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今、生きているあなたへ  作者: ひびき
旅の始まりかも〜編
48/92

第45話 えー、人という字は人と人が支え合ってできています

すみません。

第27話にて、種族の説明をしたんですけど、めちゃくちゃ間違えてました。

白昼を2個書いてるし、そもそも白昼でもないしでなんかもう飛んでいきそうでした、


正しくは


翼のある種族 東雲

リューソーの種族 昼夢


ですね。探したらまだまだ間違いありそうなので、あえて探しません。

なんか変なところあったら、

(こいつまたやってんなー)

くらいに思っといてください。


ご迷惑おかけします。

それでは本編へ行ってらっしゃい。

/639年8月3日/

10:30


 昨日の襲撃のこともあり、タイト達は過剰なまでに周囲を警戒するようになった。


 タイトは四六時中、魔力探知を可能な限り広げ、パルスは何も無いのに、周囲を頻繁にキョロキョロと見回していた。

 リューソーに至っては常時剣を握りしめて戦闘態勢を解くことなく、みんな殺伐とした雰囲気で旅をしていた。


ロ「はぁ〜、」


 ローネがこの異様な光景に、呆れたようなため息をついた。


ロ「お前ら極端すぎなんだよ」


 ローネの言葉に3人が振り向いた。ローネは続けて、


ロ「私が昨日言ったのは、何かあればすぐに戦闘態勢に入れるような心構えをすること。魔力探知に何か引っかかれば警戒しろってことだよ」


 昨日の晩、ローネが自分で言ったことを事細かに噛み砕いて、3人に説明した。


ロ「誰が常時剣握りしめて戦闘態勢で居ろって言ったよ。このスットコドッコイ」


 急に1人だけを見つめて言うローネ。リューソーは心外、といった表情でそっと、剣をさやに収めた。


ロ「別に旅は楽しくやってもいいんだぜ?ただ、その楽しくやってる時でも頭の片隅にはそういう意識を忘れんな、っつー事だよ、わかったか?」


 ハッ!とした表情でローネを見る3人。


パ「いい、、のか、?」

リ「今まで通りに、、楽しくしても?」

レ「・・・」

シ「・・・」


 どうやら昨日のことは、このアホどもにはあまり伝わっていなかったらしい。そのせいかな、他の3人が無言で居たのは。


 それからどしたの


リ「おい!見ろよ!あんな高いとこに竜がいるぞ!今からあいつを調理するから見てて」

パ「いーや!調理されるのお前の方やないかーい!」

リ&パ「ぎゃははははは!!」


ロ「私、さっき途中で魔族語出てた?」

タ「ちゃんと人語でした」


 これにはタイトも苦笑いしかできなかった様子。

 朝から気を張っていた反動か、リューソーとパルスは有り得んくらいに騒ぎながら村へと到着した。


13:30


タ「村に着いたわけだけども、みんなどうする?

俺は途中で集めた素材やらなんやらを売ったり、必要なもの買ったりするけど」

シ「……僕とコクウは2人でこの村を周ることにするよ」

コ「やった!」


 やはり、シキはどこか元気がなさそうに思える。コクウはいつも通り。


レ「私は少し、調べたいことがあるからこの村の図書館に行くことにする」

タ「りょーかーい」


 レイは1人で行動するっぽい。タイトはクルッとリューソーとパルスの方を振り返って曇りなき笑顔で聞く。


タ「アホどもはどうするの?」

リ「アホ...ども?」

パ「タイトが...!いつからそんな乱暴な言葉を使うようになったの!?」

リ「そんな子に育てた覚えはありませんッ!」

コ「どう考えても2人の方に非がある」


 コクウのはっきりとした一言に黙り込む2人。


リ「・・・ふーん、やるじゃん」

パ「よし、!なんすっかなー?」


 この後について悩んでいる様子のパルス。横ではリューソーがローネの方を向いて、頼み事をしていた。


リ「なぁローネ、村の外で俺に稽古つけてくんね?」

ロ「お?別に構わんが、私は高くつくぞ?」

リ「フッ、欲しがりさんめ、!

