第76話 何事も事前の準備が1番大事!
お久しぶりです。来週の日曜試験なので、まだまだ投稿ペースはカスのままです。今回も少し手抜きですがご了承ください。
試験落ちそうでやばいですので、お勉強頑張ります。
それでは、行ってらっしゃい
/639年10月7日/
AM10:00なのかもしれない
今日のタイト達は全員でお互いに教えて欲しいことや、意識合わせと確認とそれらを含めた特訓をするため、仮想空間へ入った。
パ「私の神技は、物であれば、私が持っているものが触れていれば飛ばせるぞ!
人は手で直接触れなきゃいかんのだ」
コ「飛ばしたものって、慣性も受け継いでたよね?」
パ「かん…せい、、?何か作ったのか?」
コ「なんて言うかな、?こう…飛ばす物体が持っている直前の速度とか方向とかの動きを、そのまま飛ばした後も受け継がせるみたいな感じ」
パ「おぉ!それ完成って言うのか!?」
コ「漢字が違うけどね」
タ「当然のように文字を読むのやめてね」
((やめてね!!!))
パ「慣性は私の方で切り替えが可能だぜ!」
レ「それは物だけ?人も?」
パ「人も行けるぜ!まあ、これを教えちゃうと、仲間に2択を迫ることになるから、あんまり人を飛ばすことはねぇかな!」
リ「おいおい…俺がいるだろうが!
俺に任せやがれ!」
自信満々に言い出したリューソー。実践練習をするも、パルスの言葉通り、息が合わずにリューソーが飛ばした先で転んだり、足を動かすことなく平行移動する等、散々な結果となった。
ロ「息を合わせること、相手の考えを汲み取ることが必要なんだなー」
タ「シンクロ率か…」
レ「400%」
コ「発進させちゃうぞ」
シ「<エクスプロージョン>」
コ「タイト!足からの魔法、なんかコツとかもうちょいある???足に魔力を貯めることができるようになったからさ!
なんか、こう、、、できなくはなさそう的な!?」
タ「ほんと!?すごいじゃん!」
レ「そ…んな…!」
コ「んふふ〜、もっと褒めてもいいよぉ!」
タ「コツはね〜」
コ(無視!?!?!?)
タ「その足に纏わせた魔力を、今度は足の中に細長く収束させる的な感じ。
こう…ぎゅっ、とね」
コ「〜〜〜!!、、足つりそう」
タ「足の裏の出入り口的なのを開くような想像かな?
手から魔法をゆっくり出しながらやっみたら分かりやすいかも?」
タイトの助言通りに、手をかざしながら足にも集中するコクウ。
コ「………難しいね、ただ、足から魔力が溢れ出ていく」
タ「足にゆっくりと魔力を込めて、足の裏から放つ想像…」
タ(これ、魔力そのものを足からもできるかな)
タイト、単純な好奇心から魔力を貯めて足から魔力をそのまま放出。タイトが放った魔力は地面を這って円形に広がり、近くでリューソーパルスと実践を行っていたシキを襲う。
シ(!?、
魔法ーがあーあぁーぁー)
シキ、2人に向けていた杖を咄嗟に持ち替えて、槍を扱う要領で2人を制圧。
リ「ま、負けた…」
パ「近距離で、、、魔法無しで、、、」
シ「タイトでしょー!魔力そのまんま放ったのー!」
タ「あっ、ゴメンゴメン。ついうっかり、」
コ「タ〜イ〜トォォ〜、、、」
タ「ひぇっ、」
シ「全くもー」
2人を制圧しながら、冗談っぽく不満の表情を見せるシキ。と、ついでに魔力の影響を受けていたコクウが恨めしそうな声を出して、タイトにぶつけた。
タイトがコクウの方に視線を戻すと、コクウは真剣な表情でものすごい集中を維持したまま、魔法を練っていた。
タ「コクウ、どう?できそう?」
コ「・・・ちょっと、一人で集中してやるから。
1人にさせて欲しい」
タ「・・・あい…」
泣きそうな表情のタイト。さながら捨て猫のようだ(笑)
シ「2人とも、少し休憩しようか?」
リ「そだねー」
