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7.ごめんなさい
森の中ではサーとエミーが大喧嘩。
芋虫や怪獣を怒らせたのはエミーのせいだとサーが怒ったのです。
いつも泣いてばかりいるエミーでしたが、あんなの宝物じゃないもの!と食ってかかりました。泣き虫なくせに、変なところでいじっぱりです。
しばらくそれを見守っていたリウウですが、このままだとちっとも先へ進まないので仲直りするように言いました。
「仲直り?」
サーがきくと、「怒ったあとに、その人を許すことだよ。少しモヤモヤすることもあるけど、仲直りしたあとは前よりも仲良しになれるんだよ」
その言葉をきいて、なんだかまた背中のあたりがむずむずしてきたサー。もう怒りはおさまっていました。
「仲直りはどうやってするんだ?」
「ごめんなさい、って2人が言えばいいんだよ」
「エミー、ごめんなさい」
「私こそ、ごめんね。サー」
ほっぺたを赤くして、すこしぶっきらぼうに謝るふたり。
「なんだか背中がむずむずするぞ、」
背中がむずむずとしたまま、サーがリウウに言います。
すると「それは、照れくさい」って言うんだよ。とリウウが教えてくれました。