これでどうだ?!」


 そう言ってリューソーが袖からコソッと出してローネに渡したのは、1枚の写真。いつかのタイトとシキの湿度の高い2人の写真だった。


ロ「おふっ、おまっ、某、お釣りが足りませんぞっ、」

リ「良いのです、その代わりといってはなんですが、これからもたまに稽古をつけていただたければ幸いで候」


 ガシッ、と利害が一致し強く握手し合う2人。あまり聞こえていなかったタイトは、急に2人が握手したように見えて不思議でたまらない表情。


パ「え、じゃあ私もそれに参加してもいいか?」

ロ「1人も2人も6人も変わんねぇから、その他も要件が終わったら来てもいいぞ。それでもまだお釣りが返せないくらいだからな」

タ「わかった!最後は何の話かわかんないけど!わかった」


 ひとまず解散。18:30頃に再び先程の場所にシャボンディ諸島することに決まり、各々することやることに向けて歩き出した。


タ「おお、あのぐるぐる突進野郎、意外と高くついたな」


 タイトはそこそこ大金を手に入れた。タイトはその足でそのまま食材が売っている店へと入った。


タ「街に比べてやっすいなー。そのまま食べても美味しそう」


タ「あ、そういやパルスの口に合うような調味料でも買っとこうかな、何が好きか知らんけど、」


 タイトはその後、食材やらなんやら必要なものを買い揃えた。


タ(よし、これで大体必要なものは買ったかな?

次は宿でも取りに行くとするか)


 タイトが宿屋へ向かって歩いていると、何やら怪しげな薬を売っている露店を発見した。

 商品はいくつか種類があり、水色や緑の液体や橙色のようなジェル状のものまである。


タ「傷の回復薬の上・中・下、魔力の回復薬、身体強化の薬、目が良くなる薬、運気が上がる壺?、恋愛成就の石??、幸せな気持ちになれる薬???」


 値段は大体銀貨15枚程度。


タ(やばい店に来てしまったのかもしれない)


 髭を蓄えた頭坊主の人がタイトの脳裏にチラついてきたところで、端っこの方に不規則に7色で混ざり合う1つの薬が目に入った。

 そこで目に入った謳い文句。


 「泣く子も黙る!あなた史上初の奇跡!完璧で究極!超回復薬」

 効果

かすり傷から無くなった体の部位まで再生

魔力と技量、体力を上限の2倍まで回復

戦闘時のIQ爆増

睡眠の質向上

ダイエットに効果的

髪はトゥルトゥル肌はツヤツヤ爪はピカピカ

好きなあの子の気持ちも鷲掴み


 その謳い文句のうるささが逆に気になり、ついつい見入ってしまった。


タ「後半何が目的かわからんくなった」


使用者の声

「味はあんまり美味しくはないけど、効果は絶大です!おかげで魔王を倒すことが出来ました!」

「川底に沈んだスリッパのような味ですが、この薬のおかげで体重が50キロ減しました!目標の55キロまであと30キロです!!!」

「ワイはこの薬のおかげで、就職して大卒になって母の病気も治って、1級建築士と日商簿記検定1級にも合格したし、彼女もできて結婚して一軒家を買って幸せになれました」


タ「美味しくはないのだけは伝わった、後は知らん」

タ「てか、えげつないくらい高いな。誰が買えるんだ?」


 その値段、なんと!金貨300枚!

 タイトは大人しく、傷の回復薬の中と魔力の回復薬を10本ずつ購入した。


店主「まいどありー」

タ「さて、今度こそ宿屋行くかー」


 タイトはその後、予定通り宿屋で部屋を2部屋借りることができましたとさ。


タ「さて、これからどうスっかなー?約束まであと2時間弱。みんなの稽古に参加しよっかなー」


 悩むタイトの目線の先に映るは1人で歩くレイの姿。


タ(・・・ついて行ってみよ!)


 特に理由のない好奇心がタイトを突き動かした。

 タイトはレイに気づかれないよう、一定の距離を保ちながら尾行し始めた。


トン、トン、トン、

 普通の速度で歩く2人。


ザッ、ザッ、ザッ、

 早歩きになる2人。


タッ、タッ、タッ、

 やや小走りになる2人。


ダッ、ダッ、ダッ

 そこそこ走る2人。


ダダダダダダダダ!!

