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今、生きているあなたへ  作者: ひびき
旅の始まりかも〜編
38/92

第36話 ここから始まる

正直あんまり関係ないことですが、最近Xを始めましたので、気が向いたらフォローお願いします。たまに活動報告とか適当にポストするかもです。https://x.com/xrw8wmtqhl94251?s=21&t=glracjoagubdyawo1f3k9g

/639年7月14日/

〜仮想空間〜


          *視点 戦闘時*


タ(うわぁー...あんな、あからさまな悪役みたいな性格の奴実際にいるんだな。おとぎ話とか絵本の中だけかと思ってた)


 タイトは目の前の、性格の腐りきった煽り厨クソカス野郎が現実にいることに衝撃を受けていた。


ル「ほら、無意味な作戦会議でもやりなよ!敵に背を向けてさぁ!?」


 この期に及んで、煽り続けるルーザ。


タ(クソうぜぇ〜)


タ(にしても、武器なしは結構痛いなー。魔法で作れるけど、すぐ壊れるし...まぁ、その度に作り直せば何とかなるか。

リューソーは知らんッ!)


 リューソーはタイトの横で「シュッ!シュッ!」とか言いながら、ジャブの練習をして肩を温めていた。


リ「師匠!肩、温まって来ました!殴り方とかこれで合ってますか!?」

パ「ふむ、悪くない!さぁ、次は実践だ!あいつらを蹴散らして来い!!」

リ「任してくだせぇ!師匠!」


 意気揚々と拳を構えながらルーザ達を見つめて、空にジャブをするリューソー。


ズゴォォォン!

 音のした方に目をやると、レインが素手で近くの木に風穴を開けるところだった。


 殺意を隠すこともしないような目つきで、ゆっくりとルーザ目掛けて歩み出した。


レ「師匠、私も温まったので行ってきます」

パ「おう!手が手刀の形になっているが、なんでもいい!ぶち殺してこい!」

シ「落ち着け、気持ちはわかるけども」

タ「どーする?耐久性に難ありの武器なら魔法で作れるっちゃ作れるけども、」


 タイトがそう言い切ると、パルスが自信満々に手を挙げて言う。


パ「私魔法でそんな器用なことできません!」

リ「私は魔法すら使いません!」

シ「どうするか...

魔法の使えない2人は誰かと組んで、壊れたらすぐに作ってもらって受け取る、しかないよなー?」


 少し考えるも、『これ!』といった、いい案が出てこず、タイトが諦め気味で提案する。


タ「・・・よし!もう作戦考えるのも面倒くさいし、イライラしてきたから勝ち負けとかもう投げ捨てて、みんなでルーザ目掛けて突撃しよう!

で、近づけたやつがみんなの分までぶん殴るで行こう!」

パ「天才か、、、」

リ「タイト君...それは、ありだ、!」

シ「ありなわけがないでしょ?」

コ「ほら、みんな戦闘中だよ?集中して!

