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混沌のアルファ・リニューアル版  作者: 高田ねお
第一段階Dー計画』
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7「やわらかい細胞」

 第五研究所にはすべてで十五の研究室があり、それぞれの研究室でDー計画に関する様々なアプローチを行っている。α細胞の構造を延々と調べる研究室もあれば、分裂世界に対する考察を続ける研究室もある。ひとつだけ共通しているのは、ここにあるすべての研究室は分裂世界の観測――Dー計画に繋がる研究を行っているということだ。


 石和たちが川原に連れられ、来たのはその中の一つ、第二研究室だった。浸食力の高い、α細胞にどういった細胞なら対応できるのか。それを知るために、様々なアプローチを行っている場所だ。川原が自動ドアを開き、中に入ると、石和、佐々木、戸木原がそれに続いた。


 天井には蒼白い蛍光灯が灯り、部屋全体が薄暗い。縦長な造り部屋にいくつものカプセルが並列に並んでいる。カプセルの全長は2メートルぐらいで、中には様々な実験動物が入れられており、カプセル内は実験動物を保護する特殊な液体で満たされている。


 ハムスター、ラット、モルモット、ウサギ、ミニブタなどの典型的な実験動物を始め、トカゲやワニなどの爬虫類、両生類、昆虫、等々、その実験動物の種類も様々だ。


 α細胞を移植し、肉体が変態した途中で始末された実験動物も多数あり、あまりにも変態が進んだものは元の生物がなんであったのか分からないほどだ。 


 様々な実験動物を横目にしながら、川原の後を追い、研究室の奥へと進んでゆく。無数のカプセルの連なりから抜け出すと、今度は壁越しにデスクが横一面に並べられた場所へと出た。各デスクには高スペックのワークステーションが設置され、白衣を着た研究者たちが皆、黙々とキーボードを叩き続けている。


 カプセルの様子はすべてワークステーションにリンクされているので、生体(バイタル)スキャンは遠隔操作で行える。更に細胞の採取、細胞に手を加える作業、その他研究に必要な作業は、機械で自動化されており、八割方の作業はデスクで行えるようになっている。


 川原はその無数に並んだデスクのひとつに向かって歩いていった。そこには小柄な体格の男が、滑らかな動きでワークステーションのキーボードに指を滑らせている。


 身長は160cmにも満たない、小柄な体格で上に羽織った白衣が若干だぶついていた。短い髪の毛を整髪料で逆立てている。顔は眉毛が極端に薄いのが唯一の特徴で、他は特筆することのない平均的な容貌だ。総合的なルックスは悪くないのだが、なにか近寄りがたい雰囲気がある。


 その原因は表情だろう。顔に感情の色がまったく浮かんでいないのだ。リアルに造られた人形のイメージを彷彿させる。(まばた)きと眼球の視線移動以外は顔をいっさい動かさず、作業に没頭し、その様は精密に動く機械のようだった。


 川上弘幸かわかみひろゆき。Dー計画担当責任者の一人である。

 川原は川上の至近距離まで近づくと、手をぱたぱたと小刻みに揺らして、


 「川上くん、連れてきたわよ」


 と、言った。その瞬間、手がぴたりと止まり、彼の視線がこちらを向いた。無表情のまま、じっと石和達の顔を見据え、その後、小さな声で「……どうも」と、呟き、軽く頭を下げた。石和も反射的に頭を下げて、それを挨拶とした。佐々木が右手を小さく振って、笑顔を浮かべながら、言った。


 「やあ。川上くん。久しぶり。元気にしてたかな」


 川上は小さく頷き、


 「……問題ない」


 と、答える。


 「一ヶ月もの間、向こうでお疲れ様。向こうじゃ直属の部下もいないし、大変だったんじゃないかな」

 「……支障はなかった」

 「よつのは生物研究所の様子はどうだった? やっぱり第五研究所とは造りや雰囲気は違ったのかな」

 「……だいぶ違った、と思う」

 「…………」

 「…………」

 「え、え~と」

 「…………」


 佐々木が必死になって話題を口にするが、返事が必要最小限なので、会話が膨らまない。というよりも、まるで会話のキャッチ本ールが成立していなかった。相変わらずだった。


 川上は無口、無表情で、内面では何を考えているか、まったく読み取れないタイプの男だ。饒舌になることもあるが、それはあくまでも研究に対することだけで、私生活や世間話についてはまるっきり自分から口にすることもないし、こちらがそういっった話をしていても、加わることがない。自分の殻に閉じこもっているようにも見えないので、基本的にそういう性格をしているだけなのだろう。佐々木と川上の無益な会話を打ち切るため、石和は腕を組み、川原へ声をかけた。


