昔がよかったなあ…
なーんてエッセーを読んだ。
エッセーランキングにあって、読了後の最初に思った感想は「あなたの好みの問題じゃん」だった。
昔はよかった…昔はよかった…というが、今をどれだけ知っているか?と疑問に思う。今現在、発売されている、世にある漫画をどれだけ読んでの感想かわからん。この〇〇年代のときが一番良かった、読めると書いてあるのだが、その〇〇年代からずっと今現在でも続いている作品だってある。
正直、作画の話なのか、作者の話なのか? 時代はかわれど画風が一切かわらず、内容もあの日のまま一途であるなあ…とかなのか?
例え、同じ作者であっても絵はかわらないけど、新作の内容はイマイチな…ぱっとしないように思えるのだってあるし、あの日の絵とは変わったけれど内容はこの作者だから書けれるもんだなと感心するものもある。上から目線で申し訳ないが。
時代とともに洗練されて、さらに読者を、そして作者自体も楽しめる楽しんでいるだろうと成長を感じられる作品作者だっているのだから、あの日の時代にしがみついて今の事柄について大して目を向けていないのに、語るもんじゃないと思う。というか、どれだけ読んで来て、今どれだけのものに目を通したのか?たった数点のみ、数人程度のことなのか?
自分の好みを語るとき、“あの日のことに頬を赤らめて”言うもんじゃない。美化された過去と生きている現在は比べて人に言ったところで共感出来ることはあまりに少ないと思う。
ありきたりだが、昔は昔の良さが、今は今の良さが、見つける努力をしたかどうかわからないが、自分の好みという狭い範囲としか思えない勝手な話はちょっとばっかし腹が立つ。
まあ、『漫画』の文字に釣られてついつい開いてしまった自分の責任であるけど、「あの頃は良かった」と言われるより、「あの頃の漫画というのは〜」となにものとも比べず終始『良さ』だけを詰め込んであれば、紹介文であれば、うんうんと「あの漫画は確かに良かった読み返したくなって来ちゃった!」とあの日の感動を分かち合えたのに……
と、勝手に思う。




