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今、生きているあなたへ  作者: ひびき
旅の始まりかも〜編
49/92

第46話 村民の依頼を適当に受けるなよ?後悔するぞ

/639年8月5日/

15:00


 特に予定のないタイトは村を練り歩いていると、髪が七色に色付けされた1人の老婆に話しかけられ、もうかれこれ1時間は立ち話を聞かされる羽目となっていた。


老婆「それでな、戦争の時の勇者はな、偉く立派で正義感の強いお人やったんや」

タ「そ、、そうなんですね〜ははは」

タ(何回同じ話するんだよ、!てか、この婆さん、戦争の時まだ生きてないだろ。適当なことを)


 たまに開いているのか分からない細い目と目が合ったような気がしてドキッとすることはあるが、その後も話し続ける老婆にタイトはテキトーに相槌を打ちながら聞き流していた。


タ「あ〜そうなんですね〜」

老婆「他所の方にこんなお願いをして申し訳無いねぇ。では旅のお人達、今言ったこと、明日までによろしくお願いしますね」

タ「わかりましたー」


 タイトが返事をすると、老婆は杖をつきながらゆっくりとタイトを横切って行った。


・・・


タ(今言ったことって何?!明日までって何?!明日に出発するんですけど!?)


 老婆が過ぎ去って行ったことで脳が覚醒。遅れて、自分が何かしらの依頼をろくに聞かずに受けていたことに気づく。


タ(ちょっ、え、!お、思い出せ!最後のちょい前を思い出せばなんとかなるだろ!)


 数分前の会話を脳内に映し出すタイト。


老婆[勇者がな魔王でな、ワシはプリ○ュアだったんじゃ]

タ[えぇ、!そうだったんですかー?憧れますー]


タ(ダメだ!記憶があやふやで思い出せないってか、イカレ散らかしてる!

俺なにふざけた返事返してんだよ!)


 支離滅裂で夢の中でしか、体験できないような会話をタイトの脳は勝手に改ざんして記憶していた。


タ(くそっ、仕方ない。ここは1度謝ってもう1回聞こう!)


 振り向いたタイトの視界には映らない老婆。


タ「え、ちょ、思ったより音もなく颯爽と消えるのかよ!」


タ(七色の髪のやつとか他にいるはずがないから、今探せば、!)


・・・

・・


タ(え、?あの人仙人か何か?こんなに走り回って気配すら掴めないんだが?)


 走り回ること30分。この村全域を調べるには充分な時間であったが、タイトは老婆の気すらつかめず、途方に暮れていた。


タ(こうなりゃ、聞き込みだ!老婆の情報くらい村の人に聞けば何とかなるだろ!)


 タイトは、村中の人間に片っ端から聞き込みをする持久走が再度始まった。のだが、


=1人目=

体つきのしっかりした42歳男性。職業は農家。髪の毛は()()()取っ払ったらしい。

名前はハゲジャ・ネーヨ


ハゲ「髪が七色の婆さん?そんな人この村にいたかな?」

タ(あの歳で新たな試みだったのか!?)