 名も知らぬ村を全力疾走しだす2人。


タ「ちょっ!え!?気づかれてんの!?一回もこっち見てないでしょ!?」


 レイが走って脇道に入ったのでタイトが後を追うと、レイは建物と建物を三角飛びで屋根の上まで飛び上がりそのまま走り去って行った。

 一瞬見えたレイの表情は、息を切らして頬を赤らめて少し恥ずかしそうにしていた。


タ「なんで逃げられたの???」


 そんなことは(つゆ)知らず、ただただ困惑するタイト。


・・・


タ「よし!リューソー達のとこに行こう」


 タイトはこの後、3人と合流して約束の時間まで特訓に加わった。


ロ「躊躇すんな!回復魔法で直せるんだから!今やらないと実戦じゃ絶対にできねぇぞ!」


18:30


 そんなこんなでいつの間にか太陽が傾き、空が橙色で染まった頃に予定通り全員集まった。


タ「何か食べたいものとかある?」

リ「言うて小さな村だしな、選べる程はないんじゃね?」

コ「それはそうかも」


 なんて話しながら店を探していると、


パ「お、あるじゃん」


 割と直ぐに見つかった。タイトがみんなの方を振り返って聞く。


タ「ここにする?」

リ「まだ早い時間だし、探してもいいけどな」

ロ「ここでいいんじゃね?」

レ「同じく」

コ「私はどっちでもいいよ」


 少し話し合ったが、この店に入ることにした。


店員「らっしゃーせー」

店員「ご注文が決まりましたら、お呼びくださーい」

コ「はーい」

リ「意外と種類あるなここ」

パ「パスタにしよーかなー」

ロ「誰かこれに挑戦しろよ」


 ローネが店の壁を指さして言った。そこには見るだけでお腹いっぱいになりそうな、とんでもない量のご飯やおかずに制限時間内に食べきったら賞金が貰える、という張り紙。


レ「決めた」

リ&コ&パ((これにしたんだな))


リ「じゃ、俺は唐揚げにしよっと」

タ「俺はこの、【オマール海老のローストオレンジとコレアンドルの香りをまとわせて】にしよ」

リ「えっ、なんて?そういう方向性の料理もあんの?この店は」

コ「おー、被っちゃったねー」

リ「そんで被ることあんの?!」

ロ「私はKFCで」

リ「お前は何頼もうとしてんだよ!店の人に怒られちまうだろ!」

ロ「・・・じゃあ、豚カツ、」

リ「なんで不服そうな顔してんだよ?!無いに決まってんだろ!」

((たいへんそーやなー))

リ「もう疲れた」


タ「シキは何食べるー?」

シ「・・・」

タ「シキー?おーい、」


 体をピクリとも動かさず、タイトの声にも応答無しのシキ。目線は机の上のメニュー表に行っているが、それすらも見ていないような虚ろな目をしている。まるで魂が抜けたような、


タ「・・・俺死んだ?」

レ「脈、体温、心臓の鼓動、呼吸、身体機能の反射、爪と髪の毛の伸び方、新陳代謝。うん、どれをとっても正常だから大丈夫、生きてるよ」

タ「良かった〜」


 安心しきった顔をしているタイトの横で、目を見開いてタイトを見るパルス。言いたいことはわかる。


コ「シキ、、、シキ、!」

シ「あ、あぁ、!どうしたの?」


 コクウがシキの体を揺さぶって、やっと魂が体に戻ってきたシキ。


コ「ご飯...何食べる、?」

シ「あ、えーっと、、、じゃあ、ダブルチーズバーガーのセットで」

リ「シキ、寝ぼけすぎだろ、さすがにあるわkタ「あ、これね。りょーかい、!」

リ「なるほど」


 タイトが代表でみんなの注文を店員に伝えた。


タ「レイは何にするんだっけ?」

レ「私は、これ」


 そう言って指を指した先にあるは賞金付きの大食い挑戦の張り紙。


店員「ッ!かしこまりました。少々お待ちください」


 レイの宣言に少々驚きながらも、全員の注文を聞き終えて厨房へと何事も無かったように戻って行った。


店員「店長ー!挑戦者が現れました!!!」

店長「なぁーにぃー?!

ちょっ、材料買ってきてくれ!!このままじゃ材料が足りん!」

店員「わ、わかりましたぁ!」


 何事もあったようだ。


シ「あはは、、たいへん...そう..だね」


 店の慌ただしい雰囲気に笑い声をこぼすシキ。その表情は全く笑えていないことにシキ自身は気づけているのだろうか。


タ「ねぇシキ、何かあった?今日、朝からずっと変だよ?」


 少なくとも、仲間たちはシキの異変に気づいているようだった。


シ「ーーっ、いや、、そんな、気に..しない、で...別に、何も..」


 ない。とシキは言い切ることはしなかった。目を右へ左へと、シキは今までで始めてみるくらい狼狽えていた。

 やがて、意を決したようにシキは真っ直ぐにタイトを見て1度呼吸をして、言葉を発した。


シ「せっかく、この隊に入れてもらったところ、本当に申し訳ないのだけど、、、」


 そこまで言うとシキは机に頭をぶつけるかのような低さまで頭を下げた。


シ「僕とコクウはこの隊を、脱退する」


ガタッ!

