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今、生きているあなたへ  作者: ひびき
仰いだ空に写る世界編
58/92

ここだけの話 その2!!

/639年8月15日/

AM7:00だぜぇ。朝早すぎるぜぇ。


 タイトが2人を起こさぬよう、静かに部屋を出た後みんなの朝ご飯を作っていると女性陣(ローネ以外)が先に起きて出てきた。


3人「「おはよー!」」

タ「おはよー」

レ「近くの川で洗濯してくるねー」

タ「お願いしますー」

パ「洗濯ついでに水浴びしてくるわー」

タ「ほいほーい」


 タイトが朝飯を作りながら適当に聞き流す。

 少ししてシキとリューソーが起きてきた。


リ「おはよー」

タ「おはよー」

シ「おはよう」


 朝ご飯の準備を進めているタイトを見たシキはタイトの手伝いを始めた。シ「手伝うよー」タ「助かりやす」


リ「ほな俺は釣りでも行ってくるかねー」

タ「りょかーい」

シ「7匹分釣ってこないと、今晩はリューソーの分なしだからねー」

リ「こいつは魂消(たまげ)た!

俺が釣り行くのに俺の優先順位が低すぎるぜ!」

シ「冗談だよ」

タ「3割」

シ「勝手な情報追加やめてね」


 リューソーが釣竿を収納魔法から取り出しながら川の方へと歩き出した。


 リューソーが川へ行って少し経った頃、シキが寝床の方を見ながらタイトに話しかけた。


シ「珍しく女性陣が起きてこないね?」

タ「あぁ、ローネ以外は2人よりも先に起きてたぞ」

シ「あ、そうなんだ。じゃあみんなで薪とか拾いに行ったのかな?」

タ「あー、そういえば、川へ洗濯に行くとか言ってたなー」

シ「あら、リューソー収穫ゼロの可能性が微レ存」


 と言ったところで、タイトが急に口元を抑えて深刻そうに何かを考え出した。


シ「ど、どうしたの?」

タ「・・・やばい、洗濯ついでに水浴びするとか言ってた気がする。」

シ「・・・!」


 重大な情報を認知し、見つめ合う2人の間に流れる静寂と時間。


タ「リューソー、ごめんな。後で回復魔法はかけてやるからな、、、」

シ「追いかけて2人目の犠牲にはなりたくないからね、

リューソーよ...儚き犠牲になってくれ...」


 リューソーを思いながら手を合わせて拝む2人。


・・・

・・


コ「朝だと冷たくて気持ちいいねー」

パ「やっぱ川だと浅いな、、

やっぱ泳げるくらいじゃないと(くつろ)げねーな」

レ「およ...げる?」


 下着の手前、普段は見ることの出来ない、触れてしまえば崩れてしまいそうな柔らかさ、透き通りそうな鮮やかで神聖さすら感じるような、白い肌を日の本に晒した状態で水と共に舞い、戯れる3人。


 天国はここにあったッ!!!14の言葉なんかなくても、天国はあったんだぁッ!!!


ドン!カランカラン、

 重量感を感じる物と乾いた物を同時に落とす音が聞こえた3人は、敵意を振り撒きながら音の方へと視線を向けた。


 視線の先には3人の方を見たまま固まった状態の加害者であり、これから被害者になるであろうリューソー。さようなら、リューソー...ありがとう、リューソー...。お前のことは忘れないぜ!


 さて、相手を認識し、敵意から確実な殺意へと切り替わりつつある3人。

 パルスが低めの声で威圧するように言葉を飛ばす。


パ「おい、てめぇ、いい度胸してんじゃあn/リ「あぁ...!」


 情けない呆けた声を零しながら、1歩、2歩と転げる手前のようなおどけた足取りで後退するリューソー。その表情は見てる側なのに恥ずかしがっているかのように顔を赤面させるリューソー。


コ「?どうしt/リ「う、うわあぁぁあぁぁあぁ!!!」


 機械のようなぎこちない動きから一転、後ろを振り向いて急に走り出したリューソー。途中途中、リューソーは木にぶつかりながら奥へと走り去って行った。

ゴン!リ「あばっ!」


 明らかに様子がおかしいリューソーと残された3人。


パ「あいつ、大丈夫か?」

コ「ちょっと抑えられなかったのかな?」

レ「そういう風には見えなかったけど?」


・・・

・・


 リューソーのことなんて忘れたかのようにいつも通りに朝飯の用意を進めるタイトとシキ。


ガサガサッ!バタン!!


 野生のリューソーが飛び出して来た!!!


タ「・・・リューソー!ドウシタノ??ダイジョウブ?」

シ「なにかじけんでもあったのかい?」


 あたかも何も知らなかったかのようにリューソーの心配をしだす2人。このクズどもめ!