 「……で、川原。ここに連れてきて、何をするつもりなのか。そろそろ教えてくれないか。あの水晶とDー計画、いったいどういう関係があるんだ?」

 

 川原は人差し指を振りながら、片目を瞑り、


 「慌てない、慌てない。オードブルを食べないでメインディッシュを頂くのはマナー違反よ。『百聞は一見に如かず』でしょう? 説明する前に、まず面白いものを見せてあげるわ。それじゃ川上くん、お願いね」


 そう言って、川原は先程の水晶――『水の水晶(アクア・クリスタル)』を川上に手渡した。それを受け取ると、川上はデスクの引き出しから一枚の紙とナイフを取り出し、デスクの上に紙を敷き、『水の水晶(アクア・クリスタル)』をナイフで切り始めた。


 「え? そ、それ切っちゃうのかい?」


 佐々木が驚愕の表情で、川上に聞く。川上は小さく頷いた。


 「切らないと実験が出来ない」


 ナイフは水晶の中にたいした抵抗もなく入り込み、すとん、と簡単に分断された。石和も先程自らの手で確認したが、あの石は妙に柔らかい。ナイフやカッターだけでも簡単に寸断できるほどの柔らかさだ。だが、見た目は固そうな水晶なので、ナイフで切っている光景になにか妙な違和感を感じる。


 再びナイフを水晶に入れて、寸断し、直径五ミリぐらいの欠片を二つ造った。その二つの欠片からも蒼白い炎が灯っている。本当に奇妙な石だ。


 川上は椅子から立ち上がり、背後に並んでいるカプセルの一つに歩み寄った。川上の後を追い、カプセルの中を覗き込むと、丸いテーブルの上に二つのシャーレ(底の全長が10センチ程のガラス製の平皿)がテーブルの左端と右端、極端に離れた場所に置いてあった。それぞれのシャーレの中には2センチにも満たない小さな二つの肉片が乗せられている。


 「川原くん。この二つの肉片は、一体なんだね?」


 と、戸木原が訊くと、川原はそれぞれを指さしながら、答えた。


 「左側にある、こちら側の肉片がα細胞です。右側にある肉片がウサギから採取したもの――つまり、β細胞です。両方とも先程採取したばかりのものですよ」


 α細胞とβ細胞。ふたつの細胞を使った実験のようだ。しかし、この二つの細胞とあの水晶の因果関係がさっぱり分からない。石和が眉を顰めながら川原の顔を見ると、こちらを向いて楽しそうな笑みを浮かべた。この笑みは知っている。驚かそうとなにか企んでいる表情だ。こういった場合、いくら尋ねても勿体ぶって、教えてはくれないだろう。再びカプセルに視線を移し、実験の様子を見守ることにする。


 「それでは、実験を開始する」


 川上が淡々とした口調で皆にそう告げて、実験が始まった。カプセルの横にある小さなボタンを押すと、ばしゃっ、という音と共に横幅10㎝、縦幅2㎝ほどのボックスが飛び出した。シャーレに先程切った『水の水晶(アクア・クリスタル)』の欠片を乗せると、それをボックスの中央に置き、再びボックスを押し戻して、閉じた。


 続けて、川上はカプセルの脇に付いているパネルを叩く。すると、カプセルの中で二つに折りたたまれていた細長いアームが稼働し始めた。


 このアームはカプセルの中での実験を行うのに不可欠なもので、ヒトの手に酷似した動きを再現し、指示した命令をこなしてくれる。実験体の採血、α細胞の移植、レーザーによる実験体の肉体の切開、肉片の採取など、簡単なパネル操作で様々な活動を行うことがが可能だ。α細胞による実験は極めて危険なもので、カプセル外での実験は一切許可されていない。従って、こういったカプセル内での補助機能が必要となるのだ。


 四つで構成されたアームの指が、器用にシャーレの中にある『水の水晶(アクア・クリスタル)』の欠片を掴む。アームがカプセルの一番奥まで動き、アルファの肉片の真上で止まった。


