『イボコロスなり日記』完
そういえばイボはどうなった?――と思い出して見てみれば、綺麗さっぱりなくなっていた。
そして、またまたそういえば……と思い起こせば、液体窒素でジュの約一月後ぐらいに噴火口が浮き上がっていることを確認し、よおく観察したらば麓の皮から押し上げているような感じになっていた。
それは徐々に徐々に捲り上がり、ついには調味料の蓋の如く、皮の一部分が手の平に繋がったまま開いたり閉じたり出来るようになったのである。
噴火口蓋は開くと、皮膚がそれの形でポコリと穴が空いていた。
更には何日後にポロっと取れて、黒いゴマ粒達も一緒に連れて行った。
これで治ったのか? 一回の治療で治るもんなんだなぁと感心した――が、また数日後に痒くなって、忙しさからそこからの記憶がない。
でも、痒かったのは再発とかではなく、新しい皮膚の挨拶だったらしい…
マジマジと見詰めたそこは、綺麗に穴埋めされている。
以上でした。
人に伝染るものなので、噴火口が出来て、黒い小さな点々がうまれたら皮膚科にGO! であります。あとは、小さなかすり傷だからって馬鹿にしちゃあいけない、という私自身への教訓でありました。