リ「いヤ!↑ナ、何も見えないよ?!」

タ「モシカシテ」

リ「全然!ななも見てないから!」

シ「鼻血出てるよ?木にぶつかったの?治そっか?」


 鼻から垂れる一筋の赤い液体。シキが素で心配になりリューソーに触れようとすると、リューソーはその手を払い、


リ「だ、大丈夫!!これ!木にぶつかっただけだから!!」

シ「そういったはずなのに...」

タ「どしたん?様子へんだよ?」


 何故かソワソワしながらしきりに周りを見回すリューソーに、タイトも素に戻ってしまった。

 

リ「いや!?あのね!林の中に入って行ったら、熊がいてな!?」

シ「え、じゃあ危ないから3人のところに行かないと、、」


 シキが、リューソーは女性陣が川に行っていることを知らないと思ってるのを忘れて、そう提案すると、


リ「違う違う!熊かと思ったらパルスでな?で、パルスかと思いきやそれも熊でな?」

シ「え、?なんかもう..大丈夫?」

ロ「ふあぁぁ、朝からうるせーなー」


 大きな声で話すリューソーに今の今まで寝ていたローネが起きてきた。タ「おはよ」ロ「はいおはよーさん。今日も太陽がさんさん」


タ「リューソー、釣竿とか釣った魚とかは?」

リ「ぁ、ああ!ちょっと忘れてたから取りに行って/パ「おい」


 すぐに先程来た方とは別の方向に走り出そうとするリューソーは、聞こえてくるパルスの声に時が止められたかのように足をビタ止めする。コ「ただいまー」シ「おかえりー」


パ「どぉこに行くつもりだあ?」

リ「・・・澄み渡る青空に、虹を架けに、、、」

コ「綺麗な空に、さらに彩りを加えに行くか」


 リューソーが渋々といった様子で振り向く。

 その目に映るは、先程よりも服を着てはいるが、いつもに比べると圧倒的に肌が露出した格好に、再び顔を赤面させてニヤついた表情のまま目をつぶって横を向き、3人を見ないようにするリューソー。


リ「おまえら、!なんで、そんな薄着してんだよ!」

パ「そこまで反応する程じゃないだろ」

リ「破廉恥!ほぼ下着みたいなもんじゃん!」

シ「あ、また鼻血」


 たらりと鼻から肌を伝って落ちていく血。


コ「もしかして...ちょっとえっちなこと、苦手?」

レ「というより、肌が苦手?」

リ「〜!!」


 リューソーが少しの葛藤を見せた後、諦めたように話し始めた。


リ「そうだよ!!女性の肌とか破廉恥なところとか際どいとことかは、刺激が強すぎてちょっと苦手なんだよ!」

タ「ちょっと?」

シ「豆腐の角みたいな刺激だけどね」

ロ「マセガキリューソー」


パ「あれ?こん前の【ここだけの話】のやつは?あれは別なん?」

リ「時、場所、場合のえっちは喜ぶけど、!女性の肌が出るとちょっとダメなんだよ」

レ「普通は並ぶことの無い言葉が並んでいる、」


 リューソー、諦めの情報開示に悲しいことに、恥ずかしい自分の弱点を赤裸々にする。


コ「リューソーみたいな人、普通は率先してそういうことしそーなのにね」

((実は変態のコクウが言うと説得力が違うな))

コ「ぶち殺しちゃうぞ」

((イヤン怖い))


パ「ほぉ?リューソーは女のえっちな姿が弱点か〜、」


 ニヤニヤとした笑顔を貼り付けながらリューソーに近づくパルス。目をつぶったままでパルスの接近に気づかないリューソー。


 パルスはリューソーの顔を両手で掴むと、自分の方に顔を強制的に回す。


パ「おい、目開けてみろよォー」

リ「いやです!やめてください!倒れてしまいます!」

パ「ほれほれー、良いでは無いか、良いでは無いかー」

リ「やめぇ、やめろォー!!」


 頑なに目を開けようともしないリューソー。1歩も引く気のないパルス!それを(アホだな)と思いながら眺めるレイン、コクウ、ローネ。既に気にせず朝飯の準備を進めるタイト、シキ。


パ「おいいー、観念しろよぉー」

リ「パ、パルスよ!落ち着いて聞いてください。

これ以上すると、あなたは痴女という先入観の目で視聴者に見られることになるけど...

それでも!いいのか!」

パ「・・・ハッ!それは考えてなかった!お前を苦しめることしか頭に!」

リ(こいつ、!)


 ようやくパルスの手から解放されたリューソー。

 パルスもリューソーの説得に心打たれて、いつもの服装に着替えた。


パ「いやー、意外な弱点だなー」

コ「ねー、リューソーにも案外可愛いとこもあるんだね」


 恥ずかしそうな表情を隠すために、不貞腐れたような表情でそっぽ向くリューソー。


パ「てっきり、私たちのあまりの妖艶な体に耐えられなくなったのかと思ったぜ」

コ「ふっ、私たちは罪な女よ」

レ「・・・ッ!」


 何故か自信ありげに自分の体を強調する3人と、全く興味無さそうな男性陣。に加えて指さして笑い出すローネ。


ロ「はっはっは!お前ら、お前ら以外の女、見たことないのか?貧相な体してるガキンチョどもが!」


ピシッ、!!


 そこら辺に溜まっていた油に、唐突に火炎放射をぶちかましたローネ。



 その後は、3人対ローネの仁義なき戦いが勃発した。

 爆音で鳴り響く戦いの音を横に朝ご飯をゆっくりと嗜む男性陣であった。


リ「味噌汁美味いなー」

タ「どうもー」

シ「今日もいい朝だねー」

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