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テーマなし詩集

ever children

作者: 歌川 詩季

 大人ですよ。

 三ツ()の魂 百までひきずり

 貫いた初志は時代錯誤と(わら)われた


 乗り換えのきく路線なら リセットもやむなしさ

 幼心(おさなごころ)への残酷な裏切りに 夢枕を高くしちゃ眠れない


 ものわかりのいいフリをして 大人になった気がしたよ

 駄々っ子を(しず)める(すべ)だけはお手のもの

 憧れていた全能感 なのにぼくらはちっぽけで

 いつからほんとの大人になれたのだろう?



 図体ばかりがでっかくなったね

 (えが)いてた空は荒唐無稽(こうとうむけい) (わら)えばいい


 切り替えのきくアタマなら 利口だとでてくれ

 少年時代に(つば)吐いた(ののし)りに 北枕を高くして眠れるか?


 たたずまいだけとりなして 大人になった気がしてた

 窮屈な価値観の定規で線を引く

 高嶺(たかね)に咲いた万能感 いまもぼくらはちっぽけで

 いつからほんとの大人になれるのだろう?



 教えてよ ほんとの大人たちよ


 教えてよ ほんとの大人たちよ


 教えてよ

 こどもではないです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 曲をつけてシャウトしたら、ココロの叫び的なイイ歌詞になりますね♪ 心でずっとわだかまっていることがスッキリしそうです。 この詩を読んでしばし考え込みました。 私たちは、みんな諦めたてきた…
[一言] 憧れていた全能感、高嶺に咲いた万能感。 どちらもワーディングと題材がぴったり合っていて、素晴らしいと思いました。 子どもの時に見上げていた大人たちは、それこそ立派な大人たちに見えていたのに、…
[良い点]  ふと振り返る自分自身。  こどもの頃の大人像は、なんだってできるすごい人だった時もあるのに。  大人と呼べる年齢になっても、少し許されることが増えただけのよう。  このままでいいの…
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