第38話 何事にも限界はある
/639年7月14日/
〜仮想空間だよーん〜
レイン&パルス
風魔法を貰ったパルスはお腹の当たりを抑え、少し苦しそうな表情をしている。レインはパルスに駆け寄って話しかけた。
レ「大丈夫?」
パ「こんくらい余裕だ!」
自分に発破をかけるように力強く言い放つパルス。
レ「あいつの能力、今のところの予想だけど、反射、方向操作、反転、吸い取る神技と放つ神技の2つを高速で行っている、だと思う。
魔法とか物を投げたりするのは控えた方がいい」
パ「わかった!」
2人に追撃をするでも、攻撃の準備をするでもなく、警戒もせず、ただただ立ち尽くしてレイン達を見ているミーラ。
恐らく、負けることはないと高を括っているのだろう。その様子に2人も気づく。
パ「あいつ、腹立つな。余裕そうな顔しやがって」
レ「ほんとにね」
レ「とりあえず、能力の対象がなんなのか探るところから始めようか」
パ「了解!」
パルスの返事を合図に2人は走り出した。
レインは念の為、移動しつつ魔法での攻撃をいくらか試みる。水、氷、風魔法を放つも、ミーラはパルスの方を見たまま、見向きもせずにレイン目掛けて跳ね返された。
その間にパルスが剣の射程圏内にミーラを捉えた。パルスは右の脇腹辺りから水平にミーラの胴体目掛けて剣を振るう。
先に剣を振るったパルスに対しミーラは同じく剣をパルス目掛けて振るい始めた。パルスの剣を受け止めたり、避けたりするような素振りを一切見せず、攻撃に全振りで臨んだ。
パルスの剣があと50cmといったところで、
ギャンッ!
と、魔法同様、剣を弾き返されてしまった。パルスは反射の勢いに魔法の剣は砕け散り、体が持っていかれ、前のめりだった姿勢が起こされる。
パ「飛び道具だけじゃねーのかよ」
ミーラの剣をパルスはしゃがむことで間一髪で避ける。パルスは魔法自体が能力の対象なのかと考え、その場で飛び蹴りをかますもそれすら反射され、反動で後ろへと大きく飛び、相手からの追撃を回避した。
レ「飛び、物理関係なく全反射っぽいね」
魔法の剣を創りながら言うレイン。レ「はいこれ」パ「ありがとな!」
パ「しかも自動でな。厄介すぎんだろあいつ」
レ「見てる感じ、発動と解除は任意で切り替えてるっぽいね。
あ、今解除した」
パ「永遠に張り続けるのは無理ってことか。
技量が少ないか、発動に多くかかるかとかか?」
レ「うーん、観る感じ、技量はそこまで減ってる感じも、少ない感じもしないんだよね。」
パ「じゃあ、なんでいちいち解除してるのかを探すのが攻略の糸口になりそうだな」
レ「だね。でも、一応反射の突破策は1つあるよ」
パ「ほう...その心は?」
パルスの問にレインは収納魔法から1つの金属の球体を取り出して、パルスに渡した。
レ「最初はさっきみたいに剣とか魔法で牽制しておいて、いい隙が出来たら、私とそれでミーラを挟むように投げてくれない?」
パ「おう?なんかわからんけどいいぜ!」
作戦会議がまとまり、再び2人の集中が高まる。2人がミーラを見ると、「ようやくか」と言わんばかりに神技を発動しだした。
パ「今張ったな」
レ「それじゃ、それお願いね」
パ「あぁ!」
再度走り出し、距離を詰める2人。対するミーラは、少しの揺らぎすら見せぬ余裕そうな態度。
レ(地面から浮いていないということは、無意識に通してるものがある。
こっちを見てるから光は通す、大地を踏みしめてー、反射に上限はあるのか?気体はどうだろ?魔力に反応してたりするのかな?試してみる価値はある)
レインは動きながら相手の打開するために思考を巡らせる。
レインとパルスは先程同様にミーラに近づき、魔法の剣が跳ね返りの勢いで壊れない位の弱さで攻撃を行い、相手の行動を誘う。
ミ「何を、狙っているのですか?」
狙いがあることは見抜かれてるっぽい。だが、止まることはできない。
レインはミーラが横方向に剣を振るったことを皮切りに仕掛け始めた。
まず、剣をしゃがんで避ける。上からの追撃がすぐさま来るが、焦らずに手を地面につけて魔力を流す。
レインは地面の形を変えて、ミーラの足元を隆起させた。
レ(魔法でも地面なら干渉が可能)
魔法から逃れるためミーラは咄嗟に後ろに飛んだ。レインはすかさず火魔法と水魔法を、ミーラの目の前でぶつかるように放った。
バァァン!