 タイトが椅子を押し退けて勢いよく立つ音が、静かな食堂に鳴り響く。


タ「・・・んで...なん、で...?」


 まさに青天の霹靂。他の仲間もタイトと同じように驚き、激しく動揺していた。


リ「お、俺たちか?!俺たちが喧しすぎるからか?!」

パ「そうなのか?!な、直すからさ、!ちょっと考え直さないか?!」


 自分のせいかも、と考えている2人は何とかシキ達を止めようと、考えるよりも先に口から言葉が出てくる。


コ「・・・」


 コクウは多分、事前にシキから言われていたのだろう。シキの言葉には驚きも、頷きも、否定もしなかった。


シ「違うんだ!」


シ「違うんだよ...!」


 シキの初めて聞く大きな声と何かを堪えるような表情。その様子を見て、誰も何も言えなくなってしまった。

 嫌な静寂がただ時間だけを進めていく。長いような短いような、時間というものを忘れてしまう程の静寂。


 そんな中、ローネが口を開いた。


ロ「何か、理由でもあんのかよ?」


コ「理由は、昨日の襲撃なの」

タ「襲撃、、」

レ「・・・」


リ「あれか?!俺たちが話にならないくらい弱いってことか?!」

パ「次は気をつけるからよぉ?!」

コ「落ち着いて」


 コクウが静かに両手を2人に向けて、言葉を遮りつつ落ち着かせる。


コ「今回の話に皆の普段の行動とか、戦いにおいての強さとか、全然関係ないから。

ただ、私たちの方に問題があるだけ。だから安心して普段の行いに常に反省してね」

パ「あ、しっかり思うところは思ってたんかい」


タ「シキ達の問題って、なに?」

シ「・・・最近、奴隷商が盛んになっているのは知ってる?」


リ「あぁ、あの珍しい魔獣とか竜とかを高値でやり取りしてる、あれか?」

パ「え?あれって禁止されてるんじゃなかったっけ?」

コ「表向きはね。倫理観を問われる世間の声で貴族の人達が大々的に禁止はしたよ。

でも、裏で隠れて続けている人もいる」


コ「禁止させた貴族は、知ってても罰を与えることはしないし、むしろ自分たちが買ったりもしていると聞く。買った値段が経済力のありかを示すような、装飾品みたいな感覚なんだろうね。」