タ「腰の曲がった、杖ついて歩くお婆さんとかでもいいので、」

ハゲ「それなら村の北側で雑貨屋をやってるウルキさんに聞いてみたらどうだ?あの人の婆さんも杖ついてた気がするからよ」


 いきなり有益な情報を掴んだタイト。


タ「時間を取らせて済まない!情報提供、感謝する!」

ハゲ「あー、情報提供代わりと言っちゃなんだが、、兄ちゃん、俺の代わりに畑に行ってこの案山子(かかし)を設置してくれねぇか?」


 そう言って、太陽光を反射させるハゲは、収納魔法から6個のどこかで見たことあるような、白髪片目眼帯の案山子を取り出してタイトに渡した。


ハゲ「ちょっと、妻と娘が寝込んじまってな。今日中にやってくれたらいいからさ。頼めねぇか?」

タ「まぁ、これくらいなら」

ハゲ「悪ぃな兄ちゃん。畑は村を西に出て真っ直ぐのとこにあるトウモロコシ畑だから。

あと、案山子置いたあとはすぐにその場を離れた方がいい。こいつには俺の神技が組み込まれてるから、攻撃してくるぞ。」

タ「へー、どんな神技なんだ?」

ハゲ「<透写>本とか小説、漫画とかに出てくる技をそのまま使える能力だ」

タ「なにそれつよい」

ハゲ「そういうわけだから、頼んだぞ」


タ「ちなみに奥さんと娘さんの名前はなんですか?」

ハゲ「妻がカゼヒカ、娘がネルワキャだ」

タ「・・・娘さん、ちゃんと見てやってくださいね...」

ハゲ「おう!助かるぜ!」



=2人目=

 紫色の髪が少しボサついている20代後半女性。肩よりも少し高い位置で切られているが、前髪は目元が隠れそうな程に長い。職業は雑貨屋店主。

 店内は薄暗く、魔物の素材やら急に喋り出す植物やらを置いており、かなり怪しさ全開で誰が買うのかと疑うほど。ちなみに値段は破格の安さ。

 名前はウルキ・アルネ。彼女のすぐそば、受付台の上でうねうね動く小さな木が気になりすぎる。


ウルキ「確かに家には婆ちゃんがいるけどー、今朝見た時はいつも通り紫色の髪だったからー、多分違いますねー。」

タ「そうですか、、、」


 当てが外れてしまったタイト。心の底の底が見えそうなくらい、面倒くさそうに答える店主に少し聞きづらそうなタイト。「客じゃないなら帰れ」ということだろう。


タ「他に、、それっぽいお婆さんを知っていたりしませんか?」

ウルキ「いやー、私社交性ゼロで友達も彼氏も婚約者も夫もいないので、ちょっとわからないですねー」

タ「す、すみません」タ(こいつ、!)


 タイトは店を出ようと、回れ右で出口に向かう際に並べられている商品を横目で見る。

 店の薄暗さと1部の過激な商品のせいで完全に存在がかき消されてしまっているが、よくよく見ると普通の商品も売っているのに気づく。


タ(やっぱり安いな)


 街で買えば3倍近くなりそうな値段で売られている商品。食器から食品類、雑誌、装飾品、仕込み刀や火炎瓶などのちょっとした武器や衣類等など、意外と種類が豊富である。


タ(コップもある。今リューソーの分だけなくて、直接水魔法を口にぶち込んでる状態だから買ってやろうかな?安いし)

タ「あ、砥石もある。タオルとかも買っとこうかな?」


 タイトが思わず、小さく漏らした言葉に店主が過剰なまでの反応を示す。


ウルキ「買って、!くれるんですか!?」

タ「あ、まぁ、そうーですね」

ウルキ「あ、!そういえば今思い出したんですけど!この店を出て右に歩くと、小さな病院があるんですけど、そこにいるお婆さんがうちのおばあちゃんと仲がいいのでその人かもしれないです!」


 商品を買う姿勢を見せた途端、急に饒舌になって喋りだしやがった。


タ「そ、そうなんですか?助かります、」タ(こいつ、!その2!!)


 タイトは棚の高いところにある手持ちの望遠鏡に目が行く。


タ(遠くを調査するのに使いそうだし買っとくか。

ただ、場所が高すぎて届かない)


 壁掛けの棚から手前側に机を配置していることもあり、タイトが背伸びして腕を伸ばしても届きそうにない。


タ「すみません、あそこの手持ちの望遠鏡が気になるんですけど〜、台とかってあります、?」

ウルキ「それなら任せてください!