突撃は初速が大事なんだから」


 両手を地面につき、走り出しの体勢をとっているコクウ。


レ「いつでも行けます」

シ「みんな、僕についてこれるかな?」


 シキもこのノリに乗じてきたところで、

リ「うし、2人1組で行動するか?」

パ「それしかねぇと思ってたぜ」

シ「はい、まず先に殴りたい人達が出てきたので殴ります」

リ「決定事項!?」

パ「事前に申告してくるあたり、かなり良心的だな」



コ「まぁ真面目な話、2人1組がいいかもね。

お互いを援護し合う、みたいな」

シ「それじゃあ、僕はリューソーと組もうかな?」

リ「お、おお!てっきり、シキとコクウで組むかと思ってたぜ」

 予想外の提案に少し驚くリューソー。


シ「同性の方が遠慮なく戦えるかなって、

あと、タイトは他のことを考えて戦うことが苦手っぽいから、」

タ「え?」

シ「え?」


 2人の脳内に疑問が走り、しばしの沈黙が訪れる。


パ「よし、どっちか私と組んでくれ」タ「俺、下手くそ?」

コ「レインお願いしてもいい?」シ「ソンナコトナイヨ」

レ「いいけど、なんで?」タ「こっち見て言ってよ!」

コ「タイトと一緒に戦って見たいだけ」シ「・・・」

レ「それってどういう/リ「明日はきっと、いーい日になる♪」

レ「リューソー、少し...」


 最後の言葉を濁しつつ、リューソーに圧をかけるレイン。リ「なんで俺だーけー♩」


コ「大丈夫!何となくだよ、何となく!深い意味はないから。そもそも私にはシキがいるから」

レ「そ、そう...」

パ「迷惑かけるが、よろしくなー」

レ「よろしく、」

タ「レイ、すげー強いから!安心しろよな!」


 タイトがやや興奮気味にパルスに教える。


パ「それは心強い、頼りにしてんぜ」

レ「・・・」


 その様子をルーザはじっと見つめていた。


タ「コクウもよろしくね」

コ「うん!一緒に頑張ろうね!」

タ「あたぼうよ、絶対1発は食らわせてやる」


 シキが土魔法で石の剣を本物そっくりに作ってリューソーに渡す。


シ「はいこれ、土魔法で作った剣」

リ「完成度たけーなオイ

ありがとな!」


 レインもパルスに刃の方は氷魔法、持ち手は土魔法で作られた剣を渡した。


レ「いつでも言ってね、時間かかるから、次からは持ち手も氷魔法だけど、」

パ「いえいえ、本当にあざす」

レ「投げてもいいよ」

パ「いいのか!大事には使わしてもらうけど」

レ「交換魔法は使える?」

パ「それはできる」

レ「なら、それで行こう」


 その会話を聞いたシキがリューソーに聞く。


シ「リューソー、交換魔法はできる?」

リ「もちろん、」


 満面の笑みでシキを見るリューソー。それを見て色々察したシキ。


シ「できないんだね?」

リ「・・・あい」

シ「まぁいいや、リューソーも投げていいからね?僕も投げて渡すから」

リ「シキ様、、、」

コ「崇め称えよ。そして敬服せよ」

リ「ははぁー!」


 両手を上に挙げながらお辞儀をするリューソー。


レ「今、戦闘中ということを忘れてない?」

タ「そろそろ始めないと、あいつら紅茶2杯目行くぞ?」

ル「ふッ、かけた時間にそぐわない、程度の低い作戦がようやく纏まったかい?」


 いつの間にか、土魔法で椅子と机を創り、優雅に紅茶を飲んでこちらを待ち構えているルーザ。


リ「かァー、うぜぇ〜」

タ「行けー!突撃ー!」

 タイトの合図で全員が一斉に走り出した。


リ「うおぉぉぉぉぉぉ!!!」

パ「しゃあ!行くぜ行くぜ!」


 シキが右手を地面に着け、土魔法でルーザ達の足元を隆起させ、戦力を分散させた。


シ「あとは各々で!!」


 左方向に走り出したレインが、走りながら右手を体に隠れるように持っていき、逆手でルーザ目掛けて大玉の火魔法を投げるように放つ。

 隆起した地面から安全地帯を探しつつ、火魔法を察知したルーザは仲間の名前を呼ぶ。

ル「ミーラ」

ミ「はっ、」


 名前を呼ばれたそいつは進む火魔法の前に立ち、そっと手を伸ばした。

 その手に火魔法が触れるかと思った瞬間、

ギャンッ!

 自然界ではありえない音を立てたかと思えば、火魔法は進行方向を180度変えて、レインに目掛けて飛んで行った。


 レインは咄嗟に水魔法で壁を作り出し、火魔法を防御する。

 その間にパルスが動かずにいるミーラに向かって距離を詰めた。


 パルスが剣を振りかぶる体勢に入ると、ルーザはミーラを強めに横へと押し退けた。ルーザは腰から剣を抜き、パルスと正面からぶつかる。


 パルスは剣をすぐに壊されないように、剣の切っ先を避けて、ルーザと打ち合う。魔力を流して強化しているとはいえ、所詮は魔法で作られた剣でかなりもろい。

 そのせいか、思うように攻め入ることが出来ずにいた。パルスが無理に攻撃を入れようと剣を振り上げたところで、


ル「その場しのぎの武器じゃあ厳しいんじゃない?」

パ「あぐっ!」


 ルーザは左手をパルスのお腹の辺りに持っていき、小さい風魔法の塊をぶつけてパルスを後方へと吹き飛ばした。


レ「・・・撃て」ボソッ


ル「ミーラ」

ミ「はっ、」


ギャンッ!