パ「歴史の教科書に出てきそうな貴族たちだな。政治はわかんねぇや」


シ「話を戻そう。

そんな奴隷商では5年程前から、商品として()()()()()()()()。」

タ「人が?!」

レ「人身、売買」

シ「主に労働力として買われることが多いが・・・、先程コクウが言ったように装飾品の感覚で買う人もいる」


シ「値段の決め方としては、若さ、見た目、体の成長具合、健康か、そして種族」

シ「数の少ない種族の薄明とか、獣人とか翼のある種族の月夜と東雲が、希少さ、見た目の良さが利用してる人の間では人気らしい」

リ「そいや、前に月夜が襲われたとか何とか言ってたな、」

パ「同じ人間なのにな」


 シキの言う信じられない世界の話に、息を飲んでじっと聞くタイト。


リ「2人と奴隷商が何の関係があるんだよ?」


シ「希少価値が高いと言っただろう、?種族の中で、600年前から行方がわからなくなっている種族があるだろう?」

タ「・・・白夜、、!」


 タイトはその種族の名を口にして、2人の容姿を再確認した。


タ「似ている、だけなんだろう?」

シ「・・・あぁ...でも、それだけでいいんだ。本物であろうとなかろうと、僕らのこの【見た目】にその価値が付いてしまった」

コ「きっと、白夜は行方をくらませてるだけでどこかで生きているんだと、みんな心のどこかで思っているんだと思う」


シ「12歳の時、奴隷商人からの襲撃にあった。その時は僕たちの先生が守ってくれた

それからはなるべく味方を増やしたり、あんまり目立たないようにしたりしてたけど、やっぱり無理だったか〜」


 シキの今にも壊れてしまいそうな、笑顔に隠された悲しそうな表情が、タイトの心を締め付ける。


シ「昨日の襲撃、あれは僕たちを狙ったものの可能性が高い。僕たちが一緒にいたら、みんなに迷惑をかける。だから、

リ「だから隊を抜けるってか?」


 リューソーがシキを遮るように話し出した。


リ「シキ、そんな話を聞かされて俺たちが『それなら仕方ないね』で終われると思っているのか?」

シ「それは、、、」

パチッ、

コ「・・・、」

パ「私たちなんていつも2人に迷惑かけてんだから、たまにはそっちからかけてもいいんだぜ?」

レ「人手は、、多い方がいい」


タ「分かるよ、、自分のせいで誰かが傷つくかもしれないっていう怖さは、」

シ「、、、」

タ「でもさ、せっかく仲間になったんだ、それくらい俺たちを頼ってくれよ」

シ「仲間...」


 タイトが優しく絆すようにシキに語りかける。


タ「昨日は驚いて全く動けなかったけど、次はちゃんとやるからさ!」

リ「俺が全員返り討ちにしてやる!」


タ「それに、魔王討伐っていう前時代的な目標についてくるなんて、成し遂げたい何かがあるんでしょ?」

シ「・・・うん、」

タ「じゃあ、一緒に行こうよ。俺たちの旅はまだ始まったばかりなんだから。

それとも、俺たちと一緒じゃ、嫌?」

シ「そんなわけない、!僕だって、、」

コ「もういいんだよ、シキ?」


 いつの間にか立ち上がっていたコクウがシキの両肩に両手を添え、小さい子をあやす様に顔を近づけて優しく言う。


コ「私のことも、みんなの事を思ってくれてるのは十分、伝わったから...。ごめんね、いつもシキに背負わせちゃってて、、

でも、たまには誰かを頼って楽してもいいんだよ?」

シ「ーー、ごめん、ごめん、!みんな、、、ありがとう、、、タイト、、ありがとう、!僕たちを、仲間と、呼んでくれて、、」

タ「そんな、何回も謝らないでいいよ」


 シキは決壊したダムの水のように、何度も何度も謝罪とお礼の言葉を口にした。相当思い詰めていたようだ。


ロ「どーも、ローネです。旅が始まったばかりの勇者一行について行っている、魔王幹部デス!」

パ「お前、怠惰ですねー。私らを倒す立場のくせについてきやがって」

リ「最近はこいつが魔族ってことすら忘れそうになる」

ロ「あのね、芦田○菜だよ?」

パ「プチプチに包まれて○ね」


 いつもの空気に戻ってしまったところで、ようやく店員が料理を持ってきた。


店員「はぁ、はぁ、大変お待たせしました。こちら『大食いに挑戦!たっぷり揚げ物天国』です!

挑戦者はどなたですか?」


 レイが静かに手を挙げ、そっちの方へ料理を受け渡す。


パ「うお、見るだけで胃もたれしそう」

レ「言っとくけど、そっちが挑戦者だから」

リ「それ言いたかっただけだろ!」

店員「???、制限時間は1時間です。

いいですか?よーい、始め!」


レ「いただきます」

店員「他の方の料理も今からお持ちしますので、もう少々お待ちくださいー!」


 風のように店員は厨房へと戻って行った。


リ「見れば見るほど多いなこれ」

タ「唐揚げ、豚カツ、コロッケ、ハンバーグ、チキンカツ、チキン南蛮、海老の天ぷら

おい、まだまだあるよこれ」

パ「速い、速いぞ!レイン選手!」

レ「あんまり見られてると、食べづらい」

   /ワイノワイノ\


コ「ね、言ったでしょ?そう簡単には抜けられないって」

シ「結局、コクウの予想通りの結果になったね」


 いつもの笑顔でシキに話しかけるコクウに、それに答えるシキ。


シ「でもこっちの方がいい。ありがとうね、コクウ」

コ「どういたしまして、!」


 お互いに思い合い、見てるだけでわかるくらいに仲が良さそうな2人。全員が納得のいく結果に行き着いて本当に良かった。


 まだ、タイト達の旅は始まったばかりなのだから。


((タイト達の旅はこれからだ!))

ロ「打ち切り?」


 その後、残り時間12分を残して完食を果たし、銀貨15枚の賞金を貰ったレイであった。

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