第40話 連休前に駆け込みで仕事依頼すんじゃねえ!
新年、あけましておめでとうございます!
今年も緩やか〜に頑張っていきますので、何卒よろしくお願いいたします!
/639年7月14日/
〜やっと、現実に戻ってきたぞ!〜
タイト達の決闘は民衆達の予想。
否、経験則から来る、ほぼ確定していた未来。それをねじ曲げるような、異なる結果を迎え、協会の中は喧騒に包まれていた。
手に汗を握る戦闘に、ある者は興奮を抑えられず、ある者はタイト達に魅入ってしまい、ある者は自分の事のように喜んだ。
ロ「うるせーなこいつら」
((やっぱ、戦闘は書くの疲れるー、あぁあぁあぁあ))
ロ「おつおつのおつ」
((これから戦闘のところは、ぶっ飛ばしてもいいかな?))
ロ「そこ取っちまったら誰が見るんだよ
お、あいつら戻ってきた」
扉が開き、本日の主役が入ってきたことで更に協会の中の騒がしさが増した。飛びつくように近づき、視線はタイト達に釘付け、誰もが聞き耳を立てるような異様な光景にタイト達は呆気にとられていた。
モブ1「おい!お前らすごいじゃぁねぇか!」
モブ2「あの『初心者狩り』の『かげろう』の奴らに勝つなんてな!」
パ「アイツらのその異名知ってんなら、教えてくれても良かったんじゃね?」
モブ1「正直、お前らが勇者ってのは知ってて、『うわ、変なやつ同士だ!どっちが負けてもいいや〜』って、思ってたけど、戦闘が始まる直前のやり取り見て気が変わったんだ!」
リ「そういうことは全部言わねー方がいいぞ」
リューソー達が相手をしている間に、タイトは気になってルーザ達の姿を探すも見当たらない。
タ「もしかして、ルーザ達帰った?」
モブ2「いや〜、まだ出てきてないだけだと思うぞ?」
シ「なんか用でもあったの?」
タ「いや、用って言う訳ではなくて、ただ...」
コ「ただ?」
タイトがゆっくりと呼吸を整えて、真面目な表情で言う。
タ「一発煽ってやろうかと思って」
リ「性根がちゃんと腐ってやがる」
シ「気持ちはとても分かるけども」
パ「うちの隊長はそんじょそこらの勇者とは一味違うぜ!」
タイト達は一時休憩のため、近くの席に腰掛けて飲み物を頼んだ。
シ「レインに質問なんだけど、最後あいつをどうやって倒したの?霧でちょっとよく見えなくって...」
パ「その霧、作ったのシキだけどな」
シ「あはは、調整間違えちゃった」
レ「反射できる限界を超えた力で神技ごと撃ち抜いた」
パ「ん?撃ち、抜いた?・・・貫通させたってこと?」
レ「うん」
シ「素手で?」
レ「うん」
リ「人間兵器かな?」
レイの攻略の仕方に驚きの皆の衆。それについていけていないタイト。
タ「なんか、すごい敵がいたの?」
シ「攻撃を全部反射する敵がいたんだよ」
パ「剣も魔法も阿呆も関係なしにな」リ「何故俺を見る」
タ「そんな敵がいたのか〜」
コ「こっちはこっちで大変だったもんね」
タ「それもあるし、そっちにはレイがいたから心配する必要がないな〜、って思ってた」
コ「絶大な信頼だね」
タ「実際何とかなってるからね〜
レイはこう見えて、か〜な〜り負けず嫌いだから。勝つか死ぬまで諦めないよ、!」
タイトは静かに笑いながら、遠くの憧憬を思い浮かべながら言う。
タ「小さい頃からのいい所でもあり、尊敬できるところ」
タイトの素直な気持ちに、レインは面食らったような表情。一瞬、口元が上がったようにも見えたが、レインはハッとしたように、すぐに表情を真顔に戻した。
レ「私なんか...全然そんなこと...ない」
何故か謙遜するレイ。
リ「あれだな、しつこいっていうか、粘着気質というのは冗談です。申し訳ございませんでした」
リューソーの失礼な言い方に静かに拳を上げるレイ。
と、そこへようやく奴らがやってきた。
ル「やぁ、!お互いに全力を出し尽くした、熱い勝負だったと思わないかい?」