パ「サーイエッサー」
3人の方も休憩に入った様子。レイはローネとずっと打ち合ってる。間に入れば即殺されそうな雰囲気。
タイトは今しがた休憩に入ったシキに声をかけた。
タ「ねぇーシキー、魔力をそのまんま放出するやつ、なんか上手い使い方ある?」
歩いているシキをタイトが呼び止め、シキが振り返る。
シ「あー、あれねー。わかった!僕が今のところ使えるやつ教えるね!」
シ「2人とも、ちょっと行ってくるね」
リ「行ってこーい」
シキは2人に断りを入れてから、タイトの方へと小走りで近寄って行った。
シ「まずねー、これの主な使い方は、タイト達の誕生日の時に仮想空間で決闘した人達がいたと思うんだけど、」
タ「あー、あの理不尽部隊ね。神技封じに動き止めるやつに遠隔で潰すやつに、薄明族に棘のやつね」
シ「それの薄明族の人みたいに、相手の魔法を消すのが主な使い方だと思う。それと人にぶつけて魔力の操作を阻害するとかかな、」
シ「ただ、タイトもわかってると思うけど、これは少しの間貯めが必要なんだよね、」
タ「体感、2秒くらいあるよね」
シ「いざ使おうと思うと、思ったより長く感じて焦っちゃうのはあるある」
シキが思い出すように笑いながら言う。何度か経験がありそう。
シ「僕の場合は、どこかに狙いを定めずに、魔力を自分中心に発散させるようにして放ってるよ。
でも、これは受ける魔力量が少ないのか、人にぶつけてもそこまで長い間魔力を阻害することはできないけどね」
タ「・・・どうやってやるの?」
シ「風魔法と同じような感覚でね、体の奥の方から爆散させるように魔力を全身から放つと、全方位の魔法を無効化できるよ」
タ「えーーーと、こう…かな?」
シ「おっと、」
シキの助言を頼りに実際にやってみようとするタイト。と、咄嗟に掌の上に氷魔法を生成するシキ。
ギュンッ!
半透明な膜のようなものが、タイトを中心に発散されて周囲の空気を揺らす。
シキの掌の上に浮いていた氷魔法は、灯火に風が吹いたかのように元の魔力に戻った。
シ「お、!できたね〜。魔力に関しては飲み込みが早いね。タイトは」
タ「まぁ、魔法とそんなに変わんないからね〜」
シ(これが変態の実力か〜)
タ「・・・今、何考えてた?」
シ「イエ、トクニ、ナニモ、ベツニ、」
タ「なんで、カタコトなのかな?」
張り付くような視線がシキを襲う。シキは笑顔を崩すことなく、その場を乗り切った。
タ「まーいいや、
これ、魔力そのものを攻撃の手段として使うことはできるのかな?」
シ「それは、破壊性能が欲しい、ってこと?」
タ「そうそう。結局、魔法も魔力からの変換の時に無駄があるからさ、それを消せたらなーって」
シ「あー、それは考えたこと無かったなー。魔法消すか、相手を妨害するだけで結構使い道が多いから」
タ「それが出来たら、これって半透明で見づらいし、魔法で防御もできないから相手に避けることを強制させることをできると思ったんだよね。
あと、初見殺しと魔法阻害」
シ「うーん…物体には弱いからね〜。ぶつかると崩れちゃう」
タ「…レイの魔道具のアレみたいに、圧縮出来ればもしかしたら…」
レイの魔道具のように、何とか魔力を圧縮して放とうとする2人。
シ「・・・ダメだー、放った瞬間に魔力の圧縮が解けて、攻撃性が無くなっちゃう」
タ「んだこいつ、!扱いづらい性質をしおって!」
あーでもないこーでもない。と、試行錯誤する2人。30分程経過しても一向にできる気配がしないため、今日は一旦諦めて、各々で調べて何か分かったら共有することにした。
タ「リューソー、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいー?」
タイトは休憩が終わったばかりのリューソーに声をかけた。
