第32話 雨って、濡れて気持ちのいい雨と無性に腹が立つ雨があるよな
2024年11月19日、21時30分頃に31話の内容を編集しております。
書いていなかったことがあったので加筆しています。
場所は、ローネ対パルス&リューソーの直前です。
印象が大きく変わる可能性があるので、編集以前に読まれた方は、もう一度読んでいただけると幸いです。
以後、気をつけますので、これからもよろしくお願いします!
では、本編をどうぞ
リ「おい、画面の前のお前ら!もし、お前らの中にこの物語を投稿直後に読むような物好きがいるなら、この話の前書きを読んでくれよな!」
パ「前書きにも書いたのに、ここでも言うのかよ」
リ「ここの作者が後書きとかでしょーもないことばっか書いてっから、『あ〜、またこいつおもんねぇこと書いてんだろ』て、読まない人がいるかもだろ?」
パ「十二分にあり得るな」
((ウィ?))
リ「てことでよろしく!」
パ「んじゃ、ほんとに本編始めまーす」
ロ「3...2...1、どうぞ」
/639年7月9日/
15:30頃
リ「いやぁ〜、この時期になるとやっぱり暑いなぁ」
パ「それ今日何回目だよ。その言葉で余計に暑くなったっつーの」
夏の強い日差しの中を、徒歩で進むタイト達。何もしなくても汗をかく程の気温の中を歩き続けているのだから当然だろう。
シ「そろそろ休憩取った方がいいんじゃない?」
タ「そうだね、一旦休憩しよう」
パ「さんせーい」
ロ「ぜぇ、、ぜぇ、、水、、、くれ」
他よりも圧倒的にバテている魔王幹部のローネ。今にも干からびてしまいそう。タ「水魔法あげる」ロ「助かる」((マダガ/
リ「魔王幹部さん?体力の方がよろしくないようで?」
ロ「ひさ、しぶりに、陽の光を浴びた、からな」
コ「昨日は魔王城で会議のために、朝早くに転移して、野宿の準備するくらいに戻ってきたもんね」
ロ「転移魔法陣は人につけちまえば、そいつが移動してても追いつくことができるからな」
パ「背中から入って、出てくる様は着ぐるみかと思ったぞ」
((着ぐるみと聞いて最初に浮かぶのは梨の妖精ですね〜))
タ「聞いてないよ?」
タイト達は整備された道から逸れて、近くの木陰に腰を下ろした。
コ「その、会議では何を話したの?」
パ「あ、聞くんだそれ」
ロ「まぁ、会議って言ってもほぼ雑談みたいなもんだけどな」
パ「答えるんだ」
ロ「やっぱ、魔王討伐するぞー!ていう輩が減ったからなー。みんな暇してんだよ」
ロ「まぁ、今回はお前らが来たぜー、ていうのとお前らについて行くぜー、ていう報告があったくらいだな」
シ「ちゃんと報告されてた、」
ロ「報連相は大事だぞー、
みんなも、ちゃんとするよーに!」
社会人の基礎を学んだところで、日陰で涼んでいるリューソーが口を開いた。
リ「あー、にしても今年はまじでほんっとに、暑い!」
パ「それ絶対毎年言ってるだろ」
タ「ていうか、言うほど暑い?俺今、ローブ羽織ってて普通くらいなんだけど?」
タイトの一言に全員が驚いた表情で振り向いた。
リ「神経いかれたか?」
パ「さすがに今日は湿気もあって暑いぞ?」
ロ「何もしてなくても汗出るのにな?」
コ「この暑さで、なんで脱がないんだろうとは思ってたけど、そこまで脳に影響がいっていたとは」
シ「タイト、特別に暑さに強かったりとかする?」
タイトへ矢継ぎ早に言葉を投げかける。
タ「そんなことは...ない...はず」
レ「覚えてる限り、夏はちゃんと暑そうだったし、冬も寒そうにしてたよね。
エレナがお風呂の温度を魔法で上げて悪戯してた時もすごく暑そうにしてたし」
タ「だよね〜...じゃなくて最後のなんで知ってんの?」
途端にタイトと目を合わせなくなり、無言を貫くレイ。
タ「え?なんでぇ?」
困惑するタイトの方にリューソーが手を置いた。タイトがその手に気づき振り向くと、リューソーが祝福の中に憐れみのような、哀愁漂う笑顔でこちらを見ていた。
リ「タイト、今後お前の身の回りでなにか物が減ることがあったとする、だがそれは得体の知れないなにかではないから安心しろよ」
パ「どこかから視線を感じるのも、別に危ないヤツではないからな。あんまし気にすんなよ」
タ「なにを安心すればいいの?それ、かなり危ない気がするよ?」
コ「危ないかどうかはタイトの行動次第だね」
ロ「一手間違えると、最悪死ぬからな。安心しろ」
タ「安心とかいう言葉、使わない方がいいよ」
レ「タイトを虐めないであげて」
レイがみんなの糾弾からタイトを守るように、凛とした表情で前に立った。
リ「レイン...」
リ「1番の加害者、お前な?