 「石和くん。よく見ててね。面白い現象が見られるわよ」


 川原のその言葉を皮切りに、アームの指が開き、肉片の上に『水の水晶(アクア・クリスタル)』がぽとり、と落ちた。


 その刹那――急激な変化が訪れた。


 『水の水晶(アクア・クリスタル)』が突如として、強い光を放ち始めた。蒼白い光がカプセル全体を包み込み、石和の視界にまで浸食する。


 「な……っ!」


 石和は驚愕に顔を歪ませながら、眩しげに目を細めた。水晶の変化は光だけではない。まるで熱して溶けた飴のように。ぐずぐずと音を立てて、水晶が液状化し始めていた。既に水晶だった面影はない。液状化した水晶がアルファの肉片の上に広がり、そのまま沈んで、肉片に同化してゆく。

それに伴い、強烈な光が収まり、やがて『水の水晶(アクア・クリスタル)』の欠片の痕跡は何処にも無くなっていた。そして、数秒の間を置いて、α細胞に新たなる変化が生じた。


 びくん、と。肉片が小さく震えた。α細胞が活性化し、増殖するのはあくまでもβ細胞と接触したときに限られる。にも関わらず、目の前にある、α細胞は――――

     

 「増殖……している?」


 石和が唖然とした表情で呟く。目を凝らして、何度か見返すが、やはり間違いない。何の媒体もなしにα細胞が急速に増殖している。カプセルの隣にあるモニターで生体(バイタル)データを確認すると、α細胞が異様なほどの活発な動きを見せていた。α細胞の増殖は続き、やがて、シャーレの中に収まらないほどの大きさへと膨れ上がっていた。2センチにも満たなかった肉片の全長が今では10センチを超える大きさとなり、そこでようやく膨張が収まった。


 ……どういうことだろうか。α細胞がこんな現象を起こすのは初めて見た。あの水晶が起爆剤になって細胞が増加したのは分かる。だが、どういった原理であの石が細胞に反応し、同化したのか。まるで、分からない。


 「次にこれをβ細胞に落とす」


 困惑する石和達を余所に川上がそう告げ、パネルを操作した。

再びアームを動かして、『水の水晶(アクア・クリスタル)』の欠片を掴み、今度はβ細胞の真上に落とした。α細胞に落としたときと同様、強烈な蒼白い光が溢れ、液状化し、『水の水晶(アクア・クリスタル)』はβ細胞と同化した。β細胞はα細胞の時のような異様な増殖はなかったが、細胞自体が活性化したのは変わらない。少しずつ、細胞が増殖して、膨らんでいる。


 α細胞とβ細胞。その双方が小さな脈動を繰り返し、シャーレの中で蠢いている。川上は間髪入れず、次の動作に移った。再びα細胞の方へアームを動かし、膨張したアルファの肉片をがしり、と掴んだ。不気味に蠢くα細胞をそのまま、β細胞の真上に持って行き、そこでアームの動きを止めた。そして川上は、


 「今度は、このアルファの肉片をβ生物の肉片の上に落とす」


 と、言った。アームの指が開き、アルファの肉片がβ生物の肉片の上に、べしゃりと音を立てて、落下した。


 その瞬間、再びα細胞の活動が活性化した。


 α細胞がβ細胞という餌を見つけ、浸食し始めたのだ。β細胞に取り付き、次々とα細胞が増殖していく。一見はいつもと変わらない現象に見えるが――――

    

 「石和くん」


 顎に手を当て、カプセルの様子を観察していると、自分を呼ぶ声と共に肩がぽんぽんと叩かれた。背後へ振り向くと、川原が「こっちを見て」と、言って、カプセルの横のモニターを指さした。どうやら、視認できない変化らしい。モニターでは拡大した細胞の様子をリアルタイムで観測できる。石和がモニターの真っ正面に行くと、その後ろから佐々木と戸木原が覗き込んできた。モニターでは何万倍にも拡大された細胞の様子が映っていた。 α細胞が次々とβ細胞に浸食し、情報を書き換えてゆく。その勢いはじわじわと加速してゆき、やがてはβ細胞のすべての構成情報を書き換え、同化してしまうだろう。


 「ん……?」


 不意に背後から、佐々木が声を上げた。


 「石和くん。あれ、なんかおかしくないかい?」

 「ん? なにがだ」


 佐々木は背後からモニターを指さし、訝しげな声で呟く。


 「いつもの浸食の仕方が違うというか……こんな浸食の仕方じゃ無かったような」

 「……いわれてみれば」


 額に手を当てながら、石和はα細胞の動きを注視する。確かに妙だ。α細胞の浸食が妙に遅い。いや、浸食するスピードは一緒であるが、浸食が定期的に止まっている。まるで処理落ちしたパソコンの様な動きでぎこちない浸食が続いている。こんな浸食の仕方は今までに例がない。