リ「んお?俺か?珍しいなー、俺でわかることならなんでも答えるぞ」
タ「わーい」
タ「リューソーって、<インパクト>出すの得意な印象あるけど、あれって何かコツとかあるの?」
タイトは闘心の扱いについて知りたいようだ。リューソーは確かに、仲間になってからでも何度か<インパクト>を決めているので、何か知っているのではと踏んだのだろう。
タイトの質問にリューソーは特に考える素振りも見せずに、爆速で即答した。
リ「勘!圧倒的、勘!」
タ「勘、かー…もっとこう、こういう時にこうしてるとかないの?」
リ「・・・勘、だなぁ」
タ「勘…」
リ「強いていえば、防御する必要がねぇ時は攻撃に全ブッパしてるくらいか?」
タ「相手が攻撃できない時とか?」
リ「そうそう。そんな感じ」
タ「防御が不要の時に、闘心を刀に込めて、切る」
リ「闘心を刀身に込める、なんつっ/
・・・
・・
・
タ「コクウさー、この前教団に襲われた時に、歌っている間は人の動きを止める神技持ってたやついたジャン?」
コ「いましたなぁ」
タ「あれなんでコクウは動けたの?」
休憩に入ったコクウにタイトが前に疑問に思ったことを聞いた。コクウはタイトの問いに、聞かれることがわかっていたかのようにすぐに答えた。
コ「あぁー、あれね〜」
コ「あれはねー、神技の発動条件が聞こえることなんだよね、」
タ「?」
コ「簡単に言うと、ああいう系の神技は、聞こえなければ発動しない」
タ「なるほど。・・・でもどうやって?」
コ「タイトの場合は水魔法で耳に水を詰めたら、聞こえなくなるんじゃない?」
タ「・・・水、、こうか?」
タイトはコクウに言われたとおりに、両耳に水を注ぎ込んだ。
タ「あー、あー、、、ほんとだ、!少し聞き取りづらい。」
コ「少し聞こえづらいだけでも、効果は薄れるからおすすめでござんす」
タ「でもこれ、耳の混入物っていうか、不快感がとてつもなく気持ち悪い」
コ「そうなんだよねー、ちなみにもう一個方法あるけど…やっぱりこれはいいや、忘れろ」
タ「コクウはどうやって回避したの?神技?」
コ「せいかーい!神技でちょちょいとやっております。詳しくは企業秘密でございます!」
タ「え〜!ケチー」
タイト達はその後も、満足のいくまで特訓した後、隊全員で2つに別れて実戦形式で修行して一日を終えた。
シ「<エクスプロージョン>」
/639年10月16日/
AM9:30だぞ
タイト達は依頼を受けようと、朝から冒険者協会へと足を運んだ。
コ「なんか良いの無いかなー?」
レ「転移迷宮のヒュドラ討伐?・・・異世界転生しろと?」
シ「誰かの悪戯だろうから燃やしとこう、」
タ「心躍るような任務はーっと、」
パ「じゃあこの『死神を追え』とかはどうだ!?」
タ「心が違う意味で飛び跳ねそう」
受付「すみませーん!タイトさーん、少しこちらへ来ていただけますかー?」
タイト達が協会へ入って依頼書を見ていると、受付の人からお呼び出しを貰った。
タ「パルス、なんかした?」
パ「なんで私!?」
タイトが呼んでいる受付の人の元へと向かうと、
受付「おはようございます
すみません、依頼を選ばれている最中にお呼びして、」
タ「いえいえ…うちのパルスが何かしましたか?」
受付「いえ、別にそういう訳ではありませんのでご安心を」
タ「あぁ、なら良かったです」
パ「おいタイト、失礼だぞ」
タ「・・・ナンデキタノ」
パ「失礼なことを言いそうな予感がした」
タ「ソンナコトイウワケナイヨ」
パ「こっち見て言えよ」
パルスから目を逸らして、片言になりながら怪しさ全開で弁明しきれていないタイト。
受付「え、ええと…今回お呼びしたのは、あなた方の隊に便りが届いたからなのですが、」