レ「ッ!」

 水蒸気で身を隠し、パルスが離れた瞬間を狙って放った空気の弾丸はまたもやレインの方へと跳ね返ってきた。レインは跳ね返ってきた弾丸を間一髪で避ける。


ル「この2人は任せたよ」

ミ「御意」


レ(今、手はかざしていなかった。

神技の発動は今、知覚せずに跳ね返してきた所を見ると全自動だろう。

神技の候補としては、反射、方向操作、反転、吸い取る神技と放つ神技の2つを高速で行っている、て所かな

飛び道具は注意しとかないと、)


 棒立ち状態のルーザにリューソーとシキが後ろから急襲する。しかし、2人をルーザは見向きもせずに、


ル「マリー、ファムト」


ガガン!

 2人の剣は防がれてしまう。


ル「その2人は任せた

僕はリズと一緒に彼らを相手する」


 そう言うと、ルーザはルーザの後方の木に身を潜めていたタイトとコクウを見る。

 タイトとコクウは木の影からルーザの前に姿を出す。


タ「バレてんのか」

コ「私たちのこと大好きなのかな?」

ル「だぁい好きさ!」

コ「へっ!冗談きつなぁ、吐き気が止まらないッ!」


 ルーザとリズはゆっくりと歩いて2人に近づく。


タ(予定通り、分断は出来た。あとは各々で倒すことを祈ろう)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リューソー・シキ


リ「あぁー、俺もルーザとやらと戦いたかった、!」


 別れた途端、リューソーがルーザと戦えないことへの文句を垂れ出した。


シ「まあまあ、この2人をすぐに倒して2人の加勢に行こうよ。で、数の暴力でルーザをボコそう」

リ「賛成、速攻でこいつらをぶちのめす」


 シキの言葉でやる気が入ったらしい。意気揚々と剣を構え出した。マリーとファムトも準備は整っており、4人は見合った状態から数秒の沈黙の後、同時に走り出した。リューソーは男へ、シキは女の方へそれぞれ目の前にいた方に距離を詰めた。


 リューソーは射程圏内に入ったファムト目掛けて、上から下へと少し斜めに剣を振り下ろす。

 リューソーが振り下ろすその瞬間まで、ファムトは構える素振りも見せず、1発重たいのが入るだろうとリューソーは考えていた。


 だが、予想に反しファムトは剣が触れるギリギリで顔だけを右に逸らし、カクンッ、と体を文字通り折り曲げて剣を避けた。

 顔と胴体の左側はこちらを向いているのに、右半身は折り曲げたことで背中が見えている。よく見ると体に厚みがない。腹と背がピッタリとくっついているように見える。


リ「ファ!?」


 予想に反したと言うよりも、相手の異常な体の形状を目の当たりにしたリューソーは情けない叫び声を上げた。


 ファムトは、神技を解くことによって体の厚みを取り戻した。厚みの無さを利用した通常ではありえない体の曲がりを無理に戻したことで来るしわ寄せ。真っ直ぐに戻ろうとする体の強制的な反動を利用して回転し、地面に剣を叩きつけたリューソーに襲いかかる。


リ「っぶね!」


 左から来る剣をリューソーは体を後ろに逸らして間一髪避ける。

 ファムトは更に、空を切ったことで勢いが残ったままの剣を左手に持ち替えながら神技を発動し、体をありえない角度に折り曲げる。からの神技を解くことへの反動を利用し、リューソーに空振りの隙を与えることなく、次の攻撃へと入った。


