺は、頬杖をついた。窓に、教室の中の様子が反射して映っている。音根はいつも昼食を一緒に食べている三人と班を組んだようだ。
俺もラノベの主人公みたいに鈍感だったらよかった。音根の気持ちにも、自分の気持ちにも気づかない愚か者でありたかった。
「お前、どこの班に入るんだよ?」
男子の誰かが言った。
「人数の足りてない班にテキトーに入れといてくれ」
班決めなんてテキトーでいいんだよ。
林間学校なんてサボるから。