キーちゃん、あの望遠鏡を取ってくれない?」

キー「あぁぁぁぁあ」


 店主はすぐ側の動く木に話しかけると、その木は唸り声のようなものをあげながら、生えている腕のような枝をうねうねと動かして本体の近くに寄せた。


ウルキ「この子、ていうかそこにもいる動いてる植物達は全部、私の神技で意思を宿しているんです。

私がお願いすれば動いてくれますし、私が一人ぼっちで悲しくて虚しくて死にたくなるような孤独な時も一緒にいてくれる大事なお友達です、!」


 そう言うと、キーとやらは本体のすぐ側に寄せた枝を望遠鏡に向かって勢いよく伸ばした。が、その瞬間、店をかろうじて照らしていた照明が寿命を迎えたのか、突然消えてしまい、店内は真っ暗になってしまう。


タ「あら」

ウルキ「あ、ちょっと止まって、!」


ドン!ガン!ガラガラ、バリーン!ゴォォ!

 鳴り止まぬ衝突音と激しい亀裂音と共に、暗い店を照らすように燃え盛る炎。


ウルキ「か、火炎瓶が!」

タ「水ー!」


 タイトは極力他の商品にはかけないように、必要最低限の水魔法を放ち、ラートムした。

 タイトはその後、店の扉を即座に開け、明るさと空気を取り入れた。

 ようやく照らされた店内。先程まで元気に蠢いて「あぁぁぁ、ぁぁあ」と生命の息吹を感じるようなコーラスを生み出していた植物達は、もう動くことも喋ることもできない灰塵と化していた。


タ(お、望遠鏡は無事だ。)

タ「大丈夫でしたか?」

ウルキ「あぁ、私のお友達たちが...」

キー「ああぁぁ、ぁぁあああ」


 己が右手を激しく燃ゆる業火に包み、右手を炭と化すほどの火傷を負ったというのに、そんな痛みよりも同族を失った痛みの方が強いというのか、キーの声は泣き止まない。


タ「・・・」

タ(これで客が増えますね!

慰めの言葉ではないよな、、、)


 悲しむ2人を見てタイトは、なんだか可哀想に思えてきたのか、


タ「あの、、、その子達の代わりにはならないかもしれませんが、近くで花とか木とかの植物を取ってきましょうか?」

ウルキ「・・・え?いいん、ですか?」

キー「あぁぁ、、?」

タ「あの、お婆さんの情報とか教えて貰いましたし、そのお礼的な感じです」

ウルキ「王子様、、」

キー「ああ、!ああああ、!」

タ「ちょっと、時間かかるかもですけど、その間に現状復旧していてください。

あ、照明は明るめのやつがいいですよ」


 タイトはとりあえず、手に持った商品を受付台に持っていった。


ウルキ「・・・。合わせて、銀貨...35枚、です、、」


 店主はどこか落ち着かない様子で、時折タイトを見つめては目が合うと逸らす、というのを何度か繰り返した。

 やがて、店主が大きく息を吸い、お金を支払おうとするタイトに意を決したように話しかけた。


ウルキ「・・・して、ください」

タ「え、?何か言いました?」

ウルキ「私と結婚、してください、!」

タ「・・・?」


 店主はタイトの腕を逃がさないように両手で掴んで離さない。


ウルキ「私、根暗で趣味も普通の人とは違って、今まで彼氏もできたことなくて、異性との関係なんてめんどくさいし、まだいいかなって思ってたら、気づけばもう29歳になってしまって。異性とろくに話したこともないのに、結婚できるのかって焦ってるんです、!」

タ(魔物の素材は趣味だったんかい)

ウルキ「それで、異性とこんなに話したのも人に優しくされたのも初めてで。

なのでお願いします、!結婚してください!」

タ「え、ちょ、そんな急に言われても困ります!」


 早口でタイトに自分の今までを話して同情を誘おうとする店主。タイトは何とか逃げようとするも、腕を掴まれて離れない。


タ(思ったより力強っ!)


ウルキ「年齢の差ですか?!私は気にしないですよ!?」

タ「いや気にならないことは無いですけど、そこじゃないです!そもそも初対面でしょ!?」

ウルキ「私からしてみれば、もう既に成熟した関係です!」

タ「初対面だって言ってんだろうが、!