何、被害者を庇う位置に立ってんだよ」
パ「こっちに降りて来やがれ!」
レ「うーん...右目が眼帯だから、ちょっとよく聞こえない」
リ「視覚と聴覚、相互の関係性について詳しく聞こうじゃないか!?」
パ「都合のいい耳しやがって!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ2人と目を瞑り、両耳を塞ぎ始めたレイ。
ロ「めちゃくちゃ面白いな、こいつら」
シ「そりゃどうも」
ロ「人ってのは、見かけによらねぇんだな」
コ「だからこそ、面白いんだよね。
一緒に居て飽きない。人が加われば更に面白くなる」
ロ「後ろめたい何かがなさそうに笑うんだな。まるで不幸なんて、今まで無かったみたいだ...
すごいな...人間ってのは...本当に楽しそうだ」
コ「それは違うよ」
ロ「何がだ?」
コ「後ろめたいことなんて、みんな持っているんだよ。でも、それを隠す為、忘れるために人は笑うんだと思う」
コ「たまには肩の荷を下ろして休憩しないと、肩が凝って疲れちゃうからね」
ロ「そういうもんか?」
コ「そういうものなの」
コクウは自信あり!といった表情で笑顔で答えた。
リ「あー、言い争ったせいで余計暑くなったわ」
パ「ホントだよ、、暑いからリューソー、私から離れて日向に行って干からびてくれ」
リ「恐ろしく自然な計画的犯行。俺でなきゃ見逃しちゃうね」
汗がとめどなく出ているリューソーをみて、タイトが魔法を発動した。
タ「そこまで暑いなら、これ使うかー」
そう言ってタイトは昔、タイトがやったことのある、風魔法と氷魔法を組み合わせた魔法で四方から冷気を出して、周りの温度を下げた。
リ「あ、神。最高すぎて泣きそう」
ロ「もっと早く使ってくれても良かったんだぞ〜」
タ「気づかんかったんや」
パ「ほなしゃーないかー」
シ「うん、気持ちいい。コクウも浴びたら?」
コ「だぁいじょーぶー、もうー、あびてるー」
レ「タイト、無理しないでね」
タ「大丈夫、そこまで魔力使わないから」
その後、みんなで休憩がてらに駄弁ること10数分。ローネがふと、空を見上げて声を出した。
ロ「雨」
その言葉に全員が空を見上げた。先程まで雲ひとつ見当たらなかった晴天に、大きな雲が空一面を覆い尽くしていた。
厚い雲で覆われたせいか、午後16時にしては少し暗くなっている。
タ「雨...」
タイトが空を見上げながら、ぽつりと呟いた。
シ「夕立ちが来そうだね、、
今日はもう少し進むつもりだったのに。」
コ「雨が止んだら、少しでも進んでおく?」
レ「進むとしても止む時間によるね」
シ「まぁ、一日潰れても予定の馬車には間に合うと思うからいいか」
リ「雨の強さ次第じゃ、無視して進んでも良くね?」
パ「バカは風邪ひかねーもんな」
コ「回復魔法で風邪は治せても、馬鹿は治せないからね?」
リ「コクウの言葉の火力高くない?」
ポツリポツリと降り始めた雨があっという間に豪雨となり、リューソーの作戦は早速却下され、タイト達は土魔法で創った即興の部屋で雨風を凌ぐことになった。
リ「タイト、ろうそくとか持ってる?」
タ「あぁ、持ってるよ」
タイトは部屋の真ん中に机を創り、ろうそくを置いて火を灯す。
ロ「火つけるなら、部屋のどっかに空気の道作んねーと酸欠で死ぬぜ?」
リ「そうなのか」
コ「煙は軽いから部屋の上の方で穴開けようか。で、下の方にももう1箇所、穴開けとけばいいでしょ」
上と下、それぞれの適当な位置に穴を開け、雨が入らないよう下だけ開いている囲いを取り付け、煙を出す用の穴には誰かが風魔法で空気を押し出すことで、煙が籠らないようにした。
ロ「うーん、、狭いな...まだ私の洞窟の方が快適だぞ」
やや暗く、7人では狭いこの部屋に文句を垂れるローネ。ローネの発言にパルスが変な口調で説教し始めた。
パ「そんなこと言う子は、うちの仲間じゃありません!そんなに言うなら、洞窟の方にでも暮らしなさい!」
ロ「酷い、!そんなこと言うなら、実家(魔王城)に帰る!」
ロ「てことで、たまに様子見に来るから、雨止むまで魔王城に引きこもっとくわ」
パ「おい、ちょっと待てぇい!ずりぃぞ!仲間だろうが!」
ロ「仲間じゃないって言われたもん、、、」
被害者面しながら嬉々として、タイトの背中に手を当てるローネ。
リ「おい!」
魔王城へ飛ぼうとするローネに待ったをかける人物が1人。
リ「俺もちょっとだけいってみたい!」
リューソーは好奇心が勝ってた。
コ「序盤から終着点の視察?」
シ「アー〇ンパークからラ〇テルへ直行みたいなもんか」
レ「そんなことしたら、ル〇ィ海賊辞めるって」
パ「うるせー!お前ら!おい!タイト、振りほどけ!」
ロ「えーんえーん、(笑)
ぶぁいぶぁい、!」
嘘泣き顔から一転して、ムカつく顔でパルスを煽り散らかして転移したローネ。
パ「あいつ、、、ぜってぇ殴る、、」
リ「あぁ、俺も行きたかった」
魔王城に行けなかったことに、思ったよりも驚愕を受けているリューソー。両手を地面に着き、分かりやすく落ち込んでいる。
シ「まぁまぁ、旅続ければいずれたどり着くから」
コ「そうそう、今に固執すること無いって」
リ「そうだな、そうだよな、!
