5話 「激安雑貨屋アヴァロンopen!」
「ここがBOSS部屋…」
「私は何回か違うBOSS部屋に入ったことはあるけど、
ここのBOSS部屋は何か雰囲気が違う!」
雰囲気が違う?のか、確かに僕でも分かるほど、血の臭いがする。
「君たちは少し前に来た冒険者達より楽しませてるかね?」
嘘、だろ。4つのギルドが合併して挑んだはず、全滅かよ!
「あなたを斬ります!」
レナがBOSSの方に剣を向ける。
「ほぅ?君には私を斬るだけの力があると?」
「あります!」
「はぁぁぁあ!」
剣をBOSSに向かって思いっきりふる。
「我の名はオルハリオン!お見知りおきを!」
レナが振った剣が粉々に砕けている。
「レナ!」
床に転がるレナに駆け寄る。
「大丈夫です…悠人さん…少し腰を打っただけです!」
「レナは体力が回復するまで、そこで待ってろ!
僕があいつを斬る」
「駄目です!多分あいつには物理攻撃が効きません!」
いや、そうとも限らない。
「待たせたな!」
「女の次は男ですか…」
「あなた方に勝ち目は無いと思うのですが?」
確かにこのままだと勝ち目は無い…
だが!
「BOSSさん!そんなに武器見せてて大丈夫ですかね!?」
想像作成!BOSSの武器を想像する。
激しいモーションとともに武器が手にしている武器と全く同じ武器が前に生成される!
「これでどうだ!」
今作成した武器を手に持ち構える。
「どうゆう事だ?この武器は世界に数本しかない神器だぞ!?」
「人間風情が!調子にのってんじゃねー!」
BOSSが武器を降り下ろしてくる。
僕はそれにたいして、右に避ける。
「はぁぁあ!」
神器をBOSSの背中に突き刺す。
BOSSのHPはみるみるうちに減っていき、ついに尽きた。
「やりましたね!悠人さん!」
「あぁ…何とかな…」
BOSSが殺られた場所には宝箱が置かれている。
「じゃあ開けますか!」
「よいしょ!」
金銀財宝の山かと思えば、1つの笛だった。
「なんだこの笛?」
「これってもしかすると、あれかも知れません!」
あれってなんだよ!
「あれって?」
「確か、笛を吹けば、吹いた場所のダンジョンは吹いた人の物になるっていう、超が付くほどのレアアイテムですよ!」
「へー!」
このダンジョンが僕の物に?
ダンジョンが僕の物になって何が…って、
「ここで、雑貨屋を営みましょう!広いし!」
「それは良いアイディアです!」
「では早速準備しますか!」
このダンジョンは3階建てになっている。
一階、あの水が幻想的だったとこは雑貨屋。
二階のBOSS部屋は倉庫。
三階は従業員が寝泊まりできる所にした。
「よし!これであとは入り口にopenの看板をつければ、雑貨屋完成ですね!」
「あ、ちょっと待って!名前は?名前!」
「え?レナって、前に言いませんでした?」
あーそうゆう事かー!
「違う違う!お店の名前!」
「あーなるほどです!んーと!こんなのどうでしょう!」
「激安雑貨屋 アヴァロン!」
なるほど!激安にするのは前々から思っていたけど、このダンジョン名をそのまま雑貨屋にするのは良いかもしれない!
「分かった!それにしよう!」
こうして激安雑貨屋アヴァロン開店でございます!
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