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私の歩んだ半生  作者: 白黒赤
26/51

入院

2018年8月の話である。

癌の専門病院に転院した私。

早速、医師と会話をした。


前の病院では、医師が私の手にはおえないとか言うものだから、余命宣告の気分だった。


しかしながら、専門の医師から”死ぬようなものじゃない”と先に告げられた。


かなり安堵した。

出来た物は、中間悪性というもので悪性では無いが、良性でも無いものだった。

放置したら悪性になる可能性があるのと、再発を繰り返して切除しまくっても癌になる可能性があるとの事。

カテゴリーとしては癌になるらしいが。。


その後、胸部のCTと腰から膝にかけてのMRIを実施。

結果的に転移もしてなく、腫瘍も綺麗に無かった。


医師からは、目に見えない細胞レベルで残っている可能性がある為、再度腫瘍があった部分を大きく脂肪やリンパごと切除する事をオススメされた。(大きなリンパや筋膜は切らなくて問題無かった)


その手術を実施すると再発確率が35パーから5パー程度に落ちるとの話だった。


なので、手術をする事を決定!

10月後半に手術して、11月にかけて入院となった。


今まで死というものはいつまでもこないだろうとなぁなぁに考えていたのだが、自分も人、いつかは死ぬんだなと感じた。


ちょっと中間悪性の説明が難しいので、例え話で話させてもらう。


癌をヤクザさんだと思って頂きたい。

中間悪性は、チンピラだ。


ヤクザさんは、身体のどこかにできると勢力拡大しに、動いたりする。

勢力拡大の結果が転移である。

チンピラは、ヤクザになってないので勢力拡大とかは関係ない。その場で街を練り歩く。

なので、転移する可能性が少ない。


で、そのチンピラを最初の病院で切除したわけなのだが、医師曰く近くにチンピラに従っていた不良達がいるかもしれないとの事。


不良もチンピラやヤクザになる可能性があるから切除しましょう。そしたら、真面目な人達しか残りません。


まっこんな感じだろう。

自分で伝えておいてなんなのだが、例えない方がよかったかもしれん。笑


てなわけで、手術日を迎えるわけであった。

全身麻酔による2時間程度の手術だった。


術後に痰が絡んで呼吸がきつかったり、合併症で肺炎になったりなど、喫煙をしていると術後のリスクが増えるらしい。


てな訳で禁煙を促されたりもしたが、結局あまり禁煙できなかった。3日ぐらいはした。


無事に手術は終了した。

切除したものを細胞レベルで検査し、切除範囲の端っこまで散らばっていたら、もう一度大きく切除する事になっていたが、元あった腫瘍付近にしか不良はいなくて、綺麗に切除でき問題無しとの事だった。


術後起きたら、尿道にホースささってるし、高濃度の酸素マスクみたいなのや点滴からドレインまでついてたが。。


ドレインというのは、術後の血液や体液やリンパ液を抜くためのホースで、手術したところらへんにホースを挿しておいて、余分な液を外に出すためのものらしい。


そして入院生活が始まった。

書いてると恐怖に感じてくる。

見たくないものや聞きたくないものを再認識するというのは、やはり怖いね。

でも、目を背けて良いことはない。

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