地震
起きている時間なら、なんとか対処出来るだろう。家にいるなら最強なもんだが、出掛け先、また寝ているときはとても怖い。
いつ起きるかわからない。
今の地震速報は進化したのか知らないが、あれは有り難い反面ただ恐怖を煽られるモノと化していた。
ポポポーンは津波と繋がるし、みんな違っては……気分が滅入る。あれらをひたすらひたすらに眺め続けなければいけない――でも、それが恵まれているってことの証のようで罪悪感が無限に湧く。
水が出るなら…トイレをまともに出来るなら…所詮は金次第だ、開いている店があったら迷わず並べ。
人間、どうしても人間をやめられない。
どんなに困っていようと限界ギリギリになるまで人間をやめない。トイレはトイレでするもの、風呂は風呂、水はキレイな物が欲しい、落ちたものは食べられない、ここじゃ寝れない、あそこは嫌だ、もっと綺麗な場所がいい――羨ましい羨ましい。
募金されたい方はこっちだって同じなのに、責めるように求めれられる街頭。食料に困っているのは売る側も同じなのに空っぽになるまで金を貰う。
もっと被害が酷いところはあるから、もっともっと酷いところはあるから…
ひび割れた壁が余震で鳴き、恐怖を煽られ逃げ出すように引っ越し。どこへ行こうか、と頭は真っ白になり、同じ被災者の親戚の家で炊きたての白米に集る。
募金の金はどこへ行った?
これから何があるのか、今まさに金が必要なのに同じ被災者に金を強請る。世界各国から寄せられただろう? 何故、大声でこちらを見るのか――
休まる家が欲しい。保証された未来が欲しい。眠れる夜が欲しい。
いつか来るだろうと心の準備はあったのかもしれない。それを軽々と越える現実がある。
備えよう、水だけでも、乾パンだけでも…今の私の心強い支えはガスコンロがあることです。
これで安心――なんて言葉はない。
でも、これくらいあったら何日かは持つかもしれない…ほんの少しでも拠り所を、それを積み重ねて対策としよう。何があれば生きれるのか、自分のことを、家族を生かすことを地震のニュースを見る度に思い改めるんだ。