水蒸気爆発を引き起こし、水蒸気でミーラがレインから完全に隠れるが、レインは神技で見えていた。爆発が起きたというのに、髪の毛1本揺れることなく佇んでいる。
レ(神技発動中、爆発による衝撃波、魔力のない空気の押し出しによる揺れがない。
つまり、空気も通さない)
レインが考え事をしているうちに、視界が悪いことをいいことにパルスが仕掛けた。
片膝を着いて大きく呼吸をしているミーラにパルスが上から剣を振り下ろした。
ミーラは今度は神技を発動せず、自らの剣で応戦した。2人は何度か撃ち合い、その間もミーラは神技を発動せずにいた。
その様子をレインは少し離れた場所から見ており、ミーラに向けて指先を定める。
レ「撃て」
パンッ!
ミ「イッ、!」
レインの空気弾はミーラの右手に命中した。ミーラは痛みで右手で握っていた剣を落としてしまう。空気弾の命中を確認後、レインは一直線にミーラ目掛けて走り出した。
さらに、パルスも攻撃の手を辞めず、ミーラに襲いかかった。ミーラは1度大きく息を吸い込み、神技を発動させた。パルスの剣は跳ね返りでまたも砕け散る。
パルスはミーラの神技発動、レインがミーラを挟んでこちらに向かっていることを確認し、例の球をその場に留まるよう少し上向きに投げて離脱。
パ「レイン!」
レインはミーラの目の前に立つと、右手から魔力をに流した。直接ミーラに繋がるように流そうとするも、神技によって跳ね返されてしまう。
なので、当初の予定通りミーラの神技を避けるように、魔力を紐のように4本伸ばし、金属の球に触れさせた。
レ「あなたの神技と自然の摂理、強いのはどっちだと思う?」
レインは不意にミーラに聞いた。そして、答えを聞くまもなく、レインは魔法を発動。レインが発動させたのは電気魔法。
右腕から4本の魔力の線を伝い、ミーラの周りを通過し球に到達。球に到達後、右腕から発動中の電気魔法と金属は最短距離で結ばれる。
ミ「ガァァァッ!!!」
それは挟められたミーラの神技ごと貫通して繋がった。苦悶の表情と叫びを上げるミーラ。片手片膝を着き、こちらを見たまま動かなくなってしまった。今まで痛みという痛みを味わったことがないのかもしれない。
そんなことはお構い無しにレインは剣、パルス拳で追撃を仕掛ける。だが、ミーラは神技を解除しておらず、2人とも弾かれてしまった。
神技を発動されていては攻撃の意味が無いため、再び作戦会議をしようと距離をとろうと下がった瞬間、レインの横から何かがミーラ目掛けて駆け抜けて行った。
リューソーだ。リューソーはミーラへ真っ直ぐに距離を詰め、真剣を振るう。
ギャンッ!
案の定、リューソーの剣は弾かれてしまい、リューソーは後ろへ大きく仰け反る。
知らぬ突然の刺客にミーラは少し驚いていた。
続けて、四方八方から氷と火魔法がミーラへ飛んで行くが、それも反射され、1つの氷魔法がシキへと向かって行く。シキはそれを剣で冷静に斬り落とす。
ミーラはシキの魔法には見抜きもせず、急に右手をペンを持つような形に手を変え、空に絵を描き始めた。
一瞬のうちに書き上げたそれは、片手で持てるほどの大きさで手羽先のような形。持ち手から先までが真っ黒。よく見ると筒のような空洞があり、少し手書き感。
ミーラはそれをリューソーに向けて指を引いた。リューソーは自分に向けられてようやく、それが何なのかを理解した。
リ(拳銃!?)