目の前で茶番を繰り広げられて、やや気まずそうに割って入る受付の人。
タ「手紙?」
パ「・・・誰からだ?」
受付「差出人は、ウルキさんという方ですね」
受付の人が手紙を渡しながら、差出人の名前をタイト達に伝えた。
タ「・・・誰だ?」
パ「誰だそいつ」
便箋を開けて、中身を確認する2人。中には、[私たち、付き合うことになりました!]という内容の手紙と共に1枚の写真が入っていた。
写真には20代に見られる男女2人の、嬉しそうな表情が全面に映し出されていた。そして片隅に映る、小さめの植木鉢に生えた、不気味な顔と蔓のような腕を持つ小さい木の化け物。
タ「あれ、?この木の化け物、どっかで見たことが…」
少しの間考えるタイト。やがて思い出したのか、目を見開いて、パルスの方を振り向いた。
タ「前にさ、俺が村人の依頼を受けすぎて困ってた時あったじゃん?!」
パ「ああ〜、七色の髪のおばさんとかのやつだっけ?」
タ「そうそう!で、そんときにパルスに任せた雑貨屋の店主いたよね?!」
パ「そういえばそうだったな、」
タ「それがこの人!で、隣がパルスを追いかけてた変態!」
パ「・・・ほんとだ!お!えぇ?!何がどうなってこうなった?!」
とんでも展開に着いていけない様子の2人。世の中色々あるもんだなと無理やり納得させて、その手紙は収納魔法へと封印した。
タ「わざわざすみません。では、」
受付「あぁ、ちょっと待ってください!」
手紙を受け取ったタイトは、再び依頼を探しに行こうと、体を後ろ向けたところでもう一度受付の人に呼び止められた。
タ「まだ何か?」
シ「どしたの2人とも?何か問題でもあった?」
あまりに長いこと拘束されているのを見て、シキがやってきた。
タ「ううん。1つは終わったけど、まだなにかあるみたい」
受付「実は、冒険者協会発注であなた方に直接受けていただきたい任務がございまして」
パ「お?!報酬が割高の美味しい任務か!?」
シ「あまり口に出さないの、」
ところ構わず口にするパルスを制止するシキ。
受付「依頼の内容ですが、巨大な蜂の巣が近くの森の中に住み着いてしまっているので、それの退治です」
受付「近くに住む住人から、早く退治して欲しいとの通報があり、今回お願いしておりますが、どうか引き受けていただけないでしょうか?」
タ(あ、虫…シキがいるしな〜、シキが可哀想だし断ろうかな)
虫が苦手なシキの為にもこの依頼は断ろうと、口を開いたタイトだが、それよりも先にシキが返事をした。
シ「わかりました。引き受けましょう」
笑顔のまま即答するシキに、タイトは驚きのあまり声が出せないでいた。
その後、半分放心状態で手続きを済ませて、みんなの元へと戻った。
タイトは他の皆に経緯を説明し、そのまま依頼の場所へと直行した。
その道中、
シ「あぁ…虫…しかも巨大な巣…
絶対大群じゃん、」
タ「あ、やっぱり無理してたんだ」
シ「頼ってもらったんだし、断れないよぉ…」
やはりシキはシキだった。人の目が無くなった途端、虫嫌いが全開に出てきた。依頼を承諾する時、かなり無理をしていたのだろう。
嫌いなものを嫌な顔せずに受けるシキのイケメンぶりに思わず脱毛。
コ「安心して!私が全部何とかするから!シキは何もしなくていいし、見なくていいし、聞かなくていい!」
ロ「ヒモ男見てぇだな」
シ「いいの!?」
ロ「良くねぇだろ」
目的の森が見えてきたところで、周りに蜂が飛んでいないか警戒しながら歩いているタイト達。
パ「巨大な巣って、どんくらいなんだろな?」
タ「さぁ?まぁ言うてもただの巣だし、燃やしてしまえばいいんじゃない?」
レ「蜂の大きさも、通常よりも少し大きいくらいだとは思うけど、なんとかなる。…はず」
と、その時、
ヴァブブブブブ!!!
