二話 四天王、出オチで終わる
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
よお!キュリオス・レイ・ブレイボルだぜ!!俺は今…最低でも120匹はいるだろっていう魔物と対峙してる!何でだろうね、ここは俺しか知らないはずなんだけどね。
~数時間前~
朝、俺は出発することにした。まあ食料がないからそこら辺の木の実を食べて歩いてたんだね。で、山脈を突っ切るための洞窟に来たんだが異常な量の魔物がいた。こいつら何?ケンカ売ってんの?で、売ってたから買ったって訳。
~現在~
おかしいな~普段は40匹ぐらいしかいないのにな~まあ量が多いだけだし個体個体は所詮D~Eランク程度だしなんとかなるか?と思ってたんだけど殺しても殺しても数が減らない。どうも裏で魔物を生み出してるなんかががあるね。その本体というかスポナーを壊さなきゃいけない。そのスポナーはどこかってのは簡単。魔物とはなにかから漏れ出した魔力が属性を帯び具現化したものだから、全部壊したらいいってことね。ま、大規模魔法は使えないからね~。位置バレするし。ってことで周りを破壊しよーっと。
「嵐よ、魔なるものへ死を『滅魔乱嵐』
瞬間、魔を滅する嵐が吹きあれ、魔属性を持つものは全て消えた。これが風魔法『滅魔乱嵐』だ。この世界には『魔法』なるものが存在し、それぞれの属性を持つ。火、水、木、風、地がある。これは努力で手に入る。そして別格として光、闇、無属性がある。これは努力だけでなく才能もいる。それぞれ眷属性という仲間のようなものを持ち、それぞれに精霊が宿るが、とりあえず色々ややこしいので説明を省いて~…
今使ったのは風魔法。要するに死ぬほど努力すれば手に入るけどマジで努力しないと出来ない魔法ってこと。まあ俺にとっては赤子の手を捻るようなもんだがね。だって俺、才能の塊だし。うん。ということで魔物はすべて消滅した。…。あっ!魔物の素材とっときゃよかった~。あ~あ。損した。まあいいや。さあ、先に進もう。そして俺は何の気も無く後ろを振り返った。
「おいおい、マジかよ。」
そこには禍々しい魔力を発する無属性ドラゴンがいた。しかも最上位種。軍隊一つの強さぐらい?無属性とはその名の通り何の属性も持たないもののこと。ここら辺の無属性ドラゴンは眷属にしたんだがね。でも、魔を帯びていることからして、操られてるよね~。…とはいったもののどうしようか。無属性には無属性の攻撃しか効き目薄いし。魔法剣は得意だけどさ。殺したくないんだよね。俺の眷属かも知れないし。てか99%そうだな。かといって魔法拳はそこまでだし。精々下位ドラゴンが倒せるぐらい?最上位種には勝てないね。となると無属性魔法か…。う~ん。こいつ倒せる魔法って使ったら山吹き飛ぶよね。いや、待てよ。そういやこいつって何で操られてるの?えーと『解析鑑定』っと。ほうほう。禁呪による魔核の融合、か。あ、魔核って心臓みたいな奴ね。じゃあ融合解除→魔核消滅で倒せるかな?
「『解呪聖光』」
解呪系最強の光魔法だ。これで解呪できないわけないよね。禍々しい魔力が形をなしていく。現れたのは魔神(魔人の上位種)だった。
「フッ、この我…魔王四天王の一柱、風のウォンドの魔法をやぶ」
「お前俺の配下に手ぇ出したんだ。覚悟しろよ。」
「えっまだ台詞のとちゅ」
「『物質構成 剣』」
「いやだから台詞の」
なんか妄言吐いてるけど気にシナーイ。
「死ね。“魔法剣 炎舞”」
「ギャアアアアア!!」
ふう。さてと変な奴は殺した。そして残されたドラゴンに目を向ける。人型になり、眠っている無属性ドラゴンを文字通りたたき起こす。
「痛っ!!」
一瞬ドラゴンは何が起きたか戸惑っていたがすぐに状況を把握すると跪いた。
「失礼しました。まさかワレが操られるとは。」
「ああ、なんだお前か。」
「なんだとはなんですかなんだとは。」
「ヘイヘイ。」
こいつの名前コンフィラ。特殊個体で滅茶苦茶自信家の生意気な野郎だ。まあ、有能っちゃ有能だけどね。一応ここを守ってるドラゴンだけどなんか操られてたし。変身した姿は空色の髪と透き通るような金色の目を持つイケメンなんだけど中身が中身だからね。まあそうそう操られるはずないしさっき倒した奴強いんだろうけどなんかまだ死の谷の守護者の方が強いよね。
「何で操られてたの?」
「知りません。」
「嘘だろおい。」
「本当です。」
「自分のことだろ。把握しとけよ…」
「出来ると思います!?」
「できるだろ…」
うん。なんとなくわかってたけれど相変わらず訳わからんな。なんで自分のこと把握してないのに片手間で防御結界はっとんの?まあこんなところで時間食ってられんな。
「じゃあ行くね。」
「えっ。あ、いえどうぞ。」
「…じゃ!」
そこから先は特に何も無く進め、今日の宿である古代遺跡まで来た。いや、鉱石は死ぬほどあったからとってきた。鉱石の魔窟だしね。まあ魔物も雑魚ばっかだったし。とりあえず古代遺跡に着いた俺は寝ようとして普通に寝転がった。で、瞬きしたら。なんか、いた。うん。なんか、いた。
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