3話 「武器作成・ダンジョン突入!」
宿屋に向かったのは良いもののさっき見た剣は強いのだろうか?
いくら1億円ぐらいあるとはいえど、現実世界のお金を使うのは少々抵抗がある。
宝くじが当たるまではアルバイト生活だったからお金は使いすぎないように気つけていたんだけどな。
「悠人さん!つきましたよ!悠人さん!」
ん?ついつい考え込んでしまった。
「ごめんごめん!少し考え事してて」
レナは顔を赤らめながらこちらを向き、
「まさか!私を部屋であんなことやこんなことしようかとか考えてませんよね!?悠人さんってもしかして変態さんですか!」
何を言っている…
流石の僕でもそこまで欲求不満ではない。
「違う!違う!そんなこと考えてないって!」
「ホントですかー?」
はぁ…誤解は解けたかな?
そんな僕って欲求不満に見えるのかな?
宿屋の階段を登り終えると、自分の予約した部屋が見えた。
ガチャ。
「まぁそこら辺に座ってくれ」
ベットの方や、椅子の方に指をさす
。
「いえ!大丈夫です!人のお家に上がるときはレジャーシートを持参しなさいってお母さんに習ったんで!」
家の中だぞ。
その前にお母さん結構頭のねじはずれてないか。
僕はベットに腰をかけると、さっき見た武器を想像する。
目を瞑り、周りの音が一切聞こえないぐらいに集中する。
激しいモーションとともに、目の前の空間に武器が生成されていく。
「これが想像作成…!すごいです!」
ゆっくり目を開けるとそこには武器屋で見た高い武器と全く同じ武器がベットの上に転がっている。
課金画面を見てみるとちゃんと残高のとこが1000円無くなっている。
ベットの上の武器を持ち上げてみる。
少し重いが、僕に丁度いい武器だ。
「ではダンジョンに行くか!レナ!」
「はい!」
ダンジョンはこの宿からそこまで遠くは無かった。
ダンジョンに着くまでに雑魚モンスターを少し倒したせいか、
HPが減ってしまっている。
「なぁレナ、回復魔法って使えるか?」
仲間に回復魔法が使える魔術師がいたら便利なのだがレナは確か剣士だったしな…
「使えますよ!私これでも魔法剣士なんで!」
どやっ!みたいな目で見ないでー!
「今、僕に回復魔法使ってくれる?」
「分かりました!」
レナは魔法を唱える準備をし、数秒後に
「ピュアー!」
みるみるうちにHPが回復していく。
魔法を使うのに、時間がかかると思っていたのだがこのブレイブズ・オンラインは違うらしい。
今、レナが使ったわざ、ピュアは水属性の魔法らしい。
レナはもともとの魔法属性は火属性だったらしいのだが、
水属性のオーブと言うアイテムを使い、水属性に変更したらしい。
「ありがとう」
ダンジョンを見てみると外見は岩でできていて地下にどんどん行くダンジョンだろう。
「悠人さん、このダンジョン危険かも知れません…」
「どうしてだ?」
「自分も正確には分からないのですが、何か嫌な空気が漂ってます!何か、ここから先には行くな、みたいな感じです」
んー、でも、このダンジョンを制圧したら冒険者ギルドから報酬が出る。それも大金。
「じゃあレナ…少しだけ覗いてみないか?」
せっかく来たのに収穫が何も無いのは少し悲しいからな。
「分かりました!でも何かあったら速攻で逃げましょう!」
こうして、冒険者2人、僕とレナは恐る恐るダンジョンに入っていった。
読んでくださりありがとうございます!
深夜に出すかも知れないので、
是非よろしくお願いします!