18/45
第二章 プロローグ
ここから第二章です。お願いします。
南区、中央街。暑さと活気でほとんどの人が半袖で過ごし、夜も人が絶えないこの街は、異様なことになっていた。
街には人どころか生き物すら一人もいない。あんなにも暑かった街は今では肌寒いくらいになっている。
そして、その街で対峙する動く人影。
片方は黒い手袋を着け、背中に二本の純白の剣を携えた青年。
もう片方は体から冷気を発しながらナイフを持った女。
二人は懐かしむようにいくつか言葉を交わすと、街の鐘の音を皮切りに距離を詰める。
その二人は、辺りから吹き荒れる風とそれに巻き上げられた血と鉄粉と火の粉に彩られる。
女は表情を一切変えない。それどころか時間が経つたびに冷酷な顔になっていく。
それに対して青年はどこか悲しそうだった。
そして、『白』と『青』の戦いが始まる。




