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翔³(ショウソラカケル)ユーレイ探偵団1.5  外伝その1 ~探偵団の裏側で~  作者: みや凜
第三部 第41章 魔女との戦い ~魔女だらけ編~
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中東の魔女



 成人している兄達だけで話し合うからと言われ、サーロンはソラに戻り、彩桜は中学校に行った。



 6時間目は社会科。

その途中なので静かに席に着く。

【あれれ? 狐儀師匠、分身先生?】


【はい。ロシアに居るのですよ】


【大変? 戦ってる? 俺達は?】


【大変だからこそ理俱に呼ばれたのですよ。

 ですが今のところは阻止できております。

 東京が落ち着いたのでしたら、お願いするかもしれません】

緊迫感ヒシヒシだ。


【キューヤ母ちゃんも神様トコお願いしたよ。

 魔女なった原因、闇禍だったの。

 見つけて封印したからねっ。


 それと、また魂頭部(たまかしら)の神様いっぱいなったの。

 だからお稲荷様も大変なのぉ。

 今夜、兄貴達と行っちゃダメ?】


【そうですか。

 では金錦様とお話しさせて頂きます】


【今、兄貴達、金錦兄の部屋に集まってるよ♪】


【そうですか。ありがとうございます】


【あとねっ、アフェアン様のお話なの!

 アフェアン様、悪神の支配 受けちゃったけど、入り込まれなかったの。

 魂を浄化で満たしたからなんだって!


 魔女、浄化は効かないけど反転治癒光で満たしたら悪霊魔女だから追い出せる思うの。

 瑠璃姉にガツンしてもらって闇呼吸着したらいいと思うの♪】


【ありがとうございます! では早速!】


チャイムが鳴り、6時間目が終わった。


「このまま終礼学活を始めます。

 輝竜君」


「はい?」


「中間テストを返します。

 (シィァン)君の分はお兄さんに渡しましたので」


「は~い♪」ぴょんぴょん♪

前に行って受け取ろうとしたが(かわ)された。

「ほえ?」


「では、漢中国での出来事や感想を発表してください。

 返すのは、その後です」


「んと、先週は北長安の漢中総科大学に行ってました。

 歴史学の(ロン)教授と(ロン)助手先生と一緒に史跡とか資料館とか見学しました。


 万里の長城は途中を移設して発掘調査してました。

 移設してる部分、落書きだらけでした。

 他トコも観光客いっぱいで落書きいっぱい。

 悲しかったからマーズに頼んで移設部分の修復してもらいました。

 今、漢中国の管理局で全部 修復するかを検討してもらってます。


 あと、稲作ルートので決定打なった壁画も見ました。

 埋もれてる穴の壁画もサーロンと一緒に見つけました♪


 週末に邦和 帰って、歴史研究部みんなで龍教授のお話 聞きました。

 金錦兄が稲作のを研究するキッカケなった洞窟にも行きました。

 ぜ~んぶ楽しかったです♪」


「一緒に行っていた弟から聞きましたが、途中で知り合った世界中の遺跡管理や研究をしている方々と仲良くなったそうですね」


「はい♪ パラッパー遺跡 研究してる博士達、今週末ウチ来ます♪ 一緒に中東のヒト達も♪

 南米の管理局からも来月 来ます♪

 話したいヒト来てください♪」


「では返しますね」「はい♪」席へ♪


「今日は連絡事項はありません。

 では終礼学活を終わります」


「起立! 礼!」学級委員な祐斗。


サッと礼をして皆がガサッと動く。

部活へと走る者も居るが、大勢が彩桜を囲んだ。

「彩桜お帰り♪」「ただいまなの~♪」

「で? 点は?」「んとねぇ」

見ようとしたら堅太に奪われた。

「堅太ってばぁ」「うわ……」「堅太、何?」


走った堅太の方に集まる。


【分身狐松先生、花瀬(はなせ)先生は?