決闘が始まる前の、人あたりの良さそうな笑顔で近づいてくるルーザ。リ「これももう煽りにしか見えないんだよな〜」
ル「レイン・ヒヤシンス、君に聞きたいことがある」
レ「・・・何?」
ルーザの言葉にレイは心底だるそうに、左手を胸に当てながら聞き返した。
ル「君はミーラの<反射>を素手で突破したと聞いた。その技術はどこで?」
ルーザの探りを入れるような質問に、レイはしばらく考えて、
レ「自称最強の人に教わった」
と一言だけ答えた。
ル「・・・そうか」
ルーザはそう言うと、それ以上さ何も言わずに仲間を連れて協会を後にした。
タ「・・・なんの質問だったんだろうな?」
シ「なんだろうね?」
コ「・・・」
レ「・・・」
パ「ぶはは!おい!リューソーお前、髪の毛めちゃくちゃ逆だってんぞ!」
リ「ガハハ!そう言うお前だって、髪変なくなってんぞ!」
お互いに笑い合うリューソーとパルス。
タ「...ハハ、なんかもう、難しいことはいいや!」
シ「そうだね、今回は災害にあったと考えて、早く忘れてしまおう」
嫌なことは忘れた方がマシ。タイト達は切り替えて今日の予定を話し合う。
タ「この後どうする?とりあえず、結果の報告と任務の受領だけ済ませようと思うけど」
シ「今日は各々自由行動ってことで、
任務は明日にしよう」
コ「そうしよう!」
リ「じゃあ、俺は仮想空間で特訓でもすっかな〜」
パ「お?じゃあ、私と勝負でもしようぜ!
10本勝負で負けた方が勝った方に昼飯奢りな!」
うおおおおぉ、と戦闘が終わったばかりというのにまだまだ足りない様子の2人。
タ「ローネはどうする?」
ロ「うーん、そーだな〜、
まぁ、私はそこら辺ぶらぶらしてるわ」
タ「レイは?」
レ「私も特には」
タ「じゃあ!俺達もリューソー達の勝負に参加しようよ!」
レ「わ、わかった。あ、でも少しだけやりたいことがあるから途中から参加になるかも...」
リ「お?じゃあ男女に分かれて勝負すっか!」
タ「なんだろう...記憶が訴えかけて来る」
パ「どした?」
タイトは幼少の頃に、2対2でボコボコにされた過去を思い出したのだろう笑。
シ「僕たちはこの街の観光でもしよーかなー」
コ「私、夜景が綺麗だーって、噂のところ行きたい!」
シ「仰せのままに」
タ「それじゃ、20時に宿の隣の食事処に集合ね」
シ&コ「「了解!」」ロ「ほいほーい」
タ「じゃあ、解散!」
タイトは宣言通り受付へと足を運び、先に手続きを済ませに行った。ローネは用事はないとか言いながら、一目散に協会を出て行った。
リューソーとパルスは仮想空間へと入り、レイは用事を済ませるために一度協会を出る。
タイトの手続きが完了したところで、シキとコクウが声をかけて来た。
シ「大丈夫だった?」
タ「うん!2人も気にせず出て行っても良かったのに」
コ「もう〜、そっちこそ気にしすぎ」
バシッ!
と、照れくさそうにコクウがタイトの肩を叩いた。と、ここでコクウの一撃によりタイトの左肩、粉砕。
タ(え?めちゃくちゃ痛い。けど、痛がったら失礼だよね?でもめっちゃ痛い。今すぐに叫びそうなくらい痛い。俺の肩、骨砕け散ってない?)
コ「どうしたの?急に黙って」
急に無言で一点だけを見つめ始めたタイトに、心配そうにコクウが聞く。
タ(う、うおぉぉぉぉ!!!)
タ「だ、、だいじょび!ちょっと考え事してただけ!」
コ「そ、そうなの?」
シ「・・・それじゃ、僕たちも行くから、!なんかあったら呼んでね!」
そう言いながらシキは、さりげなくタイトの左肩に右手を乗せて回復魔法をかけた。左肩を一瞬のうちに完璧に治した後、シキはコクウと協会を後にした。
タ(あらヤダイケメン、!)
シキのイケメン度合に乙女心が芽生えたタイトであった。
その後タイトは特に問題もなく、レイ達に完封負けをくらって昼飯を奢らされ、特訓を予定の時間までやり遂げて、一日を終えた。
その夜、窓から投げた紙飛行機は見たことないくらいに揺れながら、夜の街を泳いだ。