よーし!雨止むまで暇だな!何する?!」
そんなリューソーを2人が優しく慰めると、途端に元気になった。
コ「何する?またトランプでなにかする?」
シ「ダウトとかどう?」
タ「大富豪は?」
リ「俺のやりたいのは決まってる!ローネもいたらもっと楽しかったんだが、いないなら仕方ない!
人狼やろうぜ!」
そういいながら、リューソーは収納魔法から人狼ゲーム用のカードを取り出した。
レ「7人でも少なくない?」
リ「今からやるのはワンナイト人狼だから、ちょうどいいくらいだろ」
タ「それならいい感じの人数になりそう」
コ「人狼ゲームって、10人くらい居ないと泥試合になりがちだからね〜」
シ「怪盗とかてるてる入れたら楽しいよね。人数いないとできないけど、、、」
進行役は交代で行うことになり、人狼が始まった。が、この人狼ゲーム、嘘を如何に上手くつくかが大事なわけで、嘘がどちゃクソ下手なタイトは嘘を指摘されると
タ「あ、えぇと、、」
と、途端にオロオロしだしてすぐにバレるし、リューソーは単純に単純で、嘘を嘘と見抜けないし、パルスは顔に出るしで、ゲームとしては破綻していた。
それに加え、レイとコクウが人の感情を読み取ることに長けており、基本2人のどちらかがいる陣営が勝つこととなった。
人狼を始めて1時間が経過した頃、未だに雨が止まずに人狼を続けていたタイト達。ようやくタイトも上手く嘘がつけるようになってきたところで、タイトの背中が淡く光出した。
ロ「よう、雨は...まだか、、
て、どうした?お前ら?」
タイトの背中からローネ、とその後ろに、体長は3m程で何故か上裸。4本の図太い腕、鍛えられた屈強な体。全身が真っ白の肌の誰がどう見ても魔族、存在感の暴力のようなやつが一緒に転移してきた。
体の割に部屋が狭いようで、少し膝を曲げている。
全員がそいつに釘付けになっていると、視線に気づいたのか、ローネが後ろを振り向くと、その魔族と目が合った。ローネが驚いた表情を浮かべる間に、そいつはこちらを再び見て、口を開いた。
?「よう!我が名は/ロ「お前なんでいるんだよ!?」
そいつが名前すら言い終えぬうちに、ローネが大声を上げて再びタイトの背中に手を当てて転移して行った。
その後、数秒で息切れしたローネが戻ってきた。
ロ「悪ぃ、、うちにもいる阿呆が、、」
リ「まるでこっちにもいるみてぇな言い方だな( ᐛ)」
シ「そっちにもいる、さっきの阿呆は誰なの?」
ロ「・・・残念なことに、あれも魔王幹部だ」
コ「阿呆が幹部になれる魔族って/ロ「おっとぉ〜、あの阿呆の悪口はいいが、うち全体の悪口は許さねぇぜ」
ローネは、コクウのような勘のいいガキの言葉に被せて、それ以上言わせぬようにとやや大きめの声を出した。
コ「よく置いて来れたね」
ロ「転移した瞬間に蹴り飛ばして来た」
リ「あまりの扱いに、目から水が、、」
パ「将来のお前だからな、、今を噛み締めろよ」
リ「それは俺とお前らの努力次第だろ!」
ロ「ところで、お前ら何してんだ?」
シ「かくかくしかじか」
ここで、ローネが人狼に参戦した。
残り1時間ほどで日が沈むというのに一向に止まない雨。
タイト達は、今日はこのまま人狼をしているだけで一日が終わってしまった。
さぁ!タイト達は予定通りに馬車に乗り、次の街に辿り着けるのか?食料は足りるのか?そもそも馬車に乗れるのか!?
次の話に期待!
((次、いつ出るか俺もわからんけど))
ちなみに人狼は、ローネが驚異的な追い上げを見せたが、1時間先に始めていたことがあり、さすがに1位にはなれなかったが、かなり奮闘していた。
1位はコクウ、2位は僅差でレイ、3位はシキとローネという結果。他は5位パルス、6位リューソー、最下位にタイト。
タ「上手な嘘を、覚えたい、ッ!」