自分に選択権はないんですか!?」

ウルキ「ごめんなさい!無いです!」

タ「謝るくらいならやめてください!店員と客の関係でしかないでしょう?!」


ウルキ「あなた以外もう、私の希望が無いんです!お願いします!」


タ(話が通じない!)


タ「あー、じ、自分冒険者なんで、!危険ですよ!?やめといた方がいいですって!」

ウルキ「ついて行きます!荷物持ちでもなんでもしますから!」


タ「えっと、えーっと、自分達、魔王討伐が目標なんです!非現実的でバカみたいでしょ?!」

ウルキ「大きな夢で男らしくて素敵です!」


タ「そ、そうだ!自分、足から魔法が出る変態なんですよ!?さすがに嫌ですよね!?」

ウルキ「私なんて、毎日ピーーされてピーーされるのをピーーしてピーーしてますよ!」

タ「放送禁止用語のせいでなんもわかんねぇ!」


 タイトは自分についてくることによる負の面をいくら伝えようとも、この際関係ないのだろう、食い下がることは絶対に無かった。それほどに焦っているというのが伝わって来る。


タ「もうほんとに勘弁してください、!」

ウルキ「お願いします!安くしとくので私を買ってくだ((キング・クリ○ゾンッ!!!))




タ「ああぁぁぁぁ、疲れた。あそこにもう1回行かないといけないの鬱すぎる。...自分から言ったんだけど、」


 結局その後も話は平行線でのまま進むことなく、

タ[少し考えさせてください!]

 と言って、一時的に解放されたタイト。


タ(えーっと、何してたんだっけ?)

タ「あぁ、婆さんを探してたんだった。病院だったっけ?」


 タイトはウルキに言われた通り、病院へと向かった。


=3人目=

 淡い緑色の髪に所々に白髪が見える70代女性。職業は医者。彼女の神技は回復系で、たとえ腕を切り落とされたとしても、切り落とされた腕を持って行けばくっ付けてくれるらしい。

 また、ちゃんとした医師の免許も持っており、病気の治療もおちゃのこさいさいで直してしまうそうな。

名前はゴハンタ・ベタッケ。


ゴ「えー、悪いけどあたしゃ精神的な病気は専門外なんでねぇ。他を当たってくれるかい?」

タ「精神に異常をきたしてる訳では無いんです。

嘘かと思うかも知れませんが本当なんです」

ゴ「ハッハッハ、冗談だよ

でも、そげな人は知らんね〜。見たこともない」

タ「知り合いとかに髪を七色に染めそうな人とか、いたりしません?」

ゴ「いやぁ〜、私らの歳でそんな奇抜なことする人はおらんなぁ〜」


 ここに来て完全に当てが外れてしまい、続報も見込めそうにない。


タ「そうですか、、、

すみません、!貴重な時間を取らせてしまって、」

ゴ「そうだねぇ、医者は忙しいからねぇ。時間取らせちゃったもんねぇ」

タ「うっ、すみません。何か自分に出来ることはありますでしょうか?」


 恩着せがましく言う医者。今までの流れから何かを察したタイトは、自ら手伝いを申し出る。


ゴ「察しがいいねぇ。この薬をこの場所にいるクソジジイのとこに持って行ってくれるかい?