突如、タイト達の後方から聞こえてきた、羽を高速で羽ばたかせて空気の振動が発生することにより鳴る音が聞こえてきた。
虫から出たそれとは思えないほどの重厚感のある音にタイト達は驚きながら後ろを振り返った。
頭の上を余裕で飛び越えるほどの高さで飛んでいる蜂。だったのだが、おかしいのがその大きさで、人並の全長、その体で飛行させる巨大な羽。
今しがた上空を通り過ぎた蜂を目で追うと、もうこれはたまげたとしか言いようのない、でっかい巣を見つけた。
そういう魔族と言われた方が信じてしまう程の超級な化け物を前に、
シ「あっ…もう…受けなければ、良かっ、た…」ピーー
シキの意識が落ちた。
コ「シ、シキ!!」
パ「うわでっか!気持ち悪!」
タ「餌はセノ〇ックとかそんな感じの何かだった?」
パ「さすがに女王蜂出会って欲しい」
レ「悪いお知らせ。あれ、巣の中にいっぱいいる。超気持ち悪いくらいいる。ちなみに幼虫も特大」
ロ「お前らー!気張っていけよー!」
20m後方の、岩の影に隠れながらタイト達に黄色い声援を送る魔王幹部。其の表情は満面の笑みである。
パ「あいつ!一人で逃げやがった!」
タ「いつの間にあんな遠くまで距離をとってたんだ、」
とりあえず、巣の方を見つめるタイト達。レイの言う通り、人間並みの大きさが標準らしく、遠くから見れば、人影が出入りしているようにしか見えない。数も多い。
タ「うぇー…、
あいつら、火魔法程度で死ぬとは到底思えないのだが?」
パ「たとえ火の中水の中草の中森の中ー、」
レ「バケモン、蹴っ飛ばせ」
コ「この森の向こうに何があるかわかんないからなぁ…、申し訳ないけど、シキを起こして巣ごと爆発させるのが確実だろうね。」
体を強めに揺すってシキを起こすコクウ。コ「シキ、起きてー」シ「はっ、!ここは…!死後の世界?!」
少女、状況説明中…
シ「い、いくよ!?や、やるよ!?いい!?絶対に見捨てないでね!!」
足を震わせ、目をつぶりながら、魔力探知を頼りに神技発動の準備をするシキ。
タ「見捨てないから、!だから、そんな強い力で俺の裾を掴むの止めて!」
コ「ふはは!タイトは完全に包囲されている!」
シキが右手で杖を構え、左手でタイトの服の裾を掴み、反対側からコクウがタイトの腕を掴んでいる。そして、すそそ〜とこっそりタイトの背中にくっついていくレイ。
パ「お前ら全員何やってんだ?」
タ「お前らの中に俺を入れないでくれ。被害者だ」
やや厄介そうに迷惑そうにパルスへ助けを求めるタイト。パルスは一切、助けるつもりはないようだ!パ「いいじゃん、絵柄おもろいぞ今」タ「息が詰まりそう」
シ「それじゃぁ、、いくよ?!」
タ「どーぞ」
ゆっくりと目をつぶり、覚悟を決めて蜂の方を見たシキは思い切って、神技を発動した。
シ「<エクスプロージョン>!!!」
・・・
・・
・
コ「と、言う感じで蜂の巣は粉微塵の灰塵と化しました」
受付「ありがとうございます」
コ「で、まぁあいつら硬いのなんの。まだ何匹かは生きてましたよぉー」
シ「そいつらが仇を見つけたといった感じでこっちに向かってきました。」
受付「無事…でしたか…?」
コ「それはまぁ、、、ご覧の通り?って感じですね」
コクウが受付の俺姉さんにも見えているであろう、後ろにいる4人の方を指さす。
パ「タイトぉーー!!気は確かか!?もうすぐで報告終わるから生きろぉぉぉ!」
レ「ねぇ、!大丈夫、?!お願いだから、!死なないで…!」
タ「へ…へへ…ぜ、ぜんぜん、だいじょーぶ、、、!こんくらい、ちゃーらーへっちゃらー」