 なんなのだろう、これは。細胞のモニターしている隣に表示されているグラフと交互に見比べ、頭を捻る。この一定のリズムには何か意味があるのだろうか。ひょっとして、これはα細胞の浸食を防いでいるのではないだろうか。


 「い、いや……違う。ひょっとしてこれは『適応』しようしているんじゃないか!?」


 一人叫び、モニターの動きを再度確認し、動きを追う。


 α細胞とβ細胞。α細胞の浸食とβ細胞のこの動き。やはり、間違いない。細胞同士がが『適応』しようとしているのだ。それでこの不自然な動きにも説明がつく。


 「い、石和くん。どういうことかね? 説明したまえ」


 と、後ろから戸木原の声が飛んでくる。石和はモニターを見据えたまま、答えた。


 「『適応』しようとしてるんですよ、β細胞が。この奇妙なリズムでの浸食にはこのβ細胞が関係してます。α細胞はβ細胞に浸食し、構成情報が書き換えられ、拡大してゆくのがいつもの現象で、β細胞は抵抗する力もなく浸食されていきますが、どうやらこの細胞はその浸食に『適応』しようとしているようです。α細胞に飲まれるわけでもなく、抵抗するのでもなく、β細胞はα細胞と共存しようと働きかけてるんです」

 『え……?』


 目を丸くして、驚愕に顔を歪める佐々木と戸木原。石和は続けた。


 「しかし、これは『適応』しようとしているだけで、このβ細胞は完全に対応し切れていません。α細胞の浸食が強く、β細胞の『適応』能力を上回っているのでしょう。浸食途中にGVHDが発生して、浸食に加速をかけていることも原因だと思います。それでもこのβ細胞の『適応』力はすごいですけどね。ほんのわずかな時間とはいえ、α細胞とβ細胞の統合を行っている」


 石和の説明に川原は満面の笑顔を浮かべながら、ぱちぱちと手を叩いた。


 「さすがは石和くんね。これだけの情報で、真相を引き当てるなんて。『大当たり』よ!大正解! そう、これはα細胞に『適応』しようとする特性のある特殊な細胞なのよ。これをあたし達は『柔らかい細胞』と呼んでいるわ」

 「柔らかい……細胞?」


 石和が反芻した言葉に、川原は深々と頷いた。


 「『環境に対応する柔軟な性質を持った細胞』という意味よ。その対応能力はいま見ての通りよ。すごいでしょう? これがわたしと川上くんが出張期間の間に得た研究の成果ってワケ」


 得意満面といった表情で言う川原。こちらの唖然とした表情に満足したようだ。川原の望み通りの反応するのは癪に障るが、これは驚かざるを得ない。この半年間いくら研究しても、針の穴ほどの突破口も見えなかった『α細胞』とβ細胞の融合が。


 わずか一ヶ月――しかも担当責任者二人だけでやってのけたのだ。信じられない。石和は両手を挙げて、苦笑した。


 「まいった。降参だ」

 「え……?」

 「まさかお前達二人だけで、こんな偉業を成し遂げるなんて。正直驚いた。本当にすごいと思う。俺は川原達のことを尊敬する」


 川原の目をじっと見据えて。心の底から思った事を口にした。


 「――――っ!」


 石和の言葉に川原が大きく目を見開いて、顔を赤く染めた。そのまま、ふい、と視線をそらす。らしくない反応だった。石和は眉を顰めた。


 「……どうした?」

 「い、いえ……なんでも。というか、まさか石和くんの口から褒め言葉が出てくるなんて思わなかったから、ちょっとびっくりしちゃったわ」

 「む。そうか?」

 「ええ。天変地異が起きないか心配な位」

 「…………」


 何処かで似たような台詞を聞いたような気がした。どうやら本気でヒトへの対応の仕方を改めなければいけないかもしれない。石和が半ば真剣にそんなことを考えていると、佐々木が前に出てきて、


 「川原さん、そろそろ教えてくれないかな? あの奇妙な石は一体なんなんだい?」


 と、もどかしそうな感情が篭もった口調で、言った。石和は頷いて、佐々木に同意した。


 「そうだな。俺も気になる。今の実験を見た限りでは、『柔らかい細胞』の精製にはさっきの『水の水晶(アクア・クリスタル)』が必要になるんだろ? あんな奇妙な石をいったいどこから入手してきたんだ?」


 石和と佐々木が交互に問いかけると、川原はくすくすと笑った。


 「そうね。それじゃあ、そろそろ種明かしといきましょうかしらね。え~と、どこから話したらいいかしら

 髪の毛を片手で掻き上げながら、川原は話し始めた。










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