 質問に花丸ダメなのぉ】


【的確な質問と指摘を全て英語で書くからですよ。

 煌麗山大学では聞かなかったのですか?】


【教授達、大騒ぎだったけどぉ~。

 ソレとコレ、別でしょ。

 あんなのに点数つけちゃダメなのぉ】


【私は英語科ではありませんので♪】


【んもぉ~】


【そうそう。

 算木先生から、解答欄しか書いていないのは何故かと問われましたよ】


【書いて大騒ぎなったからぁ、ぜ~んぶ暗算したのぉ。今日のも暗算したもん】


【そうですか】ふふ♪


「俺、花瀬先生と話すの~。離してぇ」

複数のクラスメイトの手が離れた。


「お~い彩桜、行く前に訳して解説してくれよな」


「ん」

引き返して堅太の所へ。

「最後の問題のココね、2つ意味あるの。

 だから質問したの。

 も1つの意味だったら答え、こぉなりますよね? って。それだけ~。

 だから加点おかしいから先生と話すの」


狐松と花瀬が来た。


「花瀬先生、コレ欄外だから加点ナシしてもらいたいのぉ」


「そうはいかないわよ。

 これだけ完璧な英文を落書き扱いになんて、できっこないわ。

 それに2つ目の意味なんて私は知らなかったし、調べたら その通りで脱帽したわよ。ネイティブなのかと思ったわ」


そこに算木も来た。

「輝竜、今回は どこで計算したんだ~?」


「ぜ~んぶ暗算で~す。

 だって書いたら大騒ぎなったもん」


「それはそれで凄いな~。

 ちょっと貸してくれるかぁ?」「はい♪」

「ん~」彩桜には背を向けて何やら書いている。

「狐松先生、いいですよねぇ?」手招き。


「そうですね」ふふふ♪「はい、どうぞ」

何故だか堅太に返された。


「俺のなのぉ」「スゲー♪」「返してぇ」

「暗算で解けるなんて……」「凄いね♪」

「暗算加点、納得するしかないわね……」

「凌央と月羽さんはソレ言っちゃダメぇ」


「普通できない事には加点するよなぁ?」

「ですよね♪ 欄外なんて関係ないわよ」

「算木先生も花瀬先生もヤメテなのぉ~」


「正当評価なんだから、やめないわよ♪」

「シィァンも暗算なら狐松先生から加点しておいてくださいねぇ」


「はい♪ お任せくださいね♪」


「もぉぜ~んぶ解答欄しか埋めにゃいもん」

騒ぎに背を向けてイジイジ。

完全に拗ねた彩桜だった。


【彩桜! 俺に瞬移して!】【ん? うん!】



――何処かの上空。ラピスリの背の上。

【青生兄どしたの? ロシア?】


【漢中国南部――】

【ダラジャさんマルハラさん居るトコ!?】

【――うん。西に広く神眼を向けてね】


【魔女!? 走って来てるぅ!】


【これを見つけてしまったから、まだロシアには行けていないんだよ】



 どうやら通訳希望の魔女が中東から自力で走って漢中国に入ったらしい。

国境を如何にして越えたのかは謎なのだが。


【もしかして、このヒトもチョコット瞬移するのかにゃ?】


【そうかもね】


【待ち伏せ? 俺達有利なトコある?】


【そうだね……】【(ひら)けた場所で構わない】


【紅火兄だ~♪

 兄貴達 揃った~♪ 俺もマーズなる~♪】

青生も同時に瞬着替え。


まだ陽も高いので、誰かに見られた場合を考えての忍装束だ。

それはそれで目立つのだが、世界的有名集団なので問題無い。


兄達は各々が(つま)の背に乗っている。

【此処を最速で終え、ロシアに向かう】


【【【【【【はい!】】】】】♪】



 魔女の視界に入らない高さで正六角形の各頂点位置を取り、魔女が入ったと同時に紅火が堅固を発動し、兄弟を結んだ形の六角柱結界を成した。


真ん中に達した時に合わせて降下。

六角柱結界で魔女を囲んだが、騎龍マーズは上の頂点に居る。

「パスポートを拝見します」漢語。


「誰!?」アラビア語。


スタッ。×6。

「パスポートを拝見します」独仏伊蘭西露語。


「何なのよ! せめて英語で話しなさいよ!」


「では英語で。

 アラビア語と英語のみなのに国際的に有名な博士達の通訳になろうとしていたのですか?

 ナディアールさん」真正面の銀マーズ。


「漢中国には何処から入国を?

