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私の歩んだ半生  作者: 白黒赤
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いじめ

小学生の時から小さかった私は、中学でも背は変わらず、小さくていじめの対象だったと思う。


しかしながら、小学校の経験があったので上手く立ち回った。

立ち回り方を簡単に言うと同じ小学校の不良と仲良くするという方法だった。

気さくに話しかけたり、上手い事距離感を近づけたり離したりするといった方法だった。


そのおかげかどうかはわからないが、中学生の1、2年目はいじめも何事も無く、平和に過ごせたのであった。


だが、中学3年生の時にとうとうそれはきた。

ある人間(木村)に借りてたアダルトなビデオを失くしてしまったのが事の始まりである。


トイレに連れていかれ、そのビデオを失くしたのだから、明日までに金を持ってこいとの脅迫をされた。

金額は今でも忘れない3000円だった。


当時の小遣いは、月に1200円程度。3000円は自分にとって高額だった。


学校から家に帰り、両親にお金を貰おうかとも考えたが、貰う理由が全然思いつかず、すぐに金を渡す日をむかえてしまった。


当然のごとく木村が自分をトイレに連れ込んだ。

用意できた金は、小遣いの残り200円だった。。


木村が凄い剣幕で私を恫喝した。

私は、渋々200円を差し出した。


明日残りの金を持ってこいと解放されたが、自分の無力さに号泣してしまった。


教室の机で号泣。周りはビックリした事と思う。

そんな中話しかけてきたのは、不良達だった。


事の顛末を不良達に全て話してみた。

すると、俺達がどうにかしてやると言い出したのだ。


理由は、不良達とそのビデオを見てた時にビデオが無くなったからだった。


不良達が木村を呼び出し、逆に木村が怯えていた。

ひとりの不良が、”白黒赤に金を請求するなら、俺達も見てたから同罪だ。いくら払えばいい?”とすごんで木村に言うと


木村は、大丈夫です。の一言のみだった。


強い者には巻かれろという言葉があるが、これほど実感した時は無かったかもしれない。


木村の一件はこれで終わったが、自分の中で何かが変化した気がした。


強くならなくては。

強くならなきゃ。

強ければこんな事にならない。


私は、それが理由でそこから極真空手を習う事にした。


そこからの人生では、今のところいじめは受けていない。むしろ、いじめる側に近かったがもちろんいじめもしていない。


個人の意見ではあるが、いじめにおいて、いじめる側が90パーセント悪いと私は思っている。


しかしながら、いじめられる側にも10パーセント程度悪い部分があると私は思っている。


悪いというのは、言い方が違うかもしれない。


付け込む隙や理由を与えてしまっているのがいじめを助長させてしまい、よくないと思った。


災難は続くものである。

いじめの件が終わったと思ったら、家から母親がいなくなった。



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