毎月取りに来いって行ってんのに、毎回来ないからさ。いつも結局渡しに行ってんだけど、今日はちょーっと忙しくて行けそうにないのよ。

別に明日でも構わないよ。いっその事、渡さなくてもいいんだけどね。あっはっは!」

タ(医者の冗談は洒落にならん)


 医者はそう言いながら、タイトに薬の入った袋と簡単な地図を渡した。


タ「わかりました。渡しておきます」

ゴ「旅人よ、頼んだよ〜」


 病院を後にするタイト。手がかりが完全に途絶え、タイトはどうしようかと悩みながら、村をさまよっていた。



?「あ!冒険者の人ー!おーい!!」


 タイトは声のした方を振り向くと、13、4歳程の少女がタイトに向かって元気に手を振っていた。

 初日に行ったきり行きつけとなっているご飯屋の前でタイトに手を振る少女。


タ「俺?」

?「はい!」


=4人目=

 風に靡く長い茶髪を後頭部で1つ結びにしている少女。年齢は14歳。ご飯屋でバイトをしているらしい。名前はアマネ・タイター。


ア「バイト戦士と呼んでください!」

タ「・・・バイト戦士さん、俺に何か用ですか?」


 タイトは笑顔を作り、優しく少女に話を聞く。


ア「はい!私、自転車に乗るのが好きで、暇な時間があれば自転車を触っているほどなんです!」

タ「自転車かー、いいね楽しそう」


ア「それで、!私、自転車で村の外とか丘の上とかまで走っているんですけど最近、魔獣がいつも通る道に住み着いちゃって通れないでいるんです。

丘から見えるあの岩柱の景色が好きなので、何とかしてくれませんか?」

タ「魔獣の見た目と大体の数とかってわかる?」

ア「犬?狼みたいな見た目のやつが5、6匹だったと思います!」

タ「え...よく逃げ切れましたね」

ア「私、神技が<俊足>で自転車で本気出せば、音速に近い速度が出せるので!」

タ「なにそれ凄い」


 依頼内容は犬型魔獣の討伐。数もそんなに多くないし、あまり危険な依頼ではなさそう。


タ「わかった、その魔獣倒しておくよ、!」

ア「ほんとですか!?ありがとうございます!!」

タ「いえいえ〜」

ア「あ!依頼には報酬を支払わないとですよね?!

私、来週にはバイト代が入るので支払えそうですが、今払うとなると、、、全財産、銀貨5枚しか無いですね」


 そう言って、明らかに入ってなさそうな薄い財布の中を確認する少女。さすがにこんな少女から報酬を貰うのは気が引けるタイトは1つ提案をした。


タ「あ、じゃあ報酬の代わりに1つ教えて欲しいな」

ア「な、なんでしょう!答えられる範囲であれば!」


 タイトは当初の目的である例のお婆さんについて、少女に質問をした。


ア「すみません、、そんな人は私知らないです」

タ「そっか...ごめんね、こんなこと聞いて

じゃあ、魔物の討伐、明日までにやっておくね!」

ア「いいんですか?報酬は何の役にも立たない情報ですが、、、」

タ「いいよ、俺たちはお金の為に冒険者やってる訳ではないので。」

ア「じゃあ、、、なんのために冒険者に?」


 少女は聞いても良い事なのかと、やや控えめにタイトに聞いた。その問いにタイトは静かに、己を鼓舞させるように堂々と答えた。


タ「魔王を倒すため」


 少女はタイトの答えに、ぽかんとした表情を見せた。

 やがて、少女は言葉の意味を理解したのか、タイトに向かって人を貶めるような笑顔ではなく、期待を添えたような純粋で可愛らしい笑顔をタイトに向け、


ア「お兄さんならできますよ!だから、頑張ってください!!」

タ「君の応援でもっと頑張れそう、!なんちゃって」

ア「もう、照れること言わないでください!」


 そう言って少女は恥ずかしがりながら、<俊足>が繰り出されるその足で、タイトの足を蹴った。

 タイトは少女の手前、表情を崩すことはしなかったが、かなりの激痛に耐えていたそうな。多分骨が粉砕してる。


 タイトは少女の目の前から立ち去ろうと1歩踏み出したところで、ふと思い出して少女の方を振り向いた。


タ「あ、ちょっとほんとに全く関係ない事なんだけど、」

ア「?はい」

タ「もし、過去に行くのなら気をつけてね」

ア「何の話ですか?」

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