 正式な手続きをしましたか?

 ナディアールさん」銀の右に青マーズ。


「博士達は、もう通訳の募集をしていません。

 主要な言語を網羅している私達が通訳を引き受けましたので。

 それでも走り続けますか?

 ナディアールさん」銀の左に藤マーズ。


「ジリジリ下がってるけどムダなんだよな♪

 ナディアールさん」真後ろの黒マーズ。


「既に包囲している」青黒間の赤マーズ。


「私達は手荒な方法は望んでいない。

 だが抵抗するのならば已むを得ぬと考える。

 さて(いず)れを選ぶ?」藤黒間の金マーズ。


「囲んだ? 隙間だらけじゃないのよ。

 それに私には――」瞬移! 『ばい~ん♪』


当然ながら瞬移無効化にしている結界に弾かれ、仰向けに倒れたからこそ真上を飛んでいる者に気付けた。

「嘘でしょ……羽なんて……」


「忍者からは逃げられないよ~ん♪」パタパタ♪

【昇華闇障暗黒、激天大闇呼吸着!】


「イヤッ!」ジタバタしながら吸い上げられる。


【このヒトも魂材魔女みたい~】欠片もあるぅ。


【元々、上に預けるつもりだったのだろう?

 気絶させて運ぶのみだ。

 闇呼玉に入れておいてくれ】


【瑠璃姉、乗っていい?】【ふむ】

【踏ん張って~、激天特大闇呼吸着!!

 お・も・た~い! このヒト金属製?】


【何を失礼な事を言っているのだ?】


【だってぇ、すっごく重たいんだもん。

 あ、ナンか落ちた】


魔女ナディアールは、ゆったり長い服の中に麻袋を隠し持っていたらしく、重量感タップリな袋を兄達がキャッチした。

ちょうど6袋だった。


【マジ重っ! マジで金属じゃねーか!】

【どうやら窃盗しながら来たようですね】

【瞬移で入り放題、盗り放題ってかぁ?】

【許せぬ】【持ち主に返さねばならぬな】

【彩桜、まだ重いのですか?】【堅固壁】

壁が生えてナディアールを押し上げた。


【紅火兄ありがと~♪ 吸着完了♪

 青生兄、上行こ~♪】【そうだね】瞬移。



【コレど~するんだぁ?】


【先にロシアだろう。

 紅火、封じてもらえるか?】


【む】

青生からも預かっていたので2袋を地面に置いた。兄弟も集めて置く。

【堅固、封縛】

スイッと地中へ。


【ではロシアへ】【【【【はい!】】】】



―・―*―・―



「研究室の神様~♪ 俺達また来た~♪

 取り出すから待っててね~♪

 ジャラジャラ着けてるのも回収~♪」

もう慣れてしまったので3者共テキパキだ。


「それじゃ封じ行ってきま~す♪

 後お願いしま~す♪」

手を振っていると今ピュアリラに拐われた。




 滝で兄弟が箱に封じているのを見ていると、

【ラピスリ、夜また来られるか?】

ハーリィから呼び掛けられた。


【人世で残り1件を済ませたなら神世に戻る。

 また封じねばならぬからな】


【ふむ。オーノマイトナールに人世の魔女が減っている事を気付かれたらしい。

 マナライティアに探らせている。

 人世で、それらしき黒ドレスの女を見掛けた。

 気を付けろ。


 並行して神世でも動こうとしているようだ。

 何を企てているのかは不明だが下空に来ていた。

 奴にとっては職域は勝手知ったる場所だ。

 だからロークス・ラナクスが警戒しているが、忍び込むのならば人神が眠る夜中だろう】


【ふむ。その阻止に加わればよいのだな?】


【頼む】







ダラジャ博士・マルハラ博士の通訳になり、それを足掛かりにして結婚しようと企んでいた中東の魔女ナディアールは簡単に捕まり、浄化・魂生合同研究室に預けられました。

理子、鳳子、久香、ナディアールで4人です。

鈴春と鈴豊は警察でいいのかな?

とか考えている余裕もなさそうで、ロシアの魔女と戦わないといけないようです。


そこにヤミ再生神らしい第9伯爵オーノマイトナールとマナライティアも絡みそうです。



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