十二国記『白銀の墟 玄の月』
買うか買わないか迷った、待ってたけど待ってなかった続編。迷っていた理由は、もうあれで自分の中では完結しているものだと十八年かけて納得していたからである。
まあ、アニメを見返したりね、読み返したりね、これまでして来ました。いちばん好きな話は、『図南の翼』です。アニメにはなってない話ですね。十二歳の強気な少女が王になるお話であります……と説明しなくても知っている人は多いと思います。
それで何が好きかって、その「強気」。ラストで麒麟が迎えに来るんですけど、「遅いんだよ!」的なこんな乱暴な言い方をするキャラではありませんが、麒麟だろうがなんだろうが関係ない!な態度がいいですね。
陽子と性格のタイプは違う感じですが、根っこの部分、芯は同じなのかな?と思います。
ま、続編は、主人公は陽子と同じく……なろう的に説明すれば異世界(現代)転生した現代人(いや異世界人?)が本当は麒麟で、一度は現代からその世界に渡り自分の国の王を見つけて国へ帰ったものの――王は行方不明、その子も何があってか現代へ戻り……の、、、ま、なんだかんだでまた現代から異世界へ、行方不明になっている王を見つけるために荒れる自国へ信頼のおける家臣と帰った。
……だったと思う。うん。間違ってたらごめんなさい。たぶん、その続きかな。
もしかしたら、読書感想文を気が向いたら書くかもしれません。が、四冊…
以上です。
【感想文】※ネタバレなし
最初に一言――「買って良かった」。
本文にて読むか読まないか迷ったと書きましたが、正直、八割買う気はなかったです。本屋に行って、目の前で見て、そして映像を見……ヤムチャでとどめを刺されて買いましたが、いや〜良かった。
誰もが主人公。シリーズ通して、国を思う人、人を思う人、人を思う国…といいますか、「天が麒麟を創り、麒麟が王を決める」その世界そのものに対する疑問と、現代で生まれ育った麒麟の行動を通して、諦めないこと、何が一番に最上なことなのか悩み考え見定めること、そして、やはり「お天道様はちゃんと見ている」という曲がらない世界観での出来事は、ファンタジーであり、読み手の幼心といいますか子供のときによくばーちゃんに言われたな――なんて気持ちを呼び覚ましての王道であり、終始納得出来るものでありました。
第一巻は謎ばかりで、登場人物らに煽られて読み進める手が止まらず、段々と皆の手の内が見え、考えが交差し、ガチリと嵌まることに胸がすぅーとするのを幾度となく感じ、まあ、上手いことのめり込むように手の平で転がされている感が気持ちがいいのであります。
最初は、膨らんだ期待に読み進めるのが勿体無くてゆっくり読んでやろうと思うのですが、気づけばもう第四巻の半分……「本当にコレで解決すんの?」と何度ページ数を確認したことか(笑)
また、土地の名前が多くてね、「そういえば以前も地図と文章を照らし合わせていたわ」なんて懐かしく思いました。
うん、良かった。胸がいっぱい。途中、泣きそうになる場面もあったりね、ええ、もう、堪能しましたよ。
ただ、興味が湧いてここからちょっとつまんで読んでみようというのはオススメしませんね。まさしく、続編でありましたから。シリーズ全部読んでから、見ていただきたい。それが難しいならアニメを観てからでしょうか……
ま、兎にも角にも、私の心には清々しい風が吹いております。
以上でした。