ロ「うーん…こりゃまずい、」
今にも白目を剥きそうになりながら、両側から支えられて辛うじて姿勢を維持し、鼻血を出しながら項垂れるように座った状態のタイト。体は思うように動かないのに、手足はピクピクと蠢いている。頭の方もやられてしまっているようだ。
レイが何とか延命しようと、今にも泣き出しそうな差し迫った表情で解毒魔法を全身全霊でかけていた。
シ「人間の腕くらいのぶっとい針に気を取られていたら、口から神経系の毒を、人間の皮膚を貫通する勢いで噴射してきました。」
コ「あちらが今回の犠牲者となっております」
受付「ほ、報告ありがとうございました、!報酬を直ちに準備いたしますので、そちらの方を連れて教会へ急いでください!!治療費はこちらで負担しますので!!」
一刻を争う事態だと判断した受付の人は、口早に言葉を並べて報告を早めに切り上げさせた。
コ「やったー!良かったねタイト!治療費無償だって!!」
タ「へへ、ダチョウの逆立ちとまっさかカーニバル」
パ「そんなお祭りは存在しない」
この後、復興したばかりのめちゃくちゃ綺麗な教会にタイトを連れて行ったら、聖職者の人に
聖職者「なんでまだ生きてるんですか!?」
と、ドン引きされたタイト。どうやら、食らったら即死する程度の毒だったらしい。
ロ「当たり所が良かったんだろ。
知らんけど、」
タイトは、その道を極めし者って感じの聖職者に毒を治して貰った。その帰り道、
タ「本音を言うと、協会で報告をしていた時にはだいぶ楽になってた」
シ「えっ、そうなの?」
タ「手足の痺れはあったけど、食らったばかりの時の、体の重いだるさとか、呼吸のしづらさとか頭痛とか吐き気とか耳鳴りとか頭の浮遊感とか。
あと、心臓の締め付けられるような痛みと、四肢を引きちぎられそうになる程の痛みとか、その他諸々は消えてた」
笑いながら呆気からんと言うタイトだが、聞けば聞くほど重症すぎて笑えない。
コ「なんか聞いてると、よくほんとに生きてたね。ってなるねそれ」
タ「レイの解毒魔法のおかげかな?」
レ「私、そこまで得意じゃないよ?」
パ「まぁそこは、その、何とかってやつだな」
タ「なんじゃそりゃ」
ロ「生きてるしなんでもいいだろ」
タ「結局それ」
何とか無事だったということで、一旦宿へと戻ろうと喋りながら歩いているタイト達。
ふと、公園のそばを通ったタイト達だが、タイトは少年のことが気になり、歩きながら公園の中を一瞥するように探すが、どこにも姿が見当たらない。
レ「どうしたの?タイト」
タ「・・・あっ、いや、特になんにもないよ」
レ「そう…」
タ(仲直りできたのかな?)
そう、結論付けてタイトはその場を去った。
/639年10月22日/
仮想空間にて、任務を賭けた決闘に勝利したタイト達が、部屋から出てきた。
タ「罠魔法って、使ってて楽しいね」
シ「相手がそれに嵌った時が爽快だね」
パ「私がはまった時もか?」
タ「それは、、、。てへっ、!」
ロ「おっすおっす、ご苦労」
コ「武器無しを持ちかけられたけど、念の為持って行って正解だったね」
レ「嫌な予感がしたもんね」
タ「思い出したくもない、あいつが頭をよぎった」
シ「そいつのおかげと思うと、なんだか悔しいね」
パ「無性に腹が立つな!」
((辛辣でワロタ))
まぁ、なんか色々あったみたいだけど、何とかなったようだ。
次の日、決闘で勝ち取った任務を難なくこなしたタイト達。そろそろ次の町に向けて出発の準備を進めるらしい。




