4話 「アヴァロン」
ダンジョン。
それは冒険者になると必ずいきたい場所だ。
モンスターを倒せば経験値とお金がもらえる。
ダンジョンの一番奥には必ずボスとなるモンスターがいて、
ボスを倒せば宝箱がGETでき、
それから希に出る武器を想像作成し、雑貨屋で売れば、珍しいレアアイテムが売っている雑貨屋として世界中に広がるだろう。
今回、ダンジョンに来たのはその為だけではない。
仲間のレナの戦闘能力を把握するためだ。
自分もまだブレイブズ・アライブの世界に来てから4日ほどしかたっていないので、どんな感じに剣を振ればいいか分からないのだが、まぁそこは何とかなるだろう。
「悠人さん!前見てください!前!すごいですよ!」
レナに言われ前を向くと、そこには上から水が流れており、下にはちょっとした湖。
ほんとにダンジョンの中か?
「すごいな…」
はっきりいってすごいしか言えなかった。
めっちゃ幻想的で初めてこの街に入ったときの感動を大幅に凌駕する。それほどきれいな場所だ。
「そこ何か、落ちてません?」
「あれは武器か?」
目の前に先端に血がついた剣が転がっている。
ここで何が起きたんだ。
幻想的な場所だが、よくみると周りには血がよくついている。
「これってまさか、少し前に行ったっきり帰ってこないっていう人達の血か」
「よくいらっしゃいました!愚かな人間たちよ!」
前から人が歩いてくる!?
「我がダンジョン『アヴァロン』へようこそ!」
一瞬のまに画面が白い光に包まれた。
「…レナ!……レナ!聞こえるか?レナ!」
「悠人さん?」
「あぁ僕だ。怪我は無いか?」
白い光に包まれた後、ダンジョンの何処かにテレポートされたのか
。
「少し頭が痛いので、少し休ませてもらいますね…」
レナは腰を下ろし、壁に寄りかかる。
僕はリュックの中に入れといた、課金アイテムを取り出した。
数時間前
「これも買っとくかー!」
と思い課金して手に入れたアイテムがこれだ。
一日三回までだったらどんな異常状態をくらっても、回復できる。(自分以外にもしよう可)
なんと値段は3万円、やっぱり高いなー!
けど買っといてよかった。
僕はレナの頭の上に課金アイテムをかざす。
ゆっくりとレナの目が開く。
「はぁ…はぁ…!?あれなんか頭いたかったのになおった?」
「それはよかったよかった!」
課金アイテムだなんて絶対言えねー!
「治った事ですし、そろそろいきましょ!悠人さん!」
「そうだな。」
通路は一方通行しかないので、直進する。
細い岩の道を進むとちょっとした空間に出た。
「ここは?」
複雑な迷路が広がってる。
よく見ると、迷路の中にモンスターが巡回している。
「これ、ヤバイですよ!あのモンスター、デーモンと言ってアンデットの中でもかなり、上位のモンスターですよ!」
「レナのスキルで一掃出来ないのか?」
迷路の近くだとモンスターに攻撃される可能性があるから、
少し歩きながら話す。
「流石にあのレベルになると…私のスキルでも無理です…」
マジか…あのモンスターに、見つからず迷路を抜けるなんて出来るのか?
行き止まりに行ってしまったら必ず死ぬ。
モンスターに挟まれる。
「まぁ、いってみましょう!悠人さん!何かあったら、悠人さんにしがみつくんで!」
めっちゃ、えへっ!みたいな顔してるし。
てかまず、僕よりレナの方が強い気がするのだが。
「よし!行くか!」
迷路に足を踏み込むと、迷路の入り口が塞がってしまった。
「うそ、!」
「逃げられない、だと…」
「確か迷路って、スタート地点から右の壁沿いをずっとすすんでいけば、ゴールに着くんじゃありませんでしたっけ?」
「そうなのか?いままでの人生で迷路をやってこなかったもんで」
こうして僕たちは悪魔の迷路に足を踏み込んだ。
「悠人さん!来てます来てます!後ろ後ろ!」
後ろからモンスターが追ってきてる。
「後ろを見るなー!今は死ぬ気で走れー!」
迷路に入ってから30分は経過しただろうか?
一向に突破できない…。
「見てください!あそこにボタンがありますよ!」
モンスターからにげつつ、僕たちはボタンを押す。
「ここは?」
ボタンを押したらワープされたそうだ。
「迷路を抜けたか?」
「抜けましたね!」
やっとの思いで、迷路を抜けたが少しして、
「おめでとう、おめでとう、人間が迷路を突破できるなんて、見事なもんだ」
奥の方から声が聞こえる。
俺たち二人は声が聞こえた方へと歩いていった。
細い道を抜けると、大きな扉が姿を見せた。
「せーの!」 「せーの!」
二人で、声を揃えて扉を開ける。
大きい扉の先には膨大な空間が広がっている。
「あれはなんだ?」
よく見ると空間の真ん中に巨大なモンスターが立っている。
「ようこそ!BOSS部屋へ!」
読んでくださりありがとうございます!
今日もう1話投稿します!