リ「待て待て待て待て!!」
バァン!、バァン!、バァン!!!
3発の銃声が続けて鳴り響く。リューソーは1発を左肩にまともに食らったが、他は1発が頬を掠め、もう1発は明後日の方向へと飛んで行った。依然として銃口はリューソーへと向けてミーラは呼吸を整えている。
リューソーは咄嗟に逃げるでも防御するでもなく、1歩大きく踏み出し、頭の上に剣を構えた。
ミーラが指を引きかけたその時、
レ「撃て」
パァン!!
ミ「ッ!!」
レインの空気弾はミーラの拳銃に命中し、ミーラは拳銃を落とした。ミーラは咄嗟に、拳銃を落としたその手で再び空に絵を描いた。
今度は短剣を描き、リューソーの剣を下から振り上げて弾く。激しくぶつかり合った短剣は振り抜くと同時に金属音と共に砕け散った。
ミーラはさらに、手の空いた右手で空に絵を描きながら、無防備状態のリューソーの腹に向けて腕を伸ばす。
ミーラが描いたのは指先から手首まで覆うほどの大きさの黒い筒。そして、ポツリと
ミ「空気砲」
リ「・・・へ?」
ミ「ドカン!」
リ「アカン!」
リューソーは叫びながら、両腕を自分の腹で交差させてそれを防御。空気の重さにリューソーはかなりの勢いで後ろへと飛ばされる。それをレインは片手で軽く受け止める。
リ「・・・」
レ「・・・何?」
リ「いえなんでも」
ミーラの黒い筒は1発撃つと先程の短剣同様、砕け散ってしまった。ミーラはリューソーな飛んで行ったのを確認し、先程落とした拳銃を拾い上げた。
横から飛んできた圧縮された風の刃は<反射>で跳ね返す。風魔法は仲間の元へ移動中のシキへと返され、さらに拳銃を3発。シキはそれを何とか当たることなく走り抜けた。
ミーラは撃ち切った拳銃は神技を解除して消した。
シ「ひぇぇ、怖いなあれ」
パ「しぶといなあいつ」
リ「拳銃とか俺、初めて見たわ」
パ「まぁ、貴族しか持つこと許されてないからな」
レインに回復魔法をかけてもらっているリューソーは興奮気味に言う。
パ「てか、お前らこっち来たんか。あのムカつく奴の方に行くもんだと思ってたぜ、」
シ「そのつもりだったけど、理創郷が張られててね。入れそうだったんだけど、ちょっと危険だったからこっちに来たんだ」
リ「ちな、理創郷ってのは簡単に言うとあれだ。領域展開だ」
パ「そんくらい知っとるわ」
リ「当たり前だ!今のは、画面の前のお友達に向けてだから」
パ「よいしょ」
とんでもないことを言い出すリューソーとそれに対し、かける言葉が見つからない様子のパルス。
シ「レ、レイン、あいつのわかっている情報を教えてくれない?」
レインはパルスとの作戦会議のこと、能力の条件や対象外のものの説明を簡潔に行った。レインは説明を行っている間に魔法の剣を1つ創り、パルスはシキから真剣を譲ってもらっていた。
レ「あの絵を描くやつはさっきの拳銃が初見だからあんまり分からない」
シ「そうか、ありがとう」
