6話 「客が来ない」
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僕達二人は何とか雑貨屋アヴァロンをopenすることが叶ったのに、
「客がこなーい!」
レナがついに叫んだ。
まぁ、それも無理無いか…
開店してから早三日、一向に客が来る気配がない…
「悠人さん!街で宣伝しましょう!私たちのアヴァロンを!」
「宣伝ってどうやって…?」
ニヤリと笑うレナに手を取られ、街へ向かう。
「これです!悠人さん!」
レナが指を指したのはギルドの掲示板だった。
「ここに大きく激安!雑貨屋アヴァロン開店!と書くんですよ!」
その手があったか……。
ギルドの掲示板だったら冒険者は必ず見る。
「良いアイディアだ!レナ!」
ギルドの掲示板に、激安!雑貨屋アヴァロンはこちら書かれた紙と地図をギルドの掲示板に張り付けた。
「これでよし!っと」
「やりましたね!これでやっと店に客が…」
「これからどうする?お店は閉めてきたからダンジョンでも行く?」
まだ時間は正午をまわったくらいだ。
今、ダンジョンに向かえば夕方にはアヴァロンに帰宅できるはず。
「いえ!今日はこれからあそこに!」
レナが指差した先にはって、ラブホじゃねえかよ!
「レナ、まだ君には早いじゃないかな…」
何歳かは聞いてないからわからないが、学生であることは学生または大学生である事は確実だろう…。
今思えば何でゲームの世界にラブホあんの?
運営は何を考えてるんだか…
「悠人さん…何妄想してるんですか?」
「えっいや、だって、レナが変なとこ指差すから…」
レナは首を振った後、一歩後ろに下がり、
「違 い ま す!私が指を指したのはあそこにある、ホテルの事ではなく、向こう側の通りにある喫茶店を指差したんです!」
「あぁ、そう、そうだよな!はは、はは、ははは」
俺はなに勘違いしてるんだー!
まずレナがラブホなんか行くわけ無いだろ!
「もー、全く、これだから変態さんは困りますねー!」
変態さんじゃない!と言いたいのだが今のは僕も変な妄想してしまったのも悪い。
「いくら、欲求不満でも私を襲うのだけは止めてくださいね!」
「襲う勇気もありません!」
こうして僕はアヴァロンへ、レナは喫茶店へと向かったのだった。
次の日
「悠人さん!起きてください!悠人さん!」
「んん?」
朝か、そうか昨日からアヴァロンにレナも住み込みで働くんだったっけ?
「おはよう…レナ」
「おはようございます!悠人さ…って場合じゃなかったー!」
何をそんなに焦ってるんだ?
「とにかく立ってください!」
眠いなか、無理矢理レナに体を持ち上げられると、
眩しい光が目に当たる。
「外すごいことになってますよ!」
「すごいこと?」
目を擦り何とか扉の前まで来た。
少し扉を開けて外を見てみると、そこにはopen待ちする多くの冒険者の列が出来ている。
「これは!?」
「客ですよ!客!昨日掲示板に書いた影響ですよ!」
すごい!ここまでとは……
僕は急いで服を着替え、扉の外へ出る。
「アヴァロン開店です!奥でshopに売り出して欲しい武器の要望を聞くので良かったら立ち寄ってください!」
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