ガァン

 石と鉄で、激しく火花が飛び散る。リューソーは何とか防御が間に合い、やや後ろへと滑らされたが攻撃を食らうことは避けた。


リ「ちょwなんだそりゃw」


 やや興奮気味に顔を上げてファムトを見ようとしたリューソーはほんの1秒前まで居たファムトが視界に映らない。


リ「どこ行った?!」


  当たりを見回しながら微かな音を聞き分けようとするも、音は全く聞こえず見えもしない。気配を探るも、見ているはずの目の前に居るようにしか思えずに訳の分からない状況にリューソーは混乱する。


リ「どういうことだってばよ」


 すると、言葉を漏らしたリューソーの目の前に、にゅっと、ファムトは急に現れた。


リ「ひぎゃぁぁぁぁぁ!!!」


 突然の出現に驚いて大声をあげるリューソー。自分目掛けて左側から来る剣を咄嗟に剣で上から叩きつけ、右足で相手の手元を蹴り上げ、胸の当たりを思い切り拳で振り抜くまでを叫びながら流れで行った。


リ(おろ?!)


 リューソーは蹴りと拳の重みに違和感を覚えた。蹴りは確実に捉えた感触があったが、拳は風船を殴ったような軽い感触。ファムトを見ると、手を痛がる素振りを見せるが、胸の方はその素振りすらない。


リ「紙みてぇな性質してんな。攻守完璧かよ」

シ「大丈夫?状態異常系でも食らった?」


 無傷で綺麗な状態のシキがリューソーの右側から駆け寄る。マリーは少し離れた位置で膝をついて、こちらを見ながら(うずくま)っている。ファムトもそちらに駆け寄って行く。


リ「いや別に?」

シ「さっき、目の前に居たのに『どこ行った?!』とか言ってたから、気でも狂ったのかと」

リ「多分あいつ、神技が紙になれる的なやつだと思う。で、自分の正面部分を真っ平らにするか、横の面を真っ平らにするかは選べるっぽい。」

シ「さっきは横の面を平面にされたからリューソー視点からは見えなかったと?」

リ「そゆことだな!」

シ「大丈夫?交代する?」


 シキの質問にリューソーは挑戦的な笑顔を見せながら3本の指を立てて答える。


リ「3分!3分でケリつけてやる!

今いいとこなんだからちょっと任せてくれ!」

シ「冗談だよ、もちろん任せるさ!」


 シキも笑顔で応える。


シ「あ、でも3分はきっちり測るからね!3分過ぎたら僕が強制参加して終わらせるから」

リ「大した自信だな」


 

 ファムトとマリーは駆け寄った後、言葉は発さずにいた。


フ【大丈夫ですか?】((【】←念話です))

マ【少し、しくじりました。気にしないでください】

フ【相手、交代しましょうか?】

マ【いえ、大丈夫です。あと、相手はそのつもりは一切ないでしょう。赤髪の彼、あなたしか見ていませんよ】


 ファムトが顔を上げてリューソーの方を見ると、バッチリと目が合う。


フ【危うくなったら言ってください。行けたら行きますので】

マ【あなたの方こそ、気をつけてくださいね】


 ファムトとマリーは立ち上がり、シキとリューソーと見つめ合う。


 リューソーが一気に駆け出し、一瞬でファムトに飛び蹴りをお見舞いする。


フ(速い、!)


 ファムトはリューソーの勢いに踏ん張り負けし、大きく後ろへと後退させられた。


 一瞬の出来事に驚き、マリーが一瞬だけ右後方へと目線をやり、行方を追う。


シ「よそ見は危険ですよ?お嬢さん」

マ「ッ!」


 耳元で囁くような声へ、咄嗟に剣を振るう。シキは右手を地面付近を後方から滑らせながら左上へと振り上げて、氷魔法でマリーの剣のみを氷漬けにして動かせないようにする。


 マリーはすぐさま剣から手を離して後方へと飛ぶ。

 シキは石の剣をその辺に投げ捨て、氷魔法に手をつけて火魔法で氷を溶かし、剣を取り出しながら言う。


シ「この隊では、僕は遠距離からの魔法攻撃が専門なのですが...」


 と、ここで剣に着いた水を振り払うために剣を左上から右下へと振り下げ、マリーの方を見て余裕の笑みを浮かべて


シ「3分だけ、遊んであげましょう」

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