パ「呼吸の時に合わせたら行けるかもな?」
リ「うっし!いっちょぶちかますぜ!」
ふと、シキがミーラとは全然違う方を見た。
シ「あ、向こうの理創郷が崩壊し/リ「俺!あっち行ってくる!!!」
シキが言い終えぬうちに、リューソーは嬉しそうに勢いよく走り出して行った。
パ「あいつ...めちゃくちゃに負けて欲しい」
シ「さっき、<インパクト>決めたらしいからそれは難しいかも...」
レ「ゾーンに入ってたか、やけに攻撃的で意欲的だと思ったら...」
パ「できたことないから、私には分からんなー」
シ「ささ、あっちは3人に任せて、こっちに集中しよ」
レ「シキ、お願いがあるんだけど、
あいつの周り一帯を水蒸気で覆って欲しい。あ、ただの煙でもいいよ。
そしたら<反射>の発動と解除が目に見えてわかりやすいから」
シ「お安い御用さ!任せてよ」
レ「ありがとう」
レインはシキにお礼を言うと、静かに深呼吸して集中を高める。ゆっくりと相手を両目に捉えて、
レ「行こう、!」
レインが走り出したことを合図に2人もそれぞれ走り出した。シキとパルスは横へと回り込み、レインは真っ直ぐにミーラへと突っ込む。
ミーラは予め描いていた連射できるクロスボウをレインへと照準を定めて放つ。
レインは飛んでくる矢の軌道をクロスボウの角度から見て予測。
レ(顔の右、左の太もも付近、左に大きく外れる、右肩、足首)
顔を振り、右に移動、右肩に飛んできた矢を体を捻って避け、足首に飛んできた矢を飛び跳ねて避ける。
レ(ど真ん中、避けるのは不可)
レインは剣を構えながら着地し、飛んでくる矢を剣で叩き折る。
どうやら最後の1本だったようで、ミーラはクロスボウを消し、剣を構え始めた。
ギャンッ!
ミーラは目に見えて近づいてくるレインに夢中で、後ろから近づいていたパルスに気づいていなかった。
パ「チッ!無意識でもやっぱ無理か」
パルスは弾かれた勢いを利用し、後ろへと退避。ミーラは火球でパルスに攻撃するが、パルスはそれを容易く斬り捨てる。その間、レインはミーラから大きく距離をとる。
シ「杖無しだとこれが限界だから許してねー」
シキは自身の体を隠してしまうほどの水魔法の束を右手から放つ。連続的に放たれた水魔法はミーラの<反射>された水魔法とぶつかり合って相殺され、ミーラ付近の地面を水浸しにする。
そして、左手でミーラの上空に作り出した、人なんぞ塵に等しいと思わせるほどの超大火球を下へと振り下ろす。
ミ(これは無理)
ミーラは<反射>を発動したまま、火魔法の中心から走って離れる。
シキは火魔法を放ったあとは左手を加担させ、さらに水の量を増やす。
シ「伏せててね」
パ「ホンマにいつもありがとうございますぅ!」
パルスはシキが土魔法で掘った穴に身を隠していた。
シキは火魔法が地面に衝突する寸前に、水魔法の塊を放ち、すぐさまパルスと同じ穴へと隠れた。
ズドォォォォォン!!!
想像を絶する程の爆発と辺り一帯どころじゃない程の水蒸気の量。すぐ目の前も見えない。
シ「・・・杖ないから、加減間違えちゃった...」
パ「あいつどこだァ?」
2人はこの間にミーラが呼吸をしないよう探知魔法で位置を特定し、視界不良の中で攻撃を仕掛ける。
2人が攻撃をした折にミーラは<反射>を解いてしまった。他よりもはっきりと見えていたミーラが少し曇るのに2人は気づく。
しゃがんでいたミーラは右手を地面に一瞬触れ、すぐに立ち上がり、2人に向けて風魔法を放って自他共に後ろへと飛ばし、距離をとる。
パルスは着地後すぐに距離を詰め、シキは氷魔法で<反射>発動の隙を与えない。ミーラは剣で氷魔法を切り落とし、パルスの剣をしゃがんで避けつつ右手で地面に触れる。
そして、最初に地面に書いた魔法陣、シキの目の前へと転移する。
シキは少し呆気に取られたが、笑みを浮かべながら近接に備えて魔法の剣を即座に創り、ミーラの首元に向けて右上から振るう。
ミーラは右手で半透明の正六角形の集合体で作られた防御壁でシキの剣を防ぐと共に破壊。
さらに、手を伸ばしている状態のシキの右腕に右手を当て、本物と見紛う程の背景を描いてシキの右腕を消した。血は流れず、右腕だけがぽっかりと抜き取られたかのように無くなった。
シ「ッ、!」
ミーラはシキに左手で剣を振り上げ、シキはこれを左手を土魔法の装甲で受け止めて掴む。ミーラはゆっくりと右手を顔の高さまで掲げる。
そこへパルスが剣を突きの構えでミーラの背後に立つ。ミーラは右腕を後ろへ持って行き、突きが来るであろう場所とシキのお腹の辺りに一瞬で丸を描く。
ミーラの予想通りにパルスの剣は丸の中へと入り、シキの前にある丸からパルスの剣が出てきてシキのお腹に突き刺さる。
シ「ウグッ、」
パ「クソッ!」
ミーラはシキの傷口を抉るように掌底打ちをする。痛みでシキの左手が緩み、吐血しながら剣を離してしまう。
シ(せめて、右腕だけでも!)
シキは咄嗟に左手をお腹に当てられたミーラの右手を離すまいとギリギリと音を立てるほど思い切り掴む。
ミーラは右手でそのまま風魔法を放ちシキを吹き飛ばす。だが、シキの掴む力が存外強く、右腕を千切られ、持って行かれる。だが、先程の電気魔法の時とは違い、痛がる素振りを見せない。
ギャンッ!
パルスの剣が弾かれた。さらに、
ミ「私は両利きだ」
ミーラは剣を捨て去り、左手をペンを握る形をとり、パルスの方を向いて左手で接着剤を付けた手榴弾を描く。無防備となっているパルスのお腹を張り手で押し出しす。
パ「グゥオパァー...!」
ミーラは手榴弾をくっ付けて少し離れた頃合で火魔法を放ち、パルスを爆殺。
ギャンッ!
飛んできた風の刃を<反射>。
シ「やっぱだめかぁ」
<反射>した風の刃を避けきれず、シキの首が飛ぶ。
ミ「・・・ルーザ様の元へ行かなければ...」
そう言って、剣を鞘に収めて<反射>を発動したまま辺りを見渡す。
1つ、ミーラのすぐ右にこの霧の中をゆっくりと何かが通り過ぎたような霧の流れがあった。その流れは何も無い場所で途切れ、何も無かったかのように周りの霧と混ざり合っていく。
ミ(先の戦闘の影響か、、、)
特別何をするでもなく、予定通りルーザの元へ向かうため、1歩、足を踏み出した。
ミ(黒い髪の女)
ミーラがふと思い出した時には、ミーラのすぐ右に居なかったはずのレインが居た。左足を大きく踏み出し、体の右側を隠すように捻り、低く構えるレイン。
ミーラは驚きの表情を見せ、咄嗟に剣を構えようと剣に手を触れる。
レ(さっき、シキの特大火魔法から逃げていた、つまり)
ミーラはようやく剣を鞘から抜く。
レ(魔法の剣では壊れる。今ある最も強い武器)
レインは右手に全ての闘心を込め、力の限りその手を振り抜く。
レ(手刀)
レインが振り抜いた手刀は音もなく、辺りは霧と静寂に包まれていた。
ミ「あっ...ぁあぁ、、」
闘心で体を守る習慣のないミーラ。気づいた時には<反射>を破られ、胸から背中まで心臓を貫いて穴が空いていた。
貫いたはずのレインの手に血は付いておらず、既に手を引っ込めていた。
膝から崩れるように倒れるミーラ。そのまま大量の血を流しながら死んだ。
レ「限界、あるよね」
レインは同情するかのように優しく言い放った。
レ「でも、私たちの勝ち」
今度は一転して、顔に満面の笑みを貼り付けたように笑い勝ち誇